乗り遅れるとも~大変!一日5本の村営バス(神津島)【旅レポ】

tanoshimasan

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最終バスが16時20分!?

初めて神津島を訪れた。まだ神津島がどういう島かもわかっていなかったが、とりあえず天上山(神津島最高峰)に登りたいと考えていた。

僕は多幸湾公園キャンプ場でテントを張ることにしていた。多幸湾公園キャンプ場は神津島港から3kmほど離れているため、村営バスに乗ることになる。

「えーっと、今何分だっけ?」

時刻は15時40分。次のバスは・・・16時20分!しかも最終バス!!

バスの本数が少ないだろうとは思っていたが、最終バスがこんなに早いとは。「あー島って感じがするなぁ」としみじみ思いながら、僕は考えた。さて、バスまでのこの40分間どうしようか。

バスで1分の距離を歩こう!

 バスの時刻表によると

となっている。40分もバスを待つのは何なので、散策を兼ねて、バスで1分の距離の「ストアー前」まで歩こうと決めた。

神津島の海の水質は日本一

神津島の海の水質は日本一

一緒に船に乗っていた人はたくさんいたのに、気が付けば周りには誰もいない。どうやら神津島は港から少し歩いたところに中心集落があるらしく、みんな民宿の送迎車でさっさと行ってしまったようだ。

僕はキャンプ用品の入った重たい荷物を背負いながらも、景色を楽しみながら歩く。神津島は「海の水質と透明度で日本一に輝いたことがある」と、神津島村のホームページに書いてあった。素朴な顔をしているが、こんなところに日本一があったのだ。美しく広がる白砂の浜と、沈みはじめる太陽に照らされた海にはつい見とれてしまった。

神津島唯一の信号らしい

神津島唯一の信号らしい

10分ほど歩くと、信号(島で唯一の信号らしい)が見えてきた。どうやらこのあたりが集落の入り口で、お土産屋さんや飲食店がちらほらある。まだ30分あるので、お土産屋さんを覗いてみる。

(20分経過)

お土産屋さんとつい談笑してしまい、気が付けば20分も喋ってしまった!16時41分にやってくるバスまであと10分!早く「ストアー前」に行かなくては!

ところが、ここからが難所だった。意外と坂が急で、重たい荷物を背負った僕にはなかなかキビシイ。バスで1分の距離とは言え、歩くと結構な距離だ。

「ストアー前」にストアーがない!!

坂の多い神津島

坂の多い神津島

その日は5月ながら結構暑く、坂道のきつさも手伝って汗ばんできた。集落の中心にさしかかり、僕は異変に気付く。

ストアーが見当たらない!

ストアー前というからには、おそらく何かお店があるのだろう。が、そのお店が見当たらない。地図を見る限り、場所は間違っていない気がするが、どういうことだろうか。時刻は16時40分。いつバスが来てもおかしくない。時間に余裕がないこともあり、いよいよ不安になってきた・・・!間もなくやってくる最終バス。目的地は遠く離れたキャンプ場。さすがにそこまで歩ける自信はない。

「えー!バス停どこー?」

と、その瞬間、坂道をすいすい走って僕の前を通り過ぎていくバスが!

「ちょ・・・マジか!!」

僕はバスに向かって走り出し、全力で手を振った。

「待って、ホンマちょっと待って!」

25歳にもなって、割と大声をあげた。

すると、バスはすぐ止まってくれた。よく見ると、僕がさまよっていた場所から少し進んだところにきちんとバス停があるではないか。息も絶え絶えにバスに乗車する。この慌ただしい様子は他の乗客にもばっちり見られており、そのまま一緒にキャンプ場へと向かった。バスの中で一人、汗だくで息を切らしている僕。



は、恥ずかしい・・・。



旅の時間にはゆとりを持ちましょう。

多港湾停留所に停まる村営バス
多港湾停留所に停まる村営バス

こぼれ話

■「ストアー前」のストアーとは

あとで聞いたところ、「ストアー前」のストアーとは、スーパー「神津ストア」のことだった。しかし、その「神津ストア」は記事の約2か月前、2012年3月18日をもって惜しまれつつも閉店したらしい。どうりで「ストアー前」がわからなかったわけだ・・・。

■神津島村村営バス

神津島港から「温泉保養センター、赤崎遊歩道方面」と、「神津島空港、多幸湾方面」の 2方向の行き先がある。それぞれ一日3~5本しかなく、それぞれ船や飛行機のダイヤに合わせている。どちらも乗車時間は片道20分にも満たないが、島内は 起伏が激しいため、観光客が速やかに移動するためには車が不可欠だ。役場の職員が交代で運転手を務めている。なお、時期によってバスの時刻は変わるので、 その都度注意が必要。 

まだまだ「島記事」あります。

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