【熊本地震】本震発生から今日で1ヶ月。長引く避難生活について

sKenji

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熊本地震で半壊したサンリブ健軍(出典:Wikimedia Commons)
熊本地震で半壊したサンリブ健軍(出典:Wikimedia Commons)

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平成28年熊本地震の本震が発生してから今日で1ヶ月が経ちます。昨日15日の時点で、地震の直接的な影響により亡くなられた方は49名、震災関連死が19名(※正式には市町村に設置される審査会を経て決定されるとのこと)いらっしゃるとのことです。また、1名の方が行方不明となっています。犠牲になられた方々への追悼、及び行方がわからない方の発見を心よりお祈り申し上げます。

テントによる避難生活を少しでも快適にするために

5月15日付け熊本県の発表資料によると、地震発生から1ヶ月以上経った今も10,434人もの方が避難生活を続けていらしゃるとのことです。

依然、揺れが続いていることに加えて、前震によって強度が落ちていた所に本震に襲われ、多く家屋が倒壊したこともあり、熊本地震はこれまでに発生した大きな地震と比べて、車やテントなどで避難生活を送られている方が多いように思います。

エコノミークラス症候群発症の危険性を考えると、車中泊よりはキャンプの方がいいとは思うものの、これからの季節はテントでの生活が厳しくなってくることが予想されます。

と言うのも、鹿児島地方気象台は今日、奄美地方の梅雨入りを発表しました。気象庁のWEBサイトによると九州南部の梅雨入りは平年で5月31日頃となっており、もうすぐ本格的な雨の季節を迎えます。雨天でのキャンプは精神的にも負担が増す上に、湿気も高くて快適性が低下します。また、ゴールデンウィークあたりから日中の気温も上がってきており、快適なキャンプをするための条件が悪くなってきています。

避難所への移動も選択のひとつかと思いますが、もしテントで避難生活を続ける場合、これからの季節に役立ちそうなものとして「タープ」があります。

場所を多く取るなどといった理由により、使えないケースもあるかもしれませんが、もし設置が可能ならば、雨の日や日差しが強い日の快適性はかなり向上します。

懸念される点としては、ポールを立ててロープで固定するだけでは強い風に対して弱いことがあげられます。

風対策としては、可能ならば地面に杭などを打ち込んで固定したり、キャリアやルーフレール付きの車にロープで取り付けたりする方法があります(※キャリア付きの車を2台並列に停めて、その間にタープを張るのもいいかもしれません。タープの裾のロープについては、地面に固定できない場合、アンカーなどにつなげることもできます)。

重りとして水を入れて使用するポール立てもあるようですが、強い風に耐えられるかは疑問も覚えます。使ったことはないものの、車のタイヤで踏みつけて重しにするタイプのポール立てもあり、これは利用できる可能性が高そうに思えます。

バーベキューなどでよく使われる折りたたみ式のテントは強風時に破損したり、飛ばされたものがぶつかって怪我をすることが心配です。

もしタープがない場合には、お花見の時や工事現場で使われているブルーシートが利用できます。以前に何度か代用したことがありますが、かなり使えました。シートは厚手の「#3000」タイプで縁にハトメ(金属の丸い穴)がついているものがおすすめです。

私は九州から遠く離れた場所におり、現地の状況をわかっていないかもしれません。しかし、地震の発生から時間が経つにつれ、復旧が進む一方で避難生活を続けていらっしゃる方の辛さが増してくることは想像できます。

知恵や工夫などによって少しでも生活の大変さが軽減されることを願うと共に、復旧が一刻も早く進むことを心より祈ります。

熊本市

関連WEBサイト

熊本市では各種義援金を受け付けているとのことです。

 熊本地震災害への支援等(義援金・寄附金・熊本城支援金)について / 熊本市ホームページ
www.city.kumamoto.jp  

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