竹駒第2トンネルのいまとむかし iRyota25 2017.02.13 4 1,960 0 道慶さんの祠のすぐ近くにトンネルがある。いまや草ぼうぼうで、遠目には分かりにくいが、道慶さんの祠の前にはJR大船渡線の線路が走っていた。こちらは道慶さんのように400年もむかしのことではない。わずか6年前のこと。 津波の被害が大きかった場所では、線路はおろか路盤
東北の友人たちが言うことには。その12「この鍵の意味」 iRyota25 2013.09.19 4 2,880 0 かつて警戒区域と呼ばれ、現在では居住制限区域や帰還困難区域の2つのエリアに新たに線引きされた土地へ、「はままつ東北交流館」佐藤大さんの案内で出かけてきた。 特別な許可がなければ入れない場所へ行き、 自分の目と耳、鼻、口など、 生身の五感でその土地を感じられた体
なぜ石碑は建てられたのか。昭和三陸地震と津波の碑 iRyota25 2015.03.03 4 11,067 0 1933年(昭和8年)3月3日、桃の節句の未明(午前2時30分)、東北地方沖で強い地震が発生した。釜石の東約200kmの海底を震源とするMw8.4(金森博雄氏によるモーメントマグニチュードの推定)の地震は規模こそ巨大だったが震源が遠かったこともあって、三陸の沿岸部のごく一部で
あたらしい石巻・体感リポート「花の芽をつなぐ運動」 iRyota25 2012.12.25 4 8,682 0 「電気ケトルは置いていませんか?」 すべてはその一言から始まった。石巻駅から歩いて数分の場所に建てられた仮設の商店街「石巻立町ふれあい商店街」。約20店が入居する商店街の一番奥まった場所で電器店、「パナックけいてい」を経営する佐藤秀博さん(地元の人たち呼び方
小名浜のおすすめ施設 ~いわき・ら・ら・ミュウ~ sKenji 2013.08.25 4 2,415 0 福島県いわき市小名浜にある「いわき・ら・ら・ミュウ」に行ってきました。 いわき・ら・ら・ミュウは、魚屋、お土産物屋、飲食店などが入っている集合施設です。特徴的なのは、観光遊覧船がすぐ脇の岸壁から発着している点、子供用の屋内型あそび場「わんぱくひろば みゅう
12月11日、今日は33回目の月命日です。 iRyota25 2013.12.11 4 1,932 0 33回目の11日。 祈るのは、その日のことを忘れないため。失われた仲間たちの思いを受けついで、明日への灯りをともし続けるため。しっかり生きてることを天国にいるたくさんのみなさんに報告するため。 そんな思いを込めて、今日12月11日、たくさんの場所で灯りがともされます
つながっていく石巻。新台湾壁画隊とコラボ制作 iRyota25 2013.06.12 4 2,891 0 可愛いあんよが入っていく、ここはどこ? ここは石巻の中瀬。旧北上川に浮かぶ島。石ノ森萬画館のすぐ南。 「新台湾壁画隊」との額が掲げられた、壁じゅうがアートでできた屋根のない小屋。 晴れた空に映える、色鮮やかな台湾アート。 とにかく中に入ってみましょう。 立て看
女川町の災害公営住宅第1号に見た非日常 iRyota25 2014.05.09 4 3,488 0 エントランスにセラミカ工房のタイルプレートが飾られていると聞いて、女川町の災害公営住宅第1号として3月末に完成したばかりのピカピカの運動公園住宅を訪ねた。 ここは震災でたくさんの人が津波から逃れた運動公園の一角。陸上競技場だった場所が災害公営住宅として生まれ
東北の友人たちが言うことには。その6「本気で応援する米作り」 iRyota25 2013.05.23 4 1,571 0 初夏。全国で田植えが行われている。 収穫時期や台風の影響を逃れるためなど、いろいろな理由で地域によって田植えの時期は違うが、福島県いわき市北部では5月中旬の土日がピークだったらしい。 水が張られた田んぼに青々としたイネが植えられた光景は、まだ目にしていないが
あざむく高さ。津波の高さ iRyota25 2013.03.07 4 2,781 1 人は高さに欺かれる生き物です。残念ながら。 青森県の酸ヶ湯で積雪の国内記録が更新されたというニュースが流されていました。積雪量が毎日のように更新されて、ついに5メートル66センチに達したとか、ポールの先に設置された観測装置が雪に埋もれる恐れがあるから、観測機の
【防災対策】水道水の保存について sKenji 2014.04.03 4 5,010 0 災害に備える上で、水の備蓄は欠かすことができないものです。私も、ミネラルウォーターのペットボトルを常備しています。また、そのほかにも、空いたペットボトルに水道水を入れて、手洗い用や非常食の即席めん調理用の水としています。 この水は、1、2ヶ月毎に交換するよう
【道の駅たろう】オープン9カ月のいま hometown_of 2017.04.21 4 3,681 0 田老の町の新しい中核施設として期待を集めて、昨年(2016年)7月31日にオープンした道の駅たろう。なかなか行く機会がなかったのだが、9カ月目にしてようやく訪ねてみると。 キット、サクラサク野球場に隣接して建設されたはずなのだが、道の駅らしき施設が見当たらない。前
さよなら気仙沼の屋台村 hometown_of 2017.04.14 4 1,762 0 震災の年の11月から営業を始めた「復興屋台村 気仙沼横丁」が3月で閉村した。 「ハモニカ」と呼ばれるカジキマグロの希少な部位やサメの心臓「モウカノホシ」といった地元ならではの素材を使った料理店などが人気を集め、震災後の気仙沼を代表する観光スポットでもあった気仙
