4月13日、淡路島における震度6弱の地震から学ぶこと

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2013年4月13日、兵庫県・淡路島を中心に震度6弱の地震がありました。時刻は5時33分ごろ。まだ、ほとんどの人が寝静まっている中での直下型地震だったと言われています。これについて、思い出されるのは1995年1月17日に起こった「阪神・淡路大震災」です。発生時刻は5時46分と早朝でしたので、今回の地震とよく似ています。

 2013年4月13日 5時33分ごろ、淡路島付近で発生した震度6弱の地震の詳細です。
typhoon.yahoo.co.jp  

(Yahoo!「地震情報」より)

「阪神・淡路大震災」を思い出す

1995年当時、僕は兵庫県の阪神地区に住んでいました。当時は小学生で、それまで地震というものに遭遇したことがなかっただけに、慌てて飛び起きたことを覚えています。自宅付近は震度6強でしたが、それでも自宅に限って言えば、花瓶が割れたり、家具の位置が大きく動いた程度で済みました。

しかし、テレビをつけて驚きました。映される映像は建物が損壊、倒壊している様子ばかり。ヘリにて上空から撮影される神戸市は、火災が広がっていたのです。自宅からわずか10数キロの街で起こっていることとは思えませんでした。

阪神・淡路大震災におけるおけるおよそ8割が圧死と言われています。早朝に起こった地震のため、寝ている間に家屋が倒壊したケースが多かったそうです。迅速に避難することも難しかったのではないでしょうか。

例えば、僕の家族は、大きな地震があったからと言って、家を出ることも無ければ避難することもありませんでした。結果的には、避難する必要がなかったことになりますが、「もし、自宅の耐震強度が弱かったら」「もし、もっと揺れが強かったら」と思うと、どうなっていたかはわかりません。

4月13日の地震は、早朝、震度6弱、直下型と、18年前の震災に似ている点が多々ありました。関西を離れて久しい僕ですが、嫌な予感が頭をよぎります。

過去の教訓が生きた対応

ところが、報じられたニュースは良い意味で想像とは違ったものでした。直下型の大地震にも関わらず、死者は0人。「高台等へ迅速に避難した住人が多く、自治体の対応もスムーズだった」という内容です。

18年前の平成7年に大きな被害をもたらした阪神大震災の記憶と、巨大津波が起きた一昨年の東日本大震災を思い起こさせる揺れに、住民の一部は津波を避けるため高台へと自主的に避難した。地割れや液状化現象による被害も出るなか、住民は震災の経験を生かし冷静に対応することも忘れなかった。

『淡路島で震度6弱 18年前の恐怖再び 淡路島住民、経験生かし冷静』
2013年4月13日(土) 産経新聞

過去の教訓が生きたという内容が印象的です。

そもそも、大惨事に至る規模の地震ではなかったのかも知れません。18年前と比べ、建物の耐震強度は飛躍的に向上したとも言われています。

しかし一方で、この対応の素早さもきっと無関係ではなかったはずです。



今できる備えは何でしょうか。13日の地震から、改めて学ぶことがあったように思います。

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