宜野湾・真栄原で夜を明かした話(2)(沖縄・社交街の夜)

ockn1006

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 (前記事)宜野湾・真栄原で夜を明かした話(1)(沖縄・社交街の夜) のつづき
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宜野湾の夜

バスに揺られること30分。初めての沖縄、見知らぬ景色、実家ならもうそろそろ風呂に入って寝ようかという時間に、僕はバスに揺られて宜野湾市内「真栄原停留所」に到着した。

……が、ここでもちょっとしたアクシデント!

バスの料金は480円。しかし、僕はお札しか持っていなかった。両替機も使用中止だったので、運ちゃんにその旨を告げる。すると……

「あれー、俺も細かいの持ってないさー」

と言って、自分のカバンをガサガサし始めた。自分の財布の小銭を「ひーふーみー」と数える運ちゃん。そんなにバスを止めていて大丈夫かと、僕の方が心配になる。けど、他の乗客にしても、こんなことは慣れっこなのか、誰ひとり不満げな顔すらしていなかった。

そうして運ちゃんが小銭を探すこと3~4分。結局1,000円札を崩せるようなおつりが見つからず。

「まぁ、いいや。そのまま降りちゃって」

えーっ!いいの!?

僕がうろたえているうち、運ちゃんは笑顔でふたたびバスを走らせ、行ってしまった。沖縄、すげぇ。

気を取り直して、ネットカフェを目指す。僕が見る携帯電話の情報によれば、この「真栄原停留所」から数分歩いたところに、ネットカフェがあるようだ。

この時点ですでに21時50分ごろ。モバイルサイトの読みにくい地図を頼りに、見知らぬ街の夜道をとことこ歩く。

宜野湾市と言えば、普天間基地があるくらいの知識しかなかった僕。僕が歩いていたのはいわゆる周辺の住宅街である。人口はそれなりに多そうだが、那覇のような特別栄えた都会という印象はない。

そう、ネットカフェの気配がないのだ!

車道沿いにヤシの木が立ち並び、周辺に高い建物は一切見当たらない。ケータイショップ、ガソリンスタンド、コンビニなど、全国的に馴染みのあるお店が広々と軒を連ねる。

かと思えば、レトロな書体で「カフェー」なんて書かれた看板の喫茶店?なんかもある。その「カフェー」の看板には「22歳未満お断り!」と書かれていた。18歳じゃなくて22歳?当時21歳だった僕にはなんとも言えない妖艶さを感じたが、あれはなんだったのだろうか。

とにかく、街並みの独特さは、初めて見る景色なのに「あぁ、沖縄だ」と思えてしまった。

ただ、やはりネットカフェの気配がないのだ!!



「地図ではこの辺なのに……」そう思ったところでシビレを切らした僕は、再度電話を掛けてみた。

「お電話ありがとうございます。コミック●●、牧志店です」

牧志?……牧志?僕は確実に真栄原店の電話番号を書けているのだが、電話口からは「牧志店」と聞こえてきた。牧志って……那覇市内ですよ?どういうこと??

戸惑った僕は、思わず確認した。

「あれ?これ真栄原店の番号にかけたつもりなんですが……」

「いえ、こちらは牧志店でございますが」

「あれ、そんなはずは……」

「申し訳ございません。真栄原店は先月閉店したばかりなんですよ」

「ふぇ?」

な、な、な、なんですとォ~~~~~~~~???

確かに、確かにこの「おきなわ漫画喫茶サーチ(仮名)」と名乗るモバイルサイトにはそう書いてある。

……って、よく見ればこのサイト、別に公式ホームページってわけでもないし、どことなくつくりもチープである。しばらく更新されていないのか、間違えた番号を載せていたのか……。けっこういい加減なサイトだったのね。(※)

なァ~~~~~んだ、そういうコトかァ~~~~~~~



……えーっと、どうしよう。



22時30分、僕は、宜野湾で路頭に迷ってしまった。





(つづく)

 (次記事)宜野湾・真栄原で夜を明かした話(3)(沖縄・社交街の夜)
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-------------------------------------(※)宜野湾市内のネットカフェ事情

この出来事は2009年当時。当時は、宜野湾市内にネットカフェが定着していなかったらしく、「出来ては潰れ」の繰り返しだったみたいです。

おまけに、現在のようにスマホでページが見られるわけでもありません。僕はショボいつくりのモバイルサイトを参考にした結果、こんなザマに遭ってしまいました。ちなみに2013年現在、宜野湾市内には、いくつかネットカフェがあるようです。
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