海水浴シーズン真っ盛り、海のレジャーを楽しまれる方も多いかと思います。そこで、海辺で楽しむ際に気を付けるべき海の危険生物をシリーズでご紹介していきます。今回は「ダツ」です。
ダツ
ダツはサンマのような細長い体に口ばしのような鋭く長いアゴを持った魚で、日本には数種類が生息しています。全長は約1mほどになり、国内各地の沿岸にいます。先日も近所の浜で釣り上げられたダツを見かけるなど、身近にいる魚です。
毒を持っているわけではないのですが、光に向かって突進するという習性があり、毎年のようにけが人がでています。突っ込む際のスピードは時速60kmとも言われており、さながら海の中を槍が飛んでくるようだとも形容されています。
刺さった場所によっては命を落とす危険性があり、日本でもこれまでに数人の方が亡くなっています。人によってはサメよりも恐ろしいという人もいます。
ダツによる被害は主に夜間のダイビング中に多いようですが、潜らない方も注意が必要です。というのも、ボートなどに乗っている際、海面を懐中電灯などで照らすと光を目掛けて海から飛び出して突っ込んでくる事例もあるそうです。
以前、ナイトダイビングをした時にダツは海面付近にいるので、海に入った直後や上がる時はライトを下向きにするようにガイドの方に言われました。夜、海面付近を泳ぐ方は灯りを極力下向きに照らし、泳がない方もボートに乗っている際には不用意に海面を照らさない方がいいと思います。
万が一、ダツが突き刺さってしまった場合は傷口が開くので引き抜かずにそのまま病院に行くようにします。なお、ダツは刺さった後に回転するなど、暴れる習性があるので、すぐに息の根を止めるべきだと言われています。
日中でも遊泳中にダツの姿を見つけたならば、金属などの光るものは隠すようにしたほうがいいかもしれません。
<「海水浴シーズン真っ盛り、海の危険生物について Vol.6 ~ヒョウモンダコ~」へ続く>
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紹介:sKenji
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