青春18きっぷを手にすると、どれだけ電車に乗っていても平気になってしまう。
--------------------------------------------------------------------------------------- ■青春18きっぷ
・JR北海道からJR九州まで、すべてのJRの普通列車が乗り放題になる。
(特急列車は不可)  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
・使用期間は大まかに春、夏、冬。学生の休暇時期と重なるように設定される。
・5枚つづり11,500円で販売されるため、1日あたり2,300円で乗り放題。
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色々考えた結果、琵琶島に行きたいと思った。
■琵琶島とは……長野県北部・野尻湖に浮かぶ湖上の離島である。別名「弁天島」。
9月も半ばに差し掛かろうとしていた2012年9月7日の金曜日、僕は少し慌てていた。……と言うのも、購入していた5枚つづりの青春18きっぷ。その2回分がまだ残っていたのだ。
青春18きっぷには使用可能期間があり、夏期シーズンは7月20日から9月10日までと定められていたのだ。期限を過ぎてしまえばもちろんパァである。もっと計画的に使うべきだったが、度重なった休日の悪天候や個人的な予定変更のおかげで使えずじまい。3回分、オトクに使っているだけに、なんとしても使い切るしかない。
残された休日は9月8日、9日の土日のみ。つまり明日、明後日だ!
僕はこの連休で強引にどこかへ出かけること決めたのでした……。
さて、おさらい。「青春18きっぷ」とは、5枚つづりで11,500円(5日分)。そして期間中ならJR全線の普通列車が乗り降り自由というシロモノである。1日あたり2,300円。
つまり、最低でも2,300円以上。それ以上は乗れば乗るほどオトクになるのは言うまでもない。
選択肢としてはふたつ。
「中距離を日帰りする」か「ひたすら遠くへ」だ。
スタート地点は、自宅最寄りの静岡・三島駅。東に行けば東京、西に行けば名古屋といった大都市がある。
富士駅
富士駅から身延線へ乗り、ひたすら北上する。
早速地図を見てみよう。
僕は月1回程度、【東】東京方面に出かけるため、青春18きっぷで行くには少々味気ない。しかし、【西】愛知方面もつい先日訪れたばかりだ。【南】は海が広がるばかり。となると……、【北】へ行くしかないかぁ。そんな調子で、北上しようと決めた。
静岡県内のJR線から北へ行くとなると、「富士駅から身延線(みのぶせん)に乗る」の一択。青春18きっぷは2日分余っているので、「富士駅から身延線に乗り」、北へ「ひたすら遠く」行くことに決定だ。身延線から北を目指し、山梨、長野方面へ。まず、大まかなアウトラインが定まった。
そして、いよいよ行き先を考える。
甲信越地方なんて、今までスキーくらいでしか行ったことが無く、知識と言えば『桃太郎電鉄』(※)でなんとなく知っている程度しかない。
それでも、調べていくうちに色々と見えてくるもの。
■選択肢1.清里で高原スイーツ食べまくり、八ヶ岳のふもとでサイクリング
■選択肢2.飯田線秘境駅めぐり
→愛知、静岡、長野の山岳地帯をまたぐ
飯田線は秘境駅の宝庫。
秘境感を楽しみたい!
しかし、秘境駅と言うだけあって、
途中下車してからの行動が難しく、却下。
(日を改めてリベンジしたい)
■選択肢3.野尻湖へ琵琶島を見に行く
→湖上の離島という珍しい風景を見たい。残暑が厳しいなか、比較的涼しげだった。
決定!
……と言うことで、「野尻湖へ琵琶島を見に行く」に決めた。即席だったものの、調べ出すとあれやこれやと見えてきて面白い。気が付けば0時をまわろうとしていた、そんな金曜日の夜。
出発は「三島駅6時22分発」。
うわ、寝なきゃ!ってか、準備せな!
出かける前はいつもこんな調子の僕。これはそろそろ改めないと……。
(※)桃太郎電鉄シリーズ
『桃鉄』の愛称で親しまれる(旧)ハドソンが制作したテレビゲーム。「すごろ
くの要領で日本中を鉄道でまわり、全国各地の物件を買い集めて豊かな日本を開発
していく」という独特の世界観が大ヒット、同シリーズは23年間にも及ぶ長寿作
となった。日本の地理について、桃鉄で学んだという人も多いのでは?
(つづく)
旅の記事、いろいろあります。
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