3月13日、陸前高田で震災写真展が始まる hometown_of 2017.03.17 3 1,456 0 コミュニティホールのエントランスでは、語り部の釘子屋さんによる震災写真展が始まり、訪れる人が写真に見入っていた。 釘子明さんは言う。「陸前高田の人は震災を忘れてしまっている。外の人たちよりもむしろ、被災した人の記憶が風化している」と。 震災当日の写真、避難所
3月13日の風景 hometown_of 2017.03.17 5 1,111 0 土曜日が過ぎ、日曜日も過ぎて、月曜日がやってくる。 3月11日にはかさ上げ土の仮置き場の上で、アームを伸ばしバケットを伏せて停まっていたパワーショベル。13日の月曜日の朝には、同じ場所で仕事を再開した。 追悼式の会場だったテントはすでに解体されて、撤収を待つばか
一本松へ向かう人たち hometown_of 2017.03.17 3 1,336 0 3月11日の一本松茶屋は駐車場はほぼ一杯。たくさんの人がここから一本松を目指した。 明くる12日。日曜日ということもあってこの日も一本松に向かう人は多かった。 松の根本のまわりには、ひっきりなしに人がやってきて、松を見上げる。写真を撮る。 遠くからカメラを構える人
空に向かって語りかける「みんな元気にしているよ」 hometown_of 2017.03.13 11 6,964 0 凧が空を舞う。まるで空を行く鳥たちのように。空と大地をつなぐかのように。 3月12日、気仙天旗仙風会による「気仙天旗祈願祭」が陸前高田の海辺のかさ上げ地で行われた。 「震災で亡くなられた人の数だけ凧を揚げるんだけど、来ない?」 災害公営住宅に暮らすYさんからお誘
まちに明かりが戻ることを願って hometown_of 2017.03.12 6 1,511 0 3月11日の朝を迎えてからのざわざわした気持ちが収まらない。陸前高田のまちで行われる灯火を見て回る前に、個人的にキャンドルを灯した。 それから3カ所の灯火の会場を駆け足で回った。お手伝いしますからと伝えていたのに、ほとんど見るだけで終わった所もあって心苦しかっ
輝(ひかり)あふれる場所 hometown_of 2017.03.12 3 1,867 0 陸前高田市内で最初に完成した復興住宅、市営住宅下和野団地では、第4回「高田に輝(ひかり)の花を咲かせよう」が開催された。 7階建ての公共住宅の南側、いずれかさ上げ工事で中心市街地とつながることになる場所に、手作りの光のページェントが繰り広げられた。 北側の駐車
線香花火ナイト hometown_of 2017.03.12 8 2,104 0 陸前高田の小友町、市営住宅西下団地では、ボランティアと地元の人たちによる線香花火ナイトが行われた。 キャンドルでつくられた「偲ぶ」との文字が照らし出す中、参加した人たちの線香花火が光の花をつくり出していく。 何度も何度も線香花火に火をつける子どもの笑顔が、キ
「あいをつなぐ」タピック45の広場でのキャンドルナイト hometown_of 2017.03.12 3 1,864 0 絆はいまも損なわれることなく、ここにある。 震災遺構として保存されることになっているタピック45(陸前高田市)に、キャンドルの灯がともされた。 巨大な防潮堤のすぐ近く。海風が強いこの場所で、夕暮れ前から多くの人たちが灯火の準備を行っていた。 話を聞いてみると、
3月11日に流れていった時間 hometown_of 2017.03.12 3 2,000 0 3月11日、たくさんの人が陸前高田を訪れていた。一本松茶屋の駐車場はほとんど満車だった。ふだんは工事車両か土埃で汚れた地元の車がほとんどなのに、この日の国道はきれいな車が目立つ。 市内にはこの日も工事を行った現場も少なくなかったようだが、一本松の周辺の重機は眠
アバッセの看板が掲出される【2017.3.11】 hometown_of 2017.03.11 1 2,059 0 3月11日2時半過ぎ、陸前高田のかさ上げ地に建築中の「アバッセ(Abasse)」の敷地東側に、施設名を示す看板が掲出された。 防災無線で黙祷が呼びかけられた時間をはさんで、現場では看板のベース部分の工事が続けられていた。3.11に合わせての看板お披露目かと思って作業員さ
空ゆく者たち【2017.3.11】 hometown_of 2017.03.11 2 1,138 0 2017年3月11日。「今日だけではない。今日だけ追悼すればいいというものではないでしょ」と、作業所で働いている青年が切々と語った。少し聞き取りにくかったけれど、思いが伝わってきた。この土地で生きるということは、あの日、突然断ち切られた営みへの思いを抱いて、自ら
この土地を埋め尽くした真っ黒な濁流 hometown_of 2017.03.11 1 1,758 0 土木作業員のKさんと偶然再会した。3.11の数日前の夕方、「おう、久しぶり」と声を掛けられた。Kさんは仕事帰りに一本松茶屋で休憩している様子だった。 真っ黒な巨大な渦 少し気が早いが今年の祭りのことを話したりしていたら、Kさんが突然あの日のことを語り始めた。 「あん
消防隊員の最後の砦 hometown_of 2017.03.11 5 2,371 0 一本松茶屋の駐車場に見慣れない白い箱のようなものが設置されていた。地震の揺れを体験するための起震施設? と思って声をかけてみた。 「すいません、これ何ですか?」 返ってきたのはこんな言葉。「どうぞ、中に入ってみて下さい」 「東日本大震災では多くの消防隊員が命を
3月11日、朝の風景 hometown_of 2017.03.11 1 1,611 0 3月10日の次の日は11日。当たり前のことなのだが、気持ちがざわざわするのはなぜだろう。 式典会場の大きなテントの向かい側、コミュニティホールに掲げられる旗が半旗だった。毎朝9時に掲揚される3つの旗。今朝、その旗を掲げた人は何を思ったことだろう。 コミュニティホー