【シリーズ・この人に聞く!第173回】お笑い芸人 篠宮暁さん

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鬱、薔薇、鸚鵡など数々の難しい漢字がすらすら書けるようになる、おもしろいフレーズを発明した漢字芸人の篠宮暁さん。お笑いコンビ、オジンオズボーンのボケとネタづくりを担当する一方で、この難漢字ネタでの動画再生300万回突破。お笑いもオンラインで楽しめる時代に新しい漢字暗記法が話題です。なぜ漢字に注目したのか?子ども時代のお話しから、二児の父としての今をお聞きしました。

篠宮 暁(しのみや あきら)

松竹芸能所属のお笑いコンビ、オジンオズボーンのボケとネタづくり担当。漫才の大会「THE MANZAI」において、2012年から2年連続決勝進出を果たす。特技は一発ギャグで、1000個ものレパートリーを持つ。特撮ヒーローが好きで、コラムの連載も手掛けている。2019年、漢字検定2級を取得。現在は準1級の合格を目指して勉強中。

 篠宮暁 公式twitter
twitter.com  

鬱の書き方がSNSで話題になり書籍化。

――「秒で暗記!漢字ドリル」に続いて、5月末にも「書けたらカッコイイ漢字が秒で覚えられる!」を刊行され、飛ぶ鳥落す勢いで難しい漢字ネタであちこち引っ張りだこですね。連続して2冊出されましたが、それぞれどんな企画を盛り込んでいる本ですか?

ドリルは小学生に書き込んで使ってもらえるよう春休みに出したいという企画でした。勉強してもらおうというよりは、どちらかというとギャグの延長上。5月に出す本のほうが最初にお話を頂きまして、5月に出す方は子どもだけでなく大人にも読み物としておもしろいものという企画。漢字をドリルに載っていないものも取り上げてます。コラムも7本くらい。漢字の勉強の仕方という真面目なコラムがあったり、部首を戦わせたらどの部首が一番強いかというコラムがあったり。読み物としておもしろいものを目指しました。

――真面目に考えているのはわかりますが、読んでいるうちにゲラゲラ笑えるし、目の付け所がすごい!と思います。なぜ難しい漢字を取り上げることに?

一番最初は「鬱」という漢字からすべてが始まりました。自分の覚え方で書けた時の気持ちよさ、爽快感があった。それがSNSでぶわっと話題にしてもらった時に、じゃあ他の漢字でもいけるんじゃないか?となって、難漢字ばかり取り上げることになりました。難しい漢字を分解して、どうやったらウケルか?もあり、自分がどう言いたいか?リズムがよくないとおもしろくないですし。SNSはTwitterがメインで、昨秋10月に話題になって、本の話も10月中旬くらいに話がありました。かなり早い展開でしたね。

――芸人さんはネタを考えるのが日常なのかもしれませんが、いつ頃からお笑いの道を志したのですか?

「ボキャブラ天国」というテレビ番組があって、ネプチューンさん、爆笑問題さんを観て育ちました。漠然とお笑い芸人になりたいなという想いが、ハッキリと固まったのが中学時代。勉強は全然できてなくて、中学2年頃からヤバいなって勉強に本腰を入れ始めたのですが、今思えば一番点数伸びたのが国語でした。漢字を覚えるのが楽しくて、語彙が増えて文章力もついた。作文書くのも楽しくなって書いていました。

――小学校時代はどんなことが好きでした?大きくなったらこんなことしていたい、という夢は?

サッカーを好きでやっていたのと、絵を模写するのがうまかったです。お調子者で人を笑わせるのもその頃からでしたね。当時はプロサッカー選手Jリーガーになりたかった。トップ選手になりたいわけでなく、年収1200万円、月100万もらえたらいいな、という安易な考えでした(笑)。中学になってお笑い番組をよく観るようになって、高校1年生の冬に大阪で「ABCお笑いグランプリ」という有名な大会があって、その番組を観た時に松竹の先輩が優勝されて、それに触発されて高校2年で松竹芸能の養成所に入りました。

チャンスは3度来るはずが今6回目!

――高校2年でお笑いの世界へ入るとは早い決断でしたね。迷いは全然なく?

サッカー少年の頃はJリーガーを夢見たことも。

サッカー少年の頃はJリーガーを夢見たことも。

最初は吉本へ入ろうと思って電話をしたら「もう募集は終わっています。1年待ってください」と言われまして。1年待ってられへんなぁ…ということで、松竹でいいかと(笑)。いやらしい考えですが、高校生のうちにお笑いやってたらテレビに出やすいかなと。何の裏付けもなく安易な考えですが、こうなるんじゃないかなと思うことに行動してしまう。吉本には当時、リアルキッズという中学生のお笑いコンビがいましたが、そこと被ることもなく。高校生として目新しく見てもらえて。養成所に入ってからお笑いコンビとして相棒と組んで、養成所は通いながら高校は卒業しました。

――16歳で芸能界入りして21年、長いですね。一番の思い出はなんでしたか?

高校生で始めたのが物珍しいこともあり、大阪でテレビに出るのは早く、下積みが意外となくて、ご飯食べられるのが結構早かったんです。23歳で東京に出てきて、24歳で仕事がゼロになるんですけど。そこから29歳まで仕事なしの時期が続きました。バイトを18.19の頃にしていればともかくも、24.25で始めるバイトは結構きつかった。レンタルビデオ店、定食屋、コンビニ、ホテルの配膳…なんでもやりました