何年か前、遊びに来てくれる友人家族のためにママが料理などの準備をしていた時のこと。キッチンへ入ってきて食べ物の催促ばかりする娘を阻止しようとわたしがビーズクッションの上で一緒に遊んでいたところ、娘の体がすごく熱いことに気づきました。
「ヤバいな…」と、恐る恐る娘のおでこに体温計をピッ!と当ててみると、体温計は38℃後半の数字を示しているではありませんか。念のためにもう一度ピッ!…ダメだ、やっぱり38℃後半です。
うかうかしていると友人家族がわが家に向かってしまうかも知れないため、慌てて連絡。急な発熱で急遽予定を取りやめたことはお互いの子供で経験しているので、友人からもすぐに了解の返事が来ました。
こちらも「仕方ないね」といったん準備を取りやめ、それでも元気な娘(インフルエンザぐらいの高熱が出ない限り娘はけっこう元気なのです。寝てくれないから困るんですけど)の相手をしていて30分も経っていない頃でしょうか、娘の身体にさっきまでの熱を感じません。
「ひょっとして…」と再度体温計をピッ!すると、なんと36℃台の平熱に戻っています。念のため数分おいてもう一度体温を測ると、やはりすっかり36℃台の「ド平熱」です。
ちょうど友人家族から「娘ちゃんはどう?大丈夫?」とLINEが来たので「なんか熱が下がっちゃったんですけど(笑)元々すごく元気だし」と返信。
「良かった、お大事にね」と返ってきた数分後…「だったら遊びに行きたいってみんな言ってるんだけど、行ってもいいかな?」と追伸が。せっかく食べ物も用意していることだし、ハイよろこんでと遊びに来てもらい、めでたく楽しく過ごすことができたのでした。
ウチの娘はあまり汗をかかない
自閉症を含む発達障害の特徴のひとつに「体温調節がうまくできない」ことが挙げられます。ウチの娘は汗をかくことがあまりないので「熱がこもる」といった表現がぴったり来ます。
朝ぐずぐずと布団にもぐっているのを起こしたついでに体温計を当てると37℃超え。でも布団から出て支度をしている時にもう一度計ったらすっかり平熱だった、なんていうのは「ふだんのこと」です。
学校から「熱があるのでお迎えに来てください」と言われて、迎えに行ったころには平熱に戻っていたこともあるため、学校や放課後等デイサービスでは、娘がいったん高めの体温を記録しても、ちょっと様子を見てくれるようになっています。
夏でも厚着、冬でも薄着などいろんなタイプの子を見かけますが、たとえ本人が平気そうにしていても身体にとって良いことは当然なく、熱を貯め込みすぎない、熱を逃がしすぎないようにケアしてあげることが大切です(ただしそこに「身に着けるものへのこだわり」が絡んできたりして、なかなか言うことを聞いてくれないケースもあるんですよね…)。
娘の部屋にエアコンを投入!
前回お知らせしたとおり、わが家ではこの春から娘の部屋を作って独りで寝かせるようにしています。例年になく早くやってきた梅雨、そして来たるべき夏に向けて、その部屋にはなかったエアコンをつけることにしました。
暑がりの娘のために奮発して「いいヤツ」にしてあげました。寝室のわたしとママは、だいぶガタが来ているエアコンで、もうしばらくがまんです(*^-^*)。
発達障害のある子供たちは、体温がうまく調節できないだけでなく、その不快感を訴えることができなかったり、脳がその不快感さえ表現しなかったりするのかも知れません。
発達障害のことが知られていなかった時代の子供たちは大変だったでしょうね。娘が通っている特別支援学校も放課後等デイサービスもエアコンが効いていてとても快適。娘は恵まれています。
さあ、今年の夏は(いろんな意味で)どんな夏になるでしょうか。
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