先日、お米を作っている長男の友人から「おかずを一品持ち寄って、みんなでご飯を食べましょう。お米は脱穀までしてあるので、食べる分だけ精米して時計型薪ストーブで炊きましょう。」とお誘いを受け、家族で友人のお宅に行ってきました。
子供たちにとって薪ストーブでご飯を炊いて食べるのは初めての経験だったので、ワクワクしながら友人の元へ向かいました。
精米をしよう!
精米をする前に、唐箕(とうみ)にかけ、お米を選別します。
唐箕(とうみ)とは、臼などで籾殻をはずしたあと、風力を起して穀物を 籾殻・玄米・塵などに選別するための農具のことです。
唐箕(とうみ)ですが、友人がオークションで1,000円で購入したものでした。
全自動の機械ではなく手動の農具なので、お米を入れる役、ハンドルを回して風を起こす役に分かれて、子供たちは取り合いながら遊び感覚で楽しんでやっていました。
残念ながら雨が降りだして外で作業ができなかったため、精米まではできませんでした。
そんなわけで今回は昨年のお米を炊くことになりました。
お米を炊こう!
子供たちが一番楽しみにしていた薪ストーブでの炊飯の時間です。
今の子供たちは、オール電化が普及しているので、ふだん火を見る機会がほとんどありません。チャッカマンやライターが主流になっているので、マッチも使い方が分からない子が多いそうです。
自分でマッチに火をつけて薪を燃やすのは、なかなかできない貴重な体験です。
電気で炊いたご飯より、かまどと火で炊いたお米は本当に美味しくて、ついお替りして3杯も食べてしまいました。
自家製みそも、3種類を食べ比べたり、えごまの実を醤油に漬けたものや、シソの実をお酢に漬けたものをご飯と一緒に食べたり、色々な保存食の作り方も教えていただきました。
自家製の甘酒は、今まで市販のものしか見たことがなかったので、見た目が違い味が想像できませんでしたが、味はちゃんと甘酒になっていてビックリしました。
今回の体験から学んだこと
昔の製法でお米を食べようとすると時間も手間もかかるけれど、その分みんなで体を動かしながら楽しく作業でき、時間が経つのがあっという間でした。
炊飯器だと機械任せになってしまいますが、火を使うことで、目で火加減を見、耳で火の音を聞き、鼻で匂いを嗅ぎ、肌で火の暖かさを感じ、子供たちは五感をフルに使って楽しくご飯作りができたようです。
このような経験は本で読んだだけでは身につかず、実際に体験してみて初めて身につき、経験値として自分の中に残るものだと思います。
実体験だからこそ、一生忘れることのない知識となり、そこから新しい世界が広がっていきます。今回のご飯づくり体験を通して、活きた経験から学ぶことの大切さを実感することができました
また、手間暇をかけることで、苦労した分だけ食べものへの愛着やありがたみを感じる心が育まれます。
こんな貴重な体験をさせてくれた長男の友人に感謝です!
最終更新:
pamapama
唐箕(とうみ)は小学校のころ読んだ「むかしの農業」みたいなマンガで見て「最新テクノロジー」というイメージがある憧れの道具です。それにしても、どれもこれも美味しそうですね…
baikinman
お米がどんなふうに精米されているか知りませんでした。
唐箕、面白そう!!私もやってみたい(^^)