震災マニュアル ~ 震災に遭ったら(地下街)

iRyota25

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   地震や津波などの自然災害は人間の力で防ぐことはできません。また地震を予知することもできません。しかし、自然災害が発生した時に、どうやって身を守るのかを、事前に考え準備しておくことで、被害を食い止めることは不可能ではないはずです。

考えられる危険

・停電によって避難経路がわからなくなる
・照明器具や空調のダクト、吊り天井が落ちてくる
・非常灯だけの暗い屋内で足を踏み外す。倒れた人につまづいて将棋倒しになる
・限られた避難経路に人が殺到して将棋倒しになる。圧死のおそれもある
・津波や堤防決壊による浸水の恐れがある。浸水すれば非常用発電機が停止する恐れが高い

   高層ビルと並び地下街は、ここ数十年の間につくられてきた空間です。人間が生物としての歴史の中で住み慣れてきた空間ではないため、地震や地震による停電などが発生した際、パニック状態が発生しやすい場所だといえます。いざという時の避難経路をしっかり頭に入れておくことが必要なのはもちろんですが、パニックに陥らないよう冷静に行動する心の準備が大切です。

   揺れが激しい間は、ほかの建物の中にいる時と同様に、上からの落下物や、重量物によってけがをしないことを心がけてください。同時に、地震によって停電する可能性が高いので、避難する際に足元を照らすためのもの、たとえば携帯電話などをすぐに取り出せるポケットなどに入れておきましょう。

   停電した際は、周りの人に声を掛け合い、その場所の構造や避難経路に詳しい人(お店のスタッフの方など)から、できるだけ安全なルートで避難誘導してもらえるようにしましょう。避難の際には、通路だったところが天井からの落下物や店舗の什器や備品などでふさがれたり、防火扉が作動して通路が遮断されるなど、通常とは異なる状況になっていることも予想されるので要注意です。

   手元・足元を照らすグッズと、互いの声掛けで困難を乗り越えてください。

地震の揺れから生き延びるポイント

・日頃から避難経路を頭にいれておく
・激しい揺れの際は、落下物や重量物から身の安全を守る
・エスカレーターの周りから離れる
・真っ暗闇になることを想定して懐中電灯など足元を照らすグッズを用意しておく。なければ携帯電話の明かりも有効
・お店のスタッフなど、地下街の構造に詳しい人に声をかけ、誘導してもらう
・互いに声を掛け合ってパニックに陥らないよう、冷静に行動するよう心掛ける

屋内にいるとき

1戸建住宅
 1戸建住宅
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「揺れた時には、まず自分の身を安全に守りましょう」と言われます。具体的には丈夫なテーブルなどの下にもぐりこみ、頭部を座布団などでガードすることが勧められています。

 1戸建住宅 ~寝ているとき
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 1戸建住宅 ~お風呂・トイレ
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 1戸建住宅 ~台所で調理中
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マンション・アパート
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鉄骨造のビルも傾きました。とくに1階が駐車場になっているピロティ構造の鉄骨ビルの被害は甚大でした。大地震では頑丈そうに見える建物でも大きな被害が発生します。

高層マンション
 高層マンション
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2003年の十勝沖地震で注目されるようになった災害に、「長周期地震動」による地震被害があります。「長周期地震動」は、高層ビルや石油タンクなど大きな建築物だけに被害を及ぼす地震動です。

オフィス
 オフィス
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建物の構造や屋内に置かれている設備などで千差万別です。それでも基本は上からの落下物や重量物から身を守り、揺れが収まって安全を確認してしてから脱出することです。

学校
 学校
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揺れを感じたり、緊急地震速報が流された時には、すぐに机の下にもぐりこみ、防災頭巾をかぶって身を守る。小学校に通っている人たちはそんな訓練を何度も繰り返していることでしょう。

スーパー・デパート
 スーパー・デパート
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地震発生を伝えるニュースで、棚から落下して割れたガラス瓶の映像が流されることがよくありますが、激しい地震では什器(棚)ごと転倒してくる場合があります。また、照明や天井パネルが上から落ちてくることもあります。荷物がたくさん詰まったカートが激しい勢いでぶつかってくる場合もあります。

