震災マニュアル ~ 震災に遭ったら(山)

iRyota25

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   地震や津波などの自然災害は人間の力で防ぐことはできません。また地震を予知することもできません。しかし、自然災害が発生した時に、どうやって身を守るのかを、事前に考え準備しておくことで、被害を食い止めることは不可能ではないはずです。

考えられる危険

・がけ崩れに呑みこまれる
・がけ崩れによって避難路が遮断される
・ダムの決壊や、川の上流ががけ崩れで堰き止められることで鉄砲水が発生する

 山間部の地震災害で被害が大きくなるのは、がけ崩れなど急斜面の崩壊です。中越地震では多くのがけ崩れが発生し、自動車が生き埋めになったり、道路が寸断されるなどの被害が発生しました。

 がけ崩れや山崩れ、土砂崩れは地震の揺れの直後に発生するものだけでなく、しばらく時間が経ってから崩れたり、地震後の雨や雪などによって引き起こされるケースもあります。

 がけ崩れにはいくつかの前兆が知られており、次のような場合には危険地域に近づかないことが重要です。
・がけの斜面から水が流れ出るようになる
・泥のにおいがしてくる(土に地下水が入ることで泥のにおいがする)
・小石が落ちてくる(斜面の傾斜が変化している可能性がある)
・地中でごろごろと山鳴りがする

 がけ崩れによって川の上流が堰き止められ、それが崩壊することで鉄砲水が発生する場合もあります。上空から確認できるような大規模な堰止湖ばかりでなく、倒木などで沢が堰き止められるだけでも激しい鉄砲水が起きることがあり、大地震の後は川や沢には近づかない方が賢明です。鉄砲水が発生する場合には、前兆現象として川の水量が減るといわれますが、降雨中などでは水量の変化がほとんど見られないまま、突然鉄砲水に襲われるケースもあります。

 上越地震では、がけ崩れによって集落が孤立するケースも数多く見られました。外部と連絡をとるため、崩壊した道路を迂回して脱出するような場合にも、上記のようながけ崩れや鉄砲水への備えが重要です。無理な行動は極力控えるようにしましょう。

地震の揺れから生き延びるポイント

・土砂崩れに巻き込まれないよう、異変があった時には危険地域に近づかない
・孤立した場合、外部との連絡は十分な安全確保の上で行う
・大規模、小規模を問わず、鉄砲水に注意する

屋内にいるとき

1戸建住宅
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「揺れた時には、まず自分の身を安全に守りましょう」と言われます。具体的には丈夫なテーブルなどの下にもぐりこみ、頭部を座布団などでガードすることが勧められています。

 1戸建住宅 ~寝ているとき
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 1戸建住宅 ~お風呂・トイレ
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 1戸建住宅 ~台所で調理中
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マンション・アパート
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鉄骨造のビルも傾きました。とくに1階が駐車場になっているピロティ構造の鉄骨ビルの被害は甚大でした。大地震では頑丈そうに見える建物でも大きな被害が発生します。

高層マンション
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2003年の十勝沖地震で注目されるようになった災害に、「長周期地震動」による地震被害があります。「長周期地震動」は、高層ビルや石油タンクなど大きな建築物だけに被害を及ぼす地震動です。

オフィス
 オフィス
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建物の構造や屋内に置かれている設備などで千差万別です。それでも基本は上からの落下物や重量物から身を守り、揺れが収まって安全を確認してしてから脱出することです。

学校
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揺れを感じたり、緊急地震速報が流された時には、すぐに机の下にもぐりこみ、防災頭巾をかぶって身を守る。小学校に通っている人たちはそんな訓練を何度も繰り返していることでしょう。

スーパー・デパート
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地震発生を伝えるニュースで、棚から落下して割れたガラス瓶の映像が流されることがよくありますが、激しい地震では什器(棚)ごと転倒してくる場合があります。また、照明や天井パネルが上から落ちてくることもあります。荷物がたくさん詰まったカートが激しい勢いでぶつかってくる場合もあります。

劇場・映画館
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天井が高いため、落下物に当たると、たとえ小さな物でも大けがをする危険があります。映画館や劇場などで地震に襲われたら、頭や首を中心に身を守ることを考えましょう。

エレベーター・エスカレーター
 エレベーター・エスカレーター
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レベーター各社では、地震で自動停止する際に、最寄り階で停止して乗客を安全に下ろすエレベーターや、停止したエレベーターを自動的に判断して復旧させるシステムなどの開発が進んでいます。しかし、運行されているエレベーターの多くは、地震の際に乗客が閉じ込められてしまう可能性があります。

地下街
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地震や地震による停電などが発生した際、パニック状態が発生しやすい場所だといえます。いざという時の避難経路をしっかり頭に入れておくことが必要なのはもちろんですが、パニックに陥らないよう冷静に行動する心の準備が大切です。

屋外にいるとき

住宅街
 住宅街
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もしも屋外で大きな揺れに見舞われたら、上から落ちてきたり、横から倒れてきたりする危険がない広い場所で、頭を保護して身を守りましょう。

オフィス街・繁華街
 オフィス街・繁華街
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ビルの壁面に設置された看板(袖看板)、ビルの外壁、窓ガラス、ビル壁に設置されたエアコンの室外機など、上にあるものは落ちてくるものと考えて避難する必要があります。

海岸
 海岸
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海岸や大きな川の近くで大きな揺れに見舞われたら、津波情報が発令されるのを待つまでもなく、いち早く避難しましょう。津波の様子を見に行くなどは言語道断です。

川の近く
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水は低いところへ流れていくものなので、津波の際には海岸の防波堤を越えるよりも早く、河川を遡ることになります。

山
 
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山間部の地震災害で被害が大きくなるのは、がけ崩れなど急斜面の崩壊です。中越地震では多くのがけ崩れが発生し、自動車が生き埋めになったり、道路が寸断されるなどの被害が発生しました。

乗り物に乗っているとき

自動車の運転中
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自動車の運転中に地震に遭遇した人の中には「まるでジェットコースターに乗っているような感じになって、とても運転などしていられなかった」と語る人が数多くいます。

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