9月18日(月・祝)、沼津市の千本プラザで開催された「心のままアート展」に行ってきました。
沼津特別支援学校の保護者によって発足した「障害者のしごとを考える母の会」主催の、 沼津特別支援学校に通う子どもたちの作品展です。
娘が通っている沼津特別支援学校は、今年で39年目を迎える、知的障害・発達障害のある児童生徒(小学部~高等部)372名が学ぶ学校。
支援学校では、自分を表現すること、また、生活や就労の基礎的な力を身につけることなどを学んでいます。絵画をはじめとした造形活動もそのひとつです。
彼たち・彼女たちが「心にあるものをそのまま、心のおもむくままに」表現した作品は、とにかくみずみずしく、生き生きしているのが最大の魅力です。
会場内で体験できるワークショップでは、娘がシルクスクリーンでハンカチにエビのイラストをプリント(したかのようにわたしが操りました)。空いている部分には布用クレヨンで自由にものを描きます。
障害とアート
ポスターにはこう書かれています。
近年、障害者アート、エイブルアートなど、障害のある人が生み出す自由で豊かなアート作品がメディアでも取り上げられるようになりました。障害者アートがすてきな雑貨になって販売されることも増えてきました。
でも、障害をもたない方と同様、アーティストとして活躍・生活できるのは、ほんの一握りです。支援学校の児童生徒たちも、みんながみんな特別な才能に恵まれ、アーティストになれるわけではありませんが、その自由な発想、豊かな色彩、ユニークな造形は、見る人の心に感動を与えてくれます。
障害者アートの活用や障害をもつ人の働き方、過ごし方に思いを馳せつつ、児童生徒たちの作品を楽しんでいただけたらうれしいです。
心のままアート展のポスターより
たまに「自閉症児には特別な才能がある」というようなことを言われることもありますが、それはあくまでも「特別な才能がある子もいる」であって、「ごく一部」の特別な話。ポスターにも書かれているように「みんながみんな特別な才能に恵まれ、アーティストになれるわけではありません」。でも、
「その自由な発想、豊かな色彩、ユニークな造形は、見る人の心に感動を与えてくれます」。これは確かだと思います。
障害のあるこどもたちが、将来たとえどんなに些細なことであっても、人の役に立てるように、生きがいを見つけられるように、いろんな可能性を探したい。それを見つけるチャンスだけはできるだけたくさん与えてあげたいと願っています。
そして、そんな可能性を感じることのできたアート展でした。
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