劇場・映画館
 劇場・映画館
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天井が高いため、落下物に当たると、たとえ小さな物でも大けがをする危険があります。映画館や劇場などで地震に襲われたら、頭や首を中心に身を守ることを考えましょう。

エレベーター・エスカレーター
 エレベーター・エスカレーター
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エレベーター各社では、地震で自動停止する際に、最寄り階で停止して乗客を安全に下ろすエレベーターや、停止したエレベーターを自動的に判断して復旧させるシステムなどの開発が進んでいます。しかし、運行されているエレベーターの多くは、地震の際に乗客が閉じ込められてしまう可能性があります。

地下街
 地下街
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地震や地震による停電などが発生した際、パニック状態が発生しやすい場所だといえます。いざという時の避難経路をしっかり頭に入れておくことが必要なのはもちろんですが、パニックに陥らないよう冷静に行動する心の準備が大切です。

屋外にいるとき

住宅街
 住宅街
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もしも屋外で大きな揺れに見舞われたら、上から落ちてきたり、横から倒れてきたりする危険がない広い場所で、頭を保護して身を守りましょう。

オフィス街・繁華街
 オフィス街・繁華街
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ビルの壁面に設置された看板(袖看板)、ビルの外壁、窓ガラス、ビル壁に設置されたエアコンの室外機など、上にあるものは落ちてくるものと考えて避難する必要があります。

海岸
 海岸
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海岸や大きな川の近くで大きな揺れに見舞われたら、津波情報が発令されるのを待つまでもなく、いち早く避難しましょう。津波の様子を見に行くなどは言語道断です。

川の近く
 川の近く
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水は低いところへ流れていくものなので、津波の際には海岸の防波堤を越えるよりも早く、河川を遡ることになります。

山
 
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山間部の地震災害で被害が大きくなるのは、がけ崩れなど急斜面の崩壊です。中越地震では多くのがけ崩れが発生し、自動車が生き埋めになったり、道路が寸断されるなどの被害が発生しました。

乗り物に乗っているとき

自動車の運転中
 自動車の運転中
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自動車の運転中に地震に遭遇した人の中には「まるでジェットコースターに乗っているような感じになって、とても運転などしていられなかった」と語る人が数多くいます。

鉄道
 鉄道
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これまで新幹線が地震によって大きな事故を起こしたことはありません。地震の初期振動を検知して自動的に列車を停止するシステムが作動することが功を奏してきたといえるでしょう。しかし、今後も新幹線に事故が起きないとは限りません。

地下鉄
 地下鉄
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地上を走る列車に比べて、地下を走る地下鉄では、緊急時の避難経路が線路沿いに限られる、暗い中での避難行動になる、トンネルが狭いことによる危険などさまざまなリスクが考えられます。

バス
 バス
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一般の自動車と同様に、バスも地震に見舞われた時には路側帯に停車することになります。揺れの程度によっては、車内への案内が行われず、緊急停止するケースもあるかもしれません。

飛行機
 飛行機
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東日本大震災では、津波の被害を受けた仙台空港のみならず、羽田・成田などの空港も閉鎖され、多くの飛行機が新たな着陸先を探すことを余儀なくされました。震災発生時に飛行中で、羽田・成田の両空港に向かっていたものだけで86機あったといわれます。

関連リンク

大震災を経験して
 大震災を経験して
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自然災害が発生した時に何が起こるのかを想像し、どうやって身を守るのかを、事前に考え準備しておくことで、被害を食い止めることは不可能ではないはずです。

地震が起きる前に
 地震が起きる前に
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巨大地震が起きる前に、どんな備えが必要なのか。そのことを考えるためには、まず大地震で何が起こりうるのかをシミュレーションしてみるといいでしょう。

震災に遭ったら
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震災に遭遇したらどう行動したらいいのか。状況別に考えてみましょう。

お役立ちリンク集
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万が一の時の備えて、役立つリンクを集めました。刻々と変化する状況について、定期的に確認しておきましょう。

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