日曜日も工事の日 iRyota25 2017.02.05 4 1,834 0 日曜日は工事は休みというのが建設業の常識なのだが、陸前高田の中心市街地付近では、日曜日にも重機の音が響く。 朝一番に道路から見ると、2台の重機で掘削を始めていた。場所は、3月の完成予定目指して複合商業施設の建築が進む、いわばいま一番ホットな現場。厳しい冷え込
毎年変わらない今日。 takayuki0311 2014.03.12 4 1,723 0 毎年変わらない今日。 . . . 今日は取材があったから 地元にいる。 当時を話し泣いた。。 . . . 忘れられない311 . . . それぞれの311。 俺は今 神奈川の海にいる。。 色々な場所、 団体、学校から 『その時』を一緒に過ごそうと ありがたい声を沢山頂いた。。 選べなかっ
インタビュー「おいしいと喜ばれる安全な米作り」いわき市 iRyota25 2013.09.10 4 2,454 0 福島県いわき市四倉地区に、「安全な米作り研究会」のメンバー白土武さんを尋ねました。一面に広がる緑の田んぼ。イネは尖った葉をピンと元気に伸ばしています。葉の間にはすでに稲穂も頭を垂れ始めています。モミの中の実(お米)もだんだん大きくなっているのでしょう。 緑
[関東大震災の記憶]津波で船が町に打ち上げられ、山の斜面は崩壊。さらに温泉が噴出した伊豆地方 iRyota25 2014.11.12 4 6,230 0 前回の神奈川県西部に続いて、伊豆半島の静岡県側の関東大震災での被害状況を、当時の雑誌から紹介します。伊豆半島東沿岸部で発生したのは、集落がまるごと山津波で海岸線まで押し出されたところを海の津波に襲われるという、根府川で起こった想像を絶する悲惨な出来事と同様
越喜来はきらいですか? いえ、大好きです! iRyota25 2014.04.11 4 3,335 0 岩手県大船渡市越喜来。知らなきゃ読めない地名ですが「おきらい」と読みます。 その越喜来でずっと気になっていた、まるでおもちゃ箱のようなこの施設。掲げられた手描き看板には――。 ここがオキライですか? いいえ地名はオキライでも、だ~い好きです! 場所は、道の駅三陸
かさ上げされた盛土の上の別世界 iRyota25 2016.06.20 4 7,402 0 津波被害を受けた地域では、これから先の津波災害に対処するため、各地でかさ上げ工事が進められている。かさ上げとは、他の場所から土を持ってきて土地を高くすること。大げさな言い方をすれば、高い所から低い場所へという自然の摂理に抗って行われる、人類ならではの地球改
【壊されゆくもの・つくられるもの】幽玄の矢作駅 iRyota25 2016.06.20 4 2,494 0 大船渡市の盛駅から岩手県内陸の一関を結ぶJR線は、盛駅を出発すると陸前高田駅付近まで内湾や半島部を縫うように走った後、海辺を離れ山あいの路線になる。JR矢作(やはぎ)駅は陸前高田から2つ目の駅。 矢作は、仙台藩の時代から陸前高田と一関を結んでいた今泉街道沿いの集
もしも「恋人」という言葉がなかったら yumenoshippo01 2014.12.09 4 2,844 0 もうすぐクリスマス。街はイルミネーションに輝き、恋人たちが冷えた手を温め合う、そんなロマンチックな季節ですが、もしも「恋人」という言葉が発明されていなかったら? きっとクリスマスのイメージもちょっと違っていたかもしれませんね。 恋人という言葉、実はそんなに昔
GWにおすすめ。東京から日帰りで行く久之浜(PLAN-2) iRyota25 2013.03.29 4 8,787 1 被災地に行きたいけど、電車と徒歩で簡単に行ける場所はどこかにないかな? そんなご要望にお応えしましょう。東京から電車で2時間半の近場で、駅から歩いて被災地を見学できて、仮設商店街でたくさんお話を聞くことができる場所。それは、いわき市久之浜(ひさのはま)。 レ
放射能に負けないコメ作り 第5回 iRyota25 2012.12.14 4 2,778 0 福島県いわき市北東部。福島第一原子力発電所から直線距離で30kmを少し越えるこの地域には、原発事故の直後からコメ作りの再生に取り組んできた人たちがいる。距離が近いにも関わらず空間線量は比較的低い。しかし農地にホットスポットがあるのは事実。原発事故の実害と風評被
400年前、道慶さんが目にしたもの iRyota25 2017.02.13 4 3,572 0 むかしむかし、いまからもう400年もむかし、陸前高田に村上道慶という人が住んでいなすった。道慶は西国出身の武士の家柄だったが、伊達の殿様の頃に大肝煎のお屋敷のあった今泉村に移り住んで、村人たちに読み書きなんかを教えて暮らしていたそうな。道慶はやがて気仙川の対
震災記録映像 ~浪江町海岸付近にて~ sKenji 2013.08.24 4 2,011 0 2013年8月24日、福島県双葉郡浪江町を訪れました。 海岸沿いには、津波の被害により建物はほとんど残っておらず、請戸漁港付近に一部の建物が残るくらいでした。他は一面、緑の野原となっており、生い茂った雑草の中に、ところどころ船や被災物が残っています。 福島第一原発