仮設住宅に咲く桜 hometown_of 2017.04.21 1 1,408 0 4月16日、大船渡の桜がようやく咲き始めた。午後になると花の数も増え、夕方にはご覧のように五分咲きに。 滑り台やブランコなどの遊具が見えるこの場所は、大船渡市猪川にある前田仮設。前田公園の敷地を利用して建てられたから、仮設住宅の周りには大きな桜の木が点在する。
三島から経由してマスターに託したもの hometown_of 2017.04.14 2 1,408 0 3月末に開催された手芸の展覧会で、展示場所を少しだけ借りて、三島の仲間からお預かりしたクラフト作品を飾らせてもらった。 「静岡県三島市の佐野比呂子さんが作ったアイデア小銭入れです。平行四辺形に切った革をスナップで止めて三角形にしています。小銭入れにもいいし、
伊里前福幸商店街もオープン間近 hometown_of 2017.03.17 1 1,408 0 南三陸の志津川地区にあるさんさん商店街のオープンは大きく報じられたが、歌津地区の伊里前福幸商店街も、4月23日のオープン目指して作業が進められている。 さんさん商店街が被災地の観光スポットとして、多くの来場者を集めるのに比べて、伊里前福幸商店街はかなり地味な存
3月13日、陸前高田で震災写真展が始まる hometown_of 2017.03.17 3 1,392 0 コミュニティホールのエントランスでは、語り部の釘子屋さんによる震災写真展が始まり、訪れる人が写真に見入っていた。 釘子明さんは言う。「陸前高田の人は震災を忘れてしまっている。外の人たちよりもむしろ、被災した人の記憶が風化している」と。 震災当日の写真、避難所
桜満開の大船渡 hometown_of 2017.04.21 2 1,387 0 1本だけ満開という状態が続いていた大船渡「桜の開花宣言標準木」が、三陸鉄道の線路側にあると知ってから、三鉄と桜のツーショットを狙っていたのだが、なかなかいいタイミングで三鉄が走って来てくれない。「時刻表を見て列車の時間に合わせてここに来ればもれなく撮れる」
【さあ、これからだ】胡蝶蘭を賭けてグーチョキパー hometown_of 2017.05.02 3 1,374 0 4月27日にオープンしたアバッセたかたは花で溢れ返るようだった。生花だけじゃない。立派な胡蝶蘭の鉢植えも各店舗の前に何鉢も並んでいた。 オープン4日目の4月30日、スーパー「マイヤ」の店先にたくさんの人が集まっていた。まるで特売会場みたいな人だかり。いっせいに手が
7年目の大学生ボランティア hometown_of 2017.04.14 0 1,365 0 3月下旬、朝のラジオ体操に若い顔がたくさんあった。ボランティアにやってきた神戸大学の学生たちだ。 春休みを利用してやってきた彼らのグループ名は、少し長いが「神戸大学東北ボランティアバスプロジェクト 陸前高田班 第39次派遣」。39回目というボランティア活動の回数に
2016年のクリスマスに寄せて iRyota25 2016.12.26 3 1,359 0 ごく内輪で開いたクリスマス会に、こんな一品が登場した。 赤や緑のクリスマスカラーが映えるこの料理は柿なます。岩手県産の赤かぶに宮城県産の雪菜の緑、そして柿酢の柿は福島県産。 ぱっと見た目はクリスマスらしい色鮮やかな料理に見えるが、実は地元の食材を使った普段な
【岩泉・台風10号被害】道がない! hometown_of 2017.04.25 1 1,339 0 岩手県岩泉町の小本川沿いを走る。国道から橋を渡って対岸の道に入りしばらく進むと突然、「道がない!」 道路が流され排水管が飛び出していた。20mほど先には壊されていない道が見える。その先は坂を上って国道へつながる橋。ほんの20mほど道が分断されているせいで、来た道
【岩泉・台風10号被害】ゴールデンウィークのボランティア募集 hometown_of 2017.04.25 3 1,331 0 台風10号で大きな被害を受けた岩泉町では、ボランティアセンターを年度末で終了したが、4月からは体制を再編して、土日を中心に活動を再開している。 岩泉町ボランティアセンターホーム | Facebook ボランティアセンターのFacebookを見ると、ニーズは家屋からの泥出しが中心の
人が帰ってきた富岡町 iRyota25 2016.12.07 2 1,330 0 福島県の富岡町、国道6号線のそばで、親子連れの姿を目にした。驚くようなことではないかもしれないが驚いた。 赤ちゃんを背負い、小さな女の子の手を引いて歩く男性。女の子は、パパと思しきその男性の周りを楽しそうに、飛び跳ねるようにして歩いていた。 いまから3年ほど前
あっという間の解体 hometown_of 2017.04.14 0 1,277 0 3月も末近くになって、お茶の小谷園さんの旧仮設店舗に解体用の仮囲いが設置されたと思ったら、31日には建物の解体が始まっていた。 用事を済ませて解体現場に戻ってみたら、もうほとんど跡形もない状態。 年度末ということが関係しているのかどうか分からないが、驚くほど急
復興工事の現場作業員の思い iRyota25 2017.02.24 2 1,265 0 いまのところ、あまり評価が高くないのだけれど、わたし自身はとてもたいせつなことの「とば口」を見つけたように感じている。というのは、国道45号線沿いの「えびすさま」のこと。 この「えびすさま」、3週間ほど前から国道45号線沿いに、海に向かって立てられている。コンク
WILDLIFE in TOHOKU「ツバメ飛ぶ」 hometown_of 2017.04.27 2 1,251 0 大船渡のショッピングセンターの屋内駐車場で、幼稚園帰りの子どもがお母さんと一緒に天井を見つめて話している。遠くて声は聞こえてこないが、何を話しているのかは分かった。 「ほら、あそこ、ツバメさんの巣」 お母さんが天井の一角を指差す。ツバメがシュッと飛んでいく。
6年目の卒園式 hometown_of 2017.03.29 3 1,221 0 神戸からのお客さんが言うのである。旅先では必ずスーパーマーケットに立ち寄ることにしていると。地元スーパーのマイヤを案内した後、イオンスーパーセンターにも行って産直コーナーの棚にリンゴがたくさん並んでいるのを見て回っていると顔見知りの人。 「緒川さん!」と声
ベランダにやってくる小鳥に hometown_of 2017.03.17 3 1,187 0 公営住宅に越してきて本当に安心して生活させてもらっています。ここは建物のきれいだし、いい人ばかりだし、お茶っこの会も時々あるし、一人暮らしだけれど寂しくはないのよ。 ただ、この団地の年配の人たちはみんな車を持っていないの。日中は若い人たちが働きに出ているか
空ゆく者たち【2017.3.11】 hometown_of 2017.03.11 2 1,097 0 2017年3月11日。「今日だけではない。今日だけ追悼すればいいというものではないでしょ」と、作業所で働いている青年が切々と語った。少し聞き取りにくかったけれど、思いが伝わってきた。この土地で生きるということは、あの日、突然断ち切られた営みへの思いを抱いて、自ら
冬の天気予報とサバイバル iRyota25 2017.01.31 3 1,079 0 車での移動が多いのでFMラジオを聞くようになった。地域の楽しい話題やホットな情報、ここ10数年ほとんど興味のなかった最新チャートの上位曲を聞けるだけでなく、冬の東北ではラジオから流れてくる最新のお天気情報が生活(あるいは生存?)のため必須の情報だ。そして、同じ
3月13日の風景 hometown_of 2017.03.17 5 1,069 0 土曜日が過ぎ、日曜日も過ぎて、月曜日がやってくる。 3月11日にはかさ上げ土の仮置き場の上で、アームを伸ばしバケットを伏せて停まっていたパワーショベル。13日の月曜日の朝には、同じ場所で仕事を再開した。 追悼式の会場だったテントはすでに解体されて、撤収を待つばか
見つけたボール iRyota25 2017.02.13 1 1,017 0 夢を見た。誰かとキャッチボールをしていて、どこかに飛んでいったボールを探す夢。この辺だろうかと目星を付けた場所で見つからなくて、どこだろうとあちこち探し回ったのにどうしても見つからない夢。 よくありがちな夢だ。 夢なんて、いい夢だから覚えておこうと思っていた
仮設住宅の人情 hometown_of 2017.03.17 3 921 0 少し前まではたくさん人がいたのっさ。高田で二番目くらいに大きな仮設だからね。いまじゃ夜、玄関から外を見るととおりが全部真っ暗で寂しくなる。人がいなくなったのは分かっているのにな。 あんた、最初に来た時、手芸の集まりにもたくさん人が来てたっぺ。15人前後はいた