陸前高田の人が言った「住田は桜がいっぱい」という言葉 hometown_of 2017.05.02 4 2,207 0 大船渡や陸前高田の桜はほとんど散ってしまったが、20kmほど内陸の住田ではまだ満開の桜を楽しめる。さらに内陸の遠野では満開はまだこれから。東北は少し移動するだけで何度も桜を愛でることができる。 住田町の仮設住宅の通路でMさんにばったり出会った。閉校になった小学校
桜咲く春の吹雪 hometown_of 2017.04.14 2 1,490 0 大船渡市長が桜の開花宣言というニュースが流れたのは4月7日頃のこと。翌日の新聞にはしっかり写真入りで掲載されていたので、大船渡に行くたびに桜を探して回ったのだが、開花宣言の標本木は見つからず。それどころか、桜の見所として知られる土手沿いも、町に点在する桜の木
WILDLIFE in TOHOKU「北に帰らずにいる白鳥」 hometown_of 2017.04.12 2 2,576 0 生きている限り生き続ける。生きているからここにいる——。そんな声が聞こえて来る。 おそらく北帰行していったのだろう。3月11日の前には陸前高田の空を飛ぶ白鳥の姿は見られなくなっていた。 なのに3月も下旬になったある日、気仙川沿いの国道340号を走っていて、並行するよ
Spring has not come yet iRyota25 2017.03.11 7 4,989 1 春が来たかと思ったら雪が降る。安全まもる君のヘルメットにも雪が積もって、七福神お福禄寿のアタマみたい。 春はそう簡単にはやって来ないということか。それでもきっと春は来る。あとまだ何回も雪は降るだろうが、きっと春はやって来る。 知識としては分かっているのだが、
小さい町のあったかいクリスマス会から iRyota25 2016.12.26 3 1,844 0 12月24日、25日のクリスマス本番の2週間前の日曜日、陸前高田や大船渡に接する内陸の町、住田町で開催されたクリスマス会。イベントに町の名前を入れこんだ「メリークリスミタ!」は熱気にあふれていた。 町民や町に関わりのある人たちによる音蔵(こちらも蔵の町住田にちなむ
2016年初冬、紅葉の意味 iRyota25 2016.11.25 4 1,974 0 この季節になって、以前所属していた会社の社長が、「うん、紅葉いいね」と言った言葉を時々思い出す。2012年の11月、被災した東北の状況を取材しに行くときのことだ。 それは震災の翌年の秋だった。彼が言った「いいね」とは、人々の暮らしがずたずたに破壊されながらも、何
東北の地に蕎麦を蒔いたトヨタグループのボランティア。なぜ住田町でだったのか iRyota25 2016.10.31 4 2,125 0 7月末の夏祭りに合わせてやってきて、トヨタグループのボランティアチームが住田町の畑で蕎麦を蒔いてから3カ月。蕎麦畑の蕎麦はしっかり実をつけていた。 彼らが夏にやって来た時には、『デンボク設置』という農作業が物珍しくて、ボランティアさんたちのさらにサポートとい
「毎度ごひい〜きありが〜とおっ」の意味すること iRyota25 2016.10.31 5 2,194 0 お世話になっている知り合いの仮設住宅で作業などさせてもらっていると、昼間に裕次郎か何かの歌の口笛が聞こえてくる。口笛だけでなく「毎度、ごひい〜き、ありが〜とおっ」と決まった節回しの歌声も交じる。 さすがに裕次郎の口笛だけでは分からないが、歌声で誰が来たのか
【気仙川・松日橋】橋をかける。何度でもかける iRyota25 2016.10.05 4 6,019 0 松日橋は岩手県南部を流れる気仙川に掛けられた木造の橋。川が増水した時には、橋そのものが浮き上がって流されるように作られた、いわゆる「流れ橋」だ。 流されるように作られた橋というと奇異に感じられるかもしれないが、頑丈な橋は濁流によって強度の限界を超えると橋そ
【気仙川・松日橋】流れ橋が流される iRyota25 2016.10.05 2 2,555 0 2016年8月17日午前 松日橋が流されていた。 前日からの猛烈な豪雨で気仙川の水位が上昇。橋が流されたのが16日の夜なのか17日なのかは不明だが、17日午前には写真のような状況だった。 4枚ある橋板は2枚ずつ、両岸からワイヤーでつながれているので、濁流にもまれながらも岸に
【気仙川・松日橋】盛夏の川の風景 iRyota25 2016.10.05 4 2,307 0 いつもは橋の上から眺めていた松日橋。お盆休みの日、初めて川から見上げてみた。 酷暑で火照った身体に川の水の冷たさが心地よい。川から見上げると、増水時に浮き上がって流れる「流れ橋」の構造もよく分かる。 足下を見るとカワトンボ。清流に棲むとされるトンボだ。 木の
8月6日と8月9日 iRyota25 2016.08.09 7 2,315 0 今年の8月6日午前8時15分は、移動中の車中だった。ハンドルを握りながらでは黙祷もできないので、原爆記念公園のあの場所がたくさんの人たちと、白い花で埋められている様子を想像しながら、平和公園の碑文の言葉を思う。 「過ちは 繰返しませぬから」 しかし、どうやって? 8
流されるたびに再生されてきた松日橋 iRyota25 2016.07.23 5 3,275 0 陸前高田から太平洋へ注ぐ気仙川。鮎釣りで賑わうこの川の上流に、なんとも絵になる松日橋がある。 松日橋は見るからに古風な木造の橋。それも、枝のような細い橋脚で支えられた、本当に人が渡ることができるのだろうかと不安になるような橋だ。 実際に橋に乗って渡ってみると
気仙川の鮎漁解禁 iRyota25 2016.07.15 3 2,340 1 奇跡の一本松の側で太平洋に注ぐ気仙川は、鮎やヤマメ、イワナの宝庫として全国的に有名だ。7月1日の鮎漁解禁以来、連日多くのアングラーが集まっている。 全長47kmの気仙川は、河口から数キロ遡るだけで荒瀬や大岩が点在する中流域の様相を呈す。陸前高田市横田の川の駅には