入るべき温泉
●漁火温泉 おと姫の湯 ・・・ 町の執念で掘削された温泉は源泉かけ流し!
※各温泉の詳細、アクセス方法はこのページの最後にあります!(^^)
注目すべき魅力
新潟県北部の離島・粟島。この日本海に浮かぶ小さな島に小さな温泉があります。名前は【漁火温泉 おと姫の湯(いさりびおんせん おとひめのゆ)】。島の名物である竹にちなんで名づけられたそうです。
粟島港から徒歩5分程度の距離にある、一見こぢんまりとした共同浴場。しかし、泉質にしても、愛され方にしても、なんだかちょっと良いのです。「何もない」と言われる粟島ですが、実はコアなファンがけっこう多く、リピーターも多い島。なかでも、おと姫の湯は島内外問わず多くの人々に厚く支持されている憩いの場といった印象を受けました。また、粟島ファンの有志によって、テーマソングやオリジナルTシャツ、プロモーションビデオなども作られています!
そんな、粟島にとっては欠かすことができない、ファンに愛された温泉を紹介します。
■1.結局、みんなここに集まる。
粟島の人口は2013年時点で361人。観光シーズンや島のイベント時は島外からも多く人が集まるものの、ちょっと集落を抜ければ、すぐにひと気がなくなってしまいます。例えば僕が初めて粟島を訪れたときにしても、散策ルートを歩けど歩けど全然人に出会わなかったので「他の人たちはどこにいるんだろう?」と疑問に感じたものでした。
【おと姫の湯】は夕方頃から少しずつ混みあうそうです。仕事を終えた島の漁師や、遊び終わった観光客が同じように湯船に浸かり、湯船から上がったあとは、休憩スペースで寝転んでくつろぐ。面白いのは、どう見ても浴槽よりも休憩スペースの方が広いということ。ただ温泉に浸かるだけじゃなく、休憩スペースでくつろぐまでがワンセットであり、粟島流なのです!訪れた日は観光客同士が、この場所で久方ぶりの再会をしている様子を見ました。「さっきそこに村長がいたよ」なんて話も聞こえてきます。
粟島では、それぞれの1日の過ごしかたがあると思います。でも結局、みんなここに集まるのです。
■2.どこにでもあるような温泉に見えて、実は優れた泉質らしい。
【おと姫の湯】は海沿いに立てられた温泉です。火山島ではない粟島、また海沿いの温泉ということで、地下水と海水が混ざり合った、ごく一般的な塩化物泉というイメージがありました。
ところが、口コミを見たり、現地で話を聞く限り、普通の温泉よりも濃厚で優れた泉質らしく、ちょっと侮れないのだそう。特に飲んだとき、普通の塩化物泉のようにしょっぱいっだけでなく、結構な苦味を感じるとのこと。粟島の鉱物から濃厚な成分が溶けこんでいるのだと聞きました。
実際に浸かってみると、色は無色透明ながら、肌に触れた感じからただのお湯じゃないと分かります。なんと言うか、濃いお湯が肌にまとう感じ。言われているとおり、成分が濃いのだろうということを、素人ながらに肌で感じました。
話は逸れますが、粟島名物のじゃがいもをはじめ、島の野菜をぜひ食べてほしいです。漁業メインの島なので、野菜について語られることはほとんどありませんが、とにかく甘くて美味い。特にじゃがいもは、見た目も食感も普通のじゃがいもなのに、優しい甘味がたまりません。ちょっと驚きます。
温泉も良く野菜も旨い。粟島の地質に何か秘密があるのかも知れません。
■3.漁火が見られる?
島の名産である竹にちなんで【おと姫の湯】と述べました。しかし、正式には【漁火温泉 おと姫の湯】です。今は気がるに【おと姫の湯】と呼ばれているものの、元々は粟島から日本海側に漁船の漁火を見られることから、漁火温泉と名が付いたのだとか。
ただ、調べたり話を聞いてみた限りでは、「漁火を見た」という人は居ない様子。これは一度見てみたいなぁと思っているのですが、はたして……。
温泉情報はこちら!
【漁火温泉 おと姫の湯】
【温泉名】:漁火温泉 おと姫の湯
【泉 質】:ナトリウム・カルシウム-塩化物泉(弱アルカリ性高張性低温泉)
【効 能】:切り傷、やけど、慢性皮膚病、慢性婦人病、虚弱児童など
【場 所】:新潟県岩船郡粟島浦村字日ノ見山1513-20
【ア ク セ ス】:粟島港から北へ徒歩5分
【料 金】:大人500円、小人200円
【営 業】:10:00~20:00(受付は19:30まで)
【定休日】:火曜日(7、8月は無休)
【TEL】:0254-55-2030
【特 記】:シャンプー、ボディーソープ完備
広めの休憩スペースあり
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