粟島のゆるキャラと言えばタイボーくん。
昨年(2012年)にデビューした、鯛をモチーフにしたゆるキャラで、粟島ファンにとっては動きが可愛らしくイチオシのキャラクターである。彼が登場すると、子供たちがすぐに囲んでいたほど。粟島の人気者だ。
ビミョーにキワドいイラスト
・・・が、僕は、粟島の温泉「おと姫の湯」で、もうひとつ気になるゆるキャラを見つけてしまったのだ!
「おと姫の湯」とは内浦集落にある人気のスポットで、島民から観光客まで広く利用されている温泉である。その温泉のお土産コーナーにそのゆるキャラがいた。
それがコチラ。
このTシャツにプリントされているキャラクターである。
あ、あ、泡姫ちゃん!?「粟島オリジナルのゆるキャラクター」って書いているけど、こんなの初めて見たぞ・・・。そもそも、公の場に出てくるのはタイボーくんだけだし。
だが、Tシャツには3種類のデザインがあるらしく、一番古いもので2007年モデル。去年(2012年)デビューしたタイボーくんより古い存在のようだ。
しかし、可愛いけれど、このビミョーにキワドいイラスト・・・。頭に島の特産品である鯛を被っているのは良いとして、身体にまとっている泡が絶妙である。しかも名前が泡姫って・・・。
うーん・・・。
あ、あー!なるほど!
ここが“アワ島”で、この場所が“おとヒメの湯”だからアワヒメちゃんね!!
なるほど。なるほど。何やら深く考えようとした僕がどうかしていましたよ。よく見れば普通に良いデザインじゃないか!!
「まぁ親子連れとかには、まず売れないよね」
「島びらき」(※1)開催中の粟島。ここ「おと姫の湯」では、粟島音楽隊(※2)によるライブが行われていた。
ライブの演奏の合間、お土産コーナーのウィンドウを眺めていると、音楽隊のスタッフのお姉さんが僕に声を掛けてくれた。
「これイイですよね。可愛くて。あたしも着てるんですよ~^^」
「あ、その色いいですね!」
彼女は黒色のデザインのシャツを着ていた。(女性的に見てもこれはオッケーなのか・・・)実際僕もこのTシャツが気になりつつあった。パッと見た感じはフツーに可愛いのである。
「実はコレ、うちのメンバーがデザインしたんですよ」
と、このシャツをデザインした松本卓也さんを紹介してくれた。彼は元お笑い芸人で、現在は映画監督として活動中。粟島を舞台にした映画もいくつか作成している粟島ファンだという。島びらきのセレモニーにおいても、ユーモア溢れる司会が好評で毎年担当しているそうだ。
ただ、映画も司会も好評だというのに、Tシャツに限ってはあまり売れていないらしい。
「まぁ親子連れとかには、まず売れないよね」
と、松本さん。
そしてこのTシャツ、この「おと姫の湯」限定発売であり、粟島でも通常はこの場所でしか買えないようだ。聞いたところ、その他の場所では“置いてもらえなかった”ようだ。
こうなったら僕も、この「泡姫ちゃん」Tシャツを着こなして、積極的に広めていきタイ!
・・・と思う。
漁火温泉「おと姫の湯」
粟島唯一の温泉。「泡姫ちゃん」Tシャツが売っている唯一の場所でもある。●入浴料:大人(中学生以上)500円、小学生 200円●営業時間:10:00~20:00(受付19:30まで)●定休日:火曜日
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