考えられる危険
地震や津波などの自然災害は人間の力で防ぐことはできません。また地震を予知することもできません。しかし、自然災害が発生した時に、どうやって身を守るのかを、事前に考え準備しておくことで、被害を食い止めることは不可能ではないはずです。
・照明器具など天井からの落下物で、けがをする
・激しい揺れで机やテレビなどが飛んできて、けがをする
・避難経路に人が殺到し、将棋倒しになる。圧死のおそれもある
・エレベーターに閉じ込められる
揺れを感じたり、緊急地震速報が流された時には、すぐに机の下にもぐりこみ、防災頭巾をかぶって身を守る。小学校に通っている人たちはそんな訓練を何度も繰り返していることでしょう。でも、体育の授業で体育館にいる時に地震がきたらどうしますか?休み時間に地震がきたらどうしますか?登下校の途中だったらどうしますか?
地震は、いつもの教室にいる時に起きてくれるとは限りません。東日本大震災では、小学校の子どもたちの下校時間に地震が起こりました。学校に避難するか、自宅に帰るか、裏山に逃げるか。地震の後にどう行動するかで、多くの子どもたちの生死が分けられてしまったのです。
学校で避難訓練をする時には、どんな時にどう行動すれば自分たちの命を守れるのか、先生方といっしょによく考えておきましょう。
先生方は子どもたちを守ってくれる大人ですが、いつもそばにいるとは限りません。自分で考えて、自分で判断することが大切です。
宮城県多賀城市という町で津波被害にあった人がこう言いました。「先生の言うことはちゃんと聞かなければならないよ。でも、命がかかっている時には、先生の言うことと違う行動でも、自分を守るためにしなければならないことがある。一生に一度くらいは、先生の言うことを聞かないことがあってもいい。何がなんでも生き延びることが一番大切なんだ」。
地震の揺れから生き延びるポイント
・天井など上から落ちてくるものから身を守る
・激しい揺れに飛ばされないように、机の下に入ったら机の脚をしっかり掴む
・机の下などの逃げ場所がない場所で地震にあったら、上から落ちてくるもの、横から飛んでくるものに注意して、自分自身が飛ばされないようにできるだけ頑丈なものにつかまる
・地震の揺れがおさまってから、先生の指示に従って避難する
・最後は自分の判断で身を守るということについて、家庭でよく話し合っておく
・緊急地震速報を受信できるようにしておく
屋内にいるとき
鉄骨造のビルも傾きました。とくに1階が駐車場になっているピロティ構造の鉄骨ビルの被害は甚大でした。大地震では頑丈そうに見える建物でも大きな被害が発生します。
揺れを感じたり、緊急地震速報が流された時には、すぐに机の下にもぐりこみ、防災頭巾をかぶって身を守る。小学校に通っている人たちはそんな訓練を何度も繰り返していることでしょう。
屋外にいるとき
最終更新: