4月27日にオープンしたアバッセたかたは花で溢れ返るようだった。生花だけじゃない。立派な胡蝶蘭の鉢植えも各店舗の前に何鉢も並んでいた。
オープン4日目の4月30日、スーパー「マイヤ」の店先にたくさんの人が集まっていた。まるで特売会場みたいな人だかり。いっせいに手が挙がる。グーチョキパー。
このジャンケン、店長さんに勝ったら胡蝶蘭がもらえるというジャンケンだったのだ。
何度も繰り返しジャンケンの声が響く、手が挙がる。そして咲き誇るような胡蝶蘭が人々に託されていく。6年間待った思いが咲かせた見事な花が、高田の町の人たちにお裾分けされていく。
冬の間も気温15度をキープしなければうまく咲かないと言われる胡蝶蘭。東北の地でそんな温度環境を維持することは大変だ。それでも、日中は窓辺に置いたり、夜の間は覆いをしたりと手をかけられて、胡蝶蘭はこの町で咲き続けていくことになるのだろう。
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