震災マニュアル ~ 震災に遭ったら(1戸建住宅)

iRyota25

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   地震や津波などの自然災害は人間の力で防ぐことはできません。また地震を予知することもできません。しかし、自然災害が発生した時に、どうやって身を守るのかを、事前に考え準備しておくことで、被害を食い止めることは不可能ではないはずです。

考えられる危険

・家屋の倒壊
・ドアや窓の損壊、転倒した家具などで脱出が困難になる
・家具などの重量物に挟まれる、つぶされる
・飛散したガラスなどの危険物による負傷
・電柱やブロック塀などの倒壊による建物の損壊
・火災

  「揺れた時には、まず自分の身を安全に守りましょう」と言われます。具体的には丈夫なテーブルなどの下にもぐりこみ、頭部を座布団などでガードすることが勧められています。しかし、もうひとつ考えておかなければならないことがあります。

   「建物が地震に耐えるだけの強度をもっているか」ということです。 

   阪神・淡路大震災では、亡くなった方の約8割が家屋倒壊による圧死でした。さらに、倒壊した建物から逃げられずに火事によって焼死した方が約1割です。約9割の方が自宅が凶器となって亡くなられているのです。 

   自分の身を守るために、住まいに十分な耐震強度を持たせることは極めて重要ですが、どんな大きさの地震が来るか、それは分かりません。耐震強度を超える地震が起こらないという保証もありません。

   余裕があれば、ドアなどを開けて、いざという時のための逃げ道を確保しましょう。

   突然の大きな揺れで、逃げ道を確保することすらできない時には、もちろん頑丈なテーブルなどの下で身の安全を守らなければなりません。大地震に襲われた時には、このとっさの判断が大切です。

   固定していないタンスや食器棚、冷蔵庫などの重量物は危険です。また、しっかり固定していても中身が飛び出してくるので要注意です。  

   また、「地震、火を消せ!」は、火災によって多くの人命が奪われた関東大震災などの教訓から語られてきた教訓です。現在、家庭のガスのほとんどにはマイコンメーター(ガス漏れ遮断器)が付いています。ストーブなどの暖房器具にも自動停止装置がありますよね。ですから、身の危険を冒してまで火を消す必要はありません。無理して火を消そうとして、ヤカンや鍋で火傷をするようなことがあれば、その後の避難が大変になりかねません。 

地震の揺れから生き延びるポイント

・身の安全を第一に考え、揺れが収まるまでの数分間を生き延びるという意識が重要
・頑丈なテーブルなどの下にもぐり、落下物などから身を守る
・とくに頭や首はクッションや座布団などでガードする
・余裕があればドアを開けて逃げ道を確保する
・窓ガラスや食器、照明器具などのガラスが飛散するので素足は禁物
・揺れが収まってから、安全を確認して外に出る
・家屋から逃れた後、建物が倒壊する危険がある時には、どんな大切なものがあっても中に入らない
・緊急地震速報を受信できるようにしておく

屋内にいるとき

1戸建住宅
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「揺れた時には、まず自分の身を安全に守りましょう」と言われます。具体的には丈夫なテーブルなどの下にもぐりこみ、頭部を座布団などでガードすることが勧められています。

 1戸建住宅  ~寝ているとき
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 1戸建住宅  ~お風呂・トイレ
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 1戸建住宅  ~台所で調理中
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マンション・アパート
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鉄骨造のビルも傾きました。とくに1階が駐車場になっているピロティ構造の鉄骨ビルの被害は甚大でした。大地震では頑丈そうに見える建物でも大きな被害が発生します。

高層マンション
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2003年の十勝沖地震で注目されるようになった災害に、「長周期地震動」による地震被害があります。「長周期地震動」は、高層ビルや石油タンクなど大きな建築物だけに被害を及ぼす地震動です。

オフィス
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建物の構造や屋内に置かれている設備などで千差万別です。それでも基本は上からの落下物や重量物から身を守り、揺れが収まって安全を確認してしてから脱出することです。

学校
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揺れを感じたり、緊急地震速報が流された時には、すぐに机の下にもぐりこみ、防災頭巾をかぶって身を守る。小学校に通っている人たちはそんな訓練を何度も繰り返していることでしょう。

スーパー・デパート
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地震発生を伝えるニュースで、棚から落下して割れたガラス瓶の映像が流されることがよくありますが、激しい地震では什器(棚)ごと転倒してくる場合があります。また、照明や天井パネルが上から落ちてくることもあります。荷物がたくさん詰まったカートが激しい勢いでぶつかってくる場合もあります。

劇場・映画館
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天井が高いため、落下物に当たると、たとえ小さな物でも大けがをする危険があります。映画館や劇場などで地震に襲われたら、頭や首を中心に身を守ることを考えましょう。

エレベーター・エスカレーター
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エレベーター各社では、地震で自動停止する際に、最寄り階で停止して乗客を安全に下ろすエレベーターや、停止したエレベーターを自動的に判断して復旧させるシステムなどの開発が進んでいます。しかし、運行されているエレベーターの多くは、地震の際に乗客が閉じ込められてしまう可能性があります。

地下街
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地震や地震による停電などが発生した際、パニック状態が発生しやすい場所だといえます。いざという時の避難経路をしっかり頭に入れておくことが必要なのはもちろんですが、パニックに陥らないよう冷静に行動する心の準備が大切です。

屋外にいるとき

住宅街
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もしも屋外で大きな揺れに見舞われたら、上から落ちてきたり、横から倒れてきたりする危険がない広い場所で、頭を保護して身を守りましょう。

オフィス街・繁華街
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ビルの壁面に設置された看板(袖看板)、ビルの外壁、窓ガラス、ビル壁に設置されたエアコンの室外機など、上にあるものは落ちてくるものと考えて避難する必要があります。

海岸
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海岸や大きな川の近くで大きな揺れに見舞われたら、津波情報が発令されるのを待つまでもなく、いち早く避難しましょう。津波の様子を見に行くなどは言語道断です。

川の近く
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水は低いところへ流れていくものなので、津波の際には海岸の防波堤を越えるよりも早く、河川を遡ることになります。

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