を知る言葉ではありませんが、連休中にこんな話を聞きました。
それが実現するのは10年先、100年先かもしれない。100年たっても達成されないかもしれない。
でも、いま私たちがやらなければ、何一つ変わらない。
フィリピンで演劇ワークショップを通して教育や社会の改革を進める団体PETA(Philippine Educational Theater Association)で活動した日本人、長友智郷さんがPETAの活動について語った言葉です。
10万年はあまりにも遠過ぎる未来ですが、その時間を私たちが背負いこんでしまった以上、受け継いで行くことが大切なのだと、彼女の言葉が10万年という時間のリアルに結びついて感じられました。
教育や社会的な問題を人々が共有するための手段として演劇を用いるのが演劇ワークショップです。文字を知らない人が自分たちの思いを表現できる大きな効果があるほか、体を動かすことで「本当の問題点」に気付いたり、演者同士、演者と観衆との間で「多対多」のコミュニケーションが実現できるなど大きな可能性をもっています。東日本大震災で被害を受けた子供たちを、演劇ワークショップのノウハウを活用して支援する動きも始まっています。
井上良太
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