原子力ドンキホーテ(書評) iRyota25 2013.12.10 3 2,065 0 LED照明にうっすらと照らされたその場所で、初対面の藤原節男さんに手渡された彼の著書「原子力ドンキホーテ」が面白かった。公益通報(内部告発)を行った人物の誇りと信念が言葉のはしばしにちりばめられている。生半可な意識で読んでいると、ところどころでピシッと指先を
東日本大震災から3年。当時といま・・・ sKenji 2014.03.11 1 2,371 0 今日、3月11日。東日本大震災から3年が経ちました。 今年2月16日に発表された、警察庁の広報資料によると、震災による死者・行方不明者は、18,520名。地震後に震災の影響で亡くなられた方は、昨年9月25日時点で2,916名です。また、今も避難生活をされている方がいます。 その
映画「朝日のあたる家」2014年の公開予定 iRyota25 2014.01.15 2 1,873 0 映画「朝日のあたる家」、今年も上映劇場の情報が更新されています。愛知県や静岡県の映画館ではアンコール上映もセットされました! 朝日のあたる家のプログラムから 今回はちょっと角度を変えて、劇場で売られているプログラムから「朝日のあたる家」をご紹介します。 プロ
伊予灘沖を震源地とする地震で考えたこと iRyota25 2014.03.14 2 6,596 0 3月14日02時07分頃発生した伊予灘沖を震源地とする地震。人的被害が負傷者にとどまったことは不幸中の幸いでしたが――。 「夜中だったし、揺れが長くて怖かった」 震度4の地域に住んでいる知人が電話口で語る言葉に、なかなか揺れがおさまらない中で彼女が感じた深い深い不安を
時間が止まったままの人たちがいます。 iRyota25 2014.02.13 2 2,558 0 時々でもいいので、思い出してください。 2年11カ月が過ぎました。あれからもうすぐ3年になります。 あの頃、連日テレビに映されていたあの町や村、避難所やがれきだらけの場所にたたずんでいた人たちが、いまどうしているのか。時々でもいいので、思い出してください。 移動
ギョッとした話「核実験成功を祝うケーキカット」 iRyota25 2014.04.07 1 3,043 0 何の写真だろうかとキャプションを読んでみると、「ビキニ環礁の実験成功を祝い、きのこ雲のかたちをしたケーキに入刀する司令官と妻」とある。妻の髪飾りもまさしく、きのこ雲。 1946年、ビキニ(エニウェトク環礁)で行われた核実験は、ニューメキシコ、広島、長崎に次ぐ、
大船渡・綾里で受け継がれてきた津波の記憶 iRyota25 2014.01.30 2 10,138 0 どうして駅前に、小学校がつくった「津波防災を訴える看板」が設置されているのか。一見、まるでよくある住宅地図の看板と見間違いかねない地味なものかもしれないが、そこに記されたものが何を意味するものなのか。 一年ぶりに訪ねた綾里でその看板と対面したとき、100年の時
【東北のイベント】大船渡 つばきまつり [1/19~3/23] sKenji 2014.02.06 1 6,415 0 岩手県大船渡市で「三陸・大船渡 第17回つばきまつり」が開催されています。会場は、大船渡市総合交流ターミナル施設「世界の椿館・碁石」です。 三陸・大船渡 第17回つばきまつり開催のお知らせ | 大船渡市 「大船渡 つばきまつり」詳細情報 大船渡のつばきまつりは、2014年1
【東北の名所】今しか見ることができない国宝・庫裡 ~瑞巌寺~ sKenji 2014.02.04 1 2,839 0 瑞巌寺の歴史 宮城県の松島町にある瑞巌寺(ずいがんじ)は、江戸時代の大大名・伊達家の菩提寺であり、国宝に指定されている東北随一の禅刹です。正式名称は「松島青龍山瑞巖円福禅寺(しょうとうせいりゅうざん ずいがんえんぷくぜんじ)」。寺の歴史は古く、平安時代初期の天
ラジオ体操をお国言葉でやると楽しくなるワケ。 iRyota25 2013.11.21 3 2,125 0 「おらほのラジオ体操」のお友達が気仙に誕生! 「腕を前から上にあげて大きく背伸びの運動から~。はい!」 ってのがおなじみのラジオ体操全国版。ところが石巻辺りに行くとそれがこうなる。 「ンデば、メーガラ 上さアゲデ、オッキク、背伸びっコ スッペシ~」 ラジオパーソ
東北、この一枚。(12) 一瞬の双葉駅 iRyota25 2013.10.17 3 2,664 0 あっ、あの看板はここにあったのか! 「原子力 明るい未来のエネルギー」。 裏面には「原子力正しい理解で豊かな暮らし」と記されている。 旧警戒区域をめぐるバスツアーで、立ち入りが規制されている双葉町に入った。駅近くの仮設トイレでのトイレ休憩というごく短い時間だっ
労働にではなく資源に課税する、飛びっきりのアイデア iRyota25 2014.04.21 1 1,445 0 びっくりした。このアイデアは15年も前に発想されていたんだ。 労働を免税にして資源に課税する 次の問題として挙げたいのは、「なぜ労働に課税されるのか、たとえば資源等ほかのものに課税したらいいのではないか」という点である。労働に課税しなければならないとは、どこに
【遺構と記憶】がれきがなくなるとは? 2013年12月30日の大槌町 iRyota25 2014.01.22 2 4,085 0 2013年の年末、岩手県大槌町に行った。約1年2カ月ぶりだった。 上の写真は津波に持って行かれた住宅の跡地。まだ新しそうなコンクリート基礎の天端に、上屋を固定していたはずのボルトだけが残されている。(ここにはどんな家が建っていて、どんな人たちが暮らしていたのだろ
もう誰にもあんなこと経験してほしくないんだ iRyota25 2013.12.17 2 3,089 3 「私たちが経験したことを、もう誰にも経験してほしくないんだ」 あたまが真っ白になった。ついさっきまで料理の話とか石巻のイベントの予定とか話していたんだよ。 どうしてそんな話になったのか覚えていないくらい自然に、その言葉はぼくのところにやってきた。でも、その直
2014年5月22日 今日の東電プレスリリース iRyota25 2014.05.23 1 1,742 0 トリチウム濃度が明示されないRO処理された雨水を今後も敷地内へ「適宜」散水 5月22日(木曜日)に公開された「福島第一原子力発電所の状況について(日報)」。前日からの変化や変更点を中心に読み解きます。 福島第一原子力発電所の状況について(日報)|東京電力 平成26年5
石巻のヒツジの毛をつむいで、毛糸づくりと編み物を iRyota25 2013.11.19 3 5,164 0 吉田麻子さんからお手紙をいただいた。ほんわかした記憶がよみがえってきた。 またまた石巻におじゃまします! あのときの糸をお持ちでしたら、 何をつくろうか一緒に考えて編みませんか。 指先で軽く捻ると、もわもわの羊毛が撚られて毛糸になる。その瞬間、羊毛のぼわーんと
あれから1000日、東北の空の色 iRyota25 2013.12.05 2 2,036 0 あの日から1000日の時間がたちました。 香川県出身、現住所宮城県石巻市の写真家・平井慶祐(ケースケ)さんは言います。 あれから1000日。 悲しみを減らすことは出来ないけれど、喜びを増やすことは出来たかなぁ? 右手と左手を、胸の前で合わせる時間を1分。 これから喜びを
被災地の青空ギャラリー sKenji 2013.10.25 3 2,384 0 「ガレ花」という花をご存知でしょうか。 私も、今年6月に東北を訪れて初めて知った花です。それは、被災地に咲くとても美しい花です。 本来、「ガレ花」とは、「ガレキに花を咲かせましょう」という運動のことをいうようです。「ガレ花」は福島県いわき市久之浜で始まった運
マンモス防潮堤の続報 ~首相夫人があげた声~ iRyota25 2013.12.04 3 1,913 2 【前のページ】マンモス防潮堤が攻めて来ると…海辺は!! 海と陸の間に続く5階建てビルの高さの建造物。その高さ、奈良東大寺の大仏様とほぼ同じ。マンモスだったら3頭分。トトロの背丈だと7.5トトロ分! これからが大切。 タスマニアのオオツカさんからメールが届いた。マン
これぞホントの「いいね貯金」 iRyota25 2013.11.29 3 1,958 0 毎朝。そう、毎朝の日課なんだ。大船渡駅前だった場所の時計台の写真とか、大船渡湾のなめらかな海面が日の出直前の光に揺れる様子とか。 ずっと続いて行く毎日を力に おはようございます(^o^) 今日の大船渡の空は… から始まる数行が、何百キロか離れている場所をつなげてくれ
【遺構と記憶】気仙沼市鹿折駅前――。かつて船があった場所 iRyota25 2014.02.06 1 3,331 0 気仙沼市の鹿折(ししおり)駅前。かつてここに船があった。撤去すべきか残すべきか、いろいろな意見が交錯した末、船はなくなった。 船の解体には当初の予定以上の時間を要した。船の姿がなくなった後には、かすかに船が壊した地形が残された。 第18共徳丸。津波に運ばれて鹿
素敵な復興支援プロジェクト sKenji 2013.11.13 3 1,582 0 とても気になる東北の復興支援プロジェクトを見つけました。 その名は”100のツリーハウス” コピーライター、エッセイストなど幅広く活動されている糸井重里氏が「ツリーハウスを東北に100作ってみよう」と呼びかけて始まったプロジェクトです。 このプロジェクトを知るきっか
復興支援ベース アーカイブス iRyota25 2013.12.27 1 2,511 0 復興支援ベースに掲載された過去の記事から、もう一度読み返してみたいものを取り上げて紹介していきます。 84歳、みつぎさんの言葉が刺さります。 女川の離島に生まれ、女川に嫁ぎ、昭和三陸地震、チリ地震、そして東北大地震と3回の津波に遭遇した阿部みつぎさん。人生への
飯舘村の温かくて、おいしくて、一生忘れられないオニギリ sKenji 2014.02.21 1 1,852 0 飯舘村について 福島県相馬郡の飯舘村は、阿武隈山地北部に位置する村で、標高およそ400~600メートルの高原地帯にあります。一年の平均気温は約10度、年間降水量は1,300mm前後となっており、村の公式WEBサイトによると、人口はおよそ6000人。総面積は、茨城県・霞ケ浦より少
マンモス防潮堤の続報(2)~進む森の防潮堤~ iRyota25 2013.12.09 2 1,796 1 南三陸町の長須賀ビーチを、地元のこども達と一緒に再生してきた勝又三成さんと海水浴場オープン前日に現地で話した時にも、防潮堤の話が。ビーチの東と西は巨大防潮堤の計画が進んでいるが、ちょうど海水浴場のあたりは計画から外れている。うまくすれば、コンクリートではな