震災マニュアル ~ 震災に遭ったら(エレベーター・エスカレーター)

iRyota25

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  地震や津波などの自然災害は人間の力で防ぐことはできません。また地震を予知することもできません。しかし、自然災害が発生した時に、どうやって身を守るのかを、事前に考え準備しておくことで、被害を食い止めることは不可能ではないはずです。

考えられる危険

・地震の揺れや停電で停止したエレベータに閉じ込められる
・急にストップしたエスカレーターで将棋倒しになる。圧死のおそれもある
・エスカレーターがユニットごと下の階に落下する。頭上のエスカレーターが落ちてくる

   東日本大震災では、多くの方々がエレベーター内に閉じ込められました。エレベーター各社では、地震で自動停止する際に、最寄り階で停止して乗客を安全に下ろすエレベーターや、停止したエレベーターを自動的に判断して復旧させるシステムなどの開発が進んでいます。しかし、運行されているエレベーターの多くは、地震の際に乗客が閉じ込められてしまう可能性があります。

 地震の揺れを感じたら、エレベーターの階数ボタンを全部押して、最寄りのフロアで停止するようにしましょう。

   映画では天井のハッチから脱出するシーンがよくありますが、現在は落下防止のため外側からカギがかけられていて、ハッチから外に出ることはできません。また、無理に脱出しても、エレベーターが急に動く場合もあるのでたいへん危険です。エレベーター内で救助を待つしかありません。

   エスカレーターが停電で止まった時にバランスを崩して誰かが倒れることで、将棋倒しになる危険性があります。大けがにつながることがありますので、ふだんから手すりベルトをつかむように習慣づけておきましょう。

   東日本大震災では、福島県と宮城県で複数のエスカレーターが落下する事故が発生しています。ステップ部分や手すり、外からは見えない駆動部分まで含めたエスカレーター全体が、まるごと下の階に落下したのです。

   事故の原因はエスカレーターの固定方法にあったとされ、順次改善工事が行われています。しかし、すべての改善工事が完了するまでは、エスカレーター落下の危険は残ります。大地震の際には、乗り合わせている人と声を掛け合い、パニックにならないように心がけて、エスカレーターから離れるようにしましょう。

地震の揺れから生き延びるポイント

・揺れを感じたら、階数ボタンを全部押して最寄りの階に停止する
・脱出後は階段など非常経路を使って避難する
・エレベーターに閉じ込められたら、インターフォンを使って救助を待つ
・乗り合わせた人がいれば、協力して冷静に救助を待つようにする
・エスカレーターに乗る時はふだんからベルトを持つように習慣づける
・エスカレーターが停止したら、周囲の人と声を掛け合ってエスカレーターから離れる

屋内にいるとき

1戸建住宅
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「揺れた時には、まず自分の身を安全に守りましょう」と言われます。具体的には丈夫なテーブルなどの下にもぐりこみ、頭部を座布団などでガードすることが勧められています。

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マンション・アパート
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鉄骨造のビルも傾きました。とくに1階が駐車場になっているピロティ構造の鉄骨ビルの被害は甚大でした。大地震では頑丈そうに見える建物でも大きな被害が発生します。

高層マンション
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2003年の十勝沖地震で注目されるようになった災害に、「長周期地震動」による地震被害があります。「長周期地震動」は、高層ビルや石油タンクなど大きな建築物だけに被害を及ぼす地震動です。

オフィス
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建物の構造や屋内に置かれている設備などで千差万別です。それでも基本は上からの落下物や重量物から身を守り、揺れが収まって安全を確認してしてから脱出することです。

学校
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揺れを感じたり、緊急地震速報が流された時には、すぐに机の下にもぐりこみ、防災頭巾をかぶって身を守る。小学校に通っている人たちはそんな訓練を何度も繰り返していることでしょう。

スーパー・デパート
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地震発生を伝えるニュースで、棚から落下して割れたガラス瓶の映像が流されることがよくありますが、激しい地震では什器(棚)ごと転倒してくる場合があります。また、照明や天井パネルが上から落ちてくることもあります。荷物がたくさん詰まったカートが激しい勢いでぶつかってくる場合もあります。

劇場・映画館
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天井が高いため、落下物に当たると、たとえ小さな物でも大けがをする危険があります。映画館や劇場などで地震に襲われたら、頭や首を中心に身を守ることを考えましょう。

エレベーター・エスカレーター
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エレベーター各社では、地震で自動停止する際に、最寄り階で停止して乗客を安全に下ろすエレベーターや、停止したエレベーターを自動的に判断して復旧させるシステムなどの開発が進んでいます。しかし、運行されているエレベーターの多くは、地震の際に乗客が閉じ込められてしまう可能性があります。

地下街
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地震や地震による停電などが発生した際、パニック状態が発生しやすい場所だといえます。いざという時の避難経路をしっかり頭に入れておくことが必要なのはもちろんですが、パニックに陥らないよう冷静に行動する心の準備が大切です。

屋外にいるとき

住宅街
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もしも屋外で大きな揺れに見舞われたら、上から落ちてきたり、横から倒れてきたりする危険がない広い場所で、頭を保護して身を守りましょう。

オフィス街・繁華街
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ビルの壁面に設置された看板(袖看板)、ビルの外壁、窓ガラス、ビル壁に設置されたエアコンの室外機など、上にあるものは落ちてくるものと考えて避難する必要があります。

海岸
 海岸
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海岸や大きな川の近くで大きな揺れに見舞われたら、津波情報が発令されるのを待つまでもなく、いち早く避難しましょう。津波の様子を見に行くなどは言語道断です。

川の近く
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水は低いところへ流れていくものなので、津波の際には海岸の防波堤を越えるよりも早く、河川を遡ることになります。

山
 
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山間部の地震災害で被害が大きくなるのは、がけ崩れなど急斜面の崩壊です。中越地震では多くのがけ崩れが発生し、自動車が生き埋めになったり、道路が寸断されるなどの被害が発生しました。

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