地震や津波などの自然災害は人間の力で防ぐことはできません。また地震を予知することもできません。しかし、自然災害が発生した時に、どうやって身を守るのかを、事前に考え準備しておくことで、被害を食い止めることは不可能ではないはずです。
考えられる危険
・狭く暗いトンネル内での安全な避難が困難
・第三軌条方式の地下鉄では避難中に感電する危険がある
地上を走る列車に比べて、地下を走る地下鉄では、緊急時の避難経路が線路沿いに限られる、暗い中での避難行動になる、トンネルが狭いことによる危険などさまざまなリスクが考えられます。地下鉄を運行する会社では地震発生時の避難訓練などを綿密に行っているので、乗務員の指示に従って冷静に行動することが重要です。
地下鉄ならではの危険のひとつとして、第三軌条方式という集電方法があります。架線からパンタグラフで電気をとる一般的な電車ではなく、線路に並行して3本目の給電用レールを設置し、そこから電気を集める方式で、電気が流れていれば避難する際に感電する危険があります。
日本の地下鉄では、以下の路線が第三軌条方式を採用しています。
・札幌市交通局(南北線)
・東京地下鉄(銀座線・丸ノ内線)
・横浜市交通局(ブルーライン1号線・3号線)
・名古屋市交通局(東山線・名城線・名港線)
・大阪市交通局(堺筋線、長堀鶴見緑地線、今里筋線を除く路線)
地下鉄に乗り入れている以下の2路線も第三軌条方式です。
・近畿日本鉄道(けいはんな線)
・北大阪急行電鉄(南北線)
第三軌条の路線に限らず、地下鉄のトンネルは狭く危険なため、避難にあたっては乗務員の指示に従ってください。
地震の揺れから生き延びるポイント
・避難行動全般で乗務員の指示に従って冷静に避難することが重要
屋内にいるとき
鉄骨造のビルも傾きました。とくに1階が駐車場になっているピロティ構造の鉄骨ビルの被害は甚大でした。大地震では頑丈そうに見える建物でも大きな被害が発生します。
揺れを感じたり、緊急地震速報が流された時には、すぐに机の下にもぐりこみ、防災頭巾をかぶって身を守る。小学校に通っている人たちはそんな訓練を何度も繰り返していることでしょう。
屋外にいるとき
乗り物に乗っているとき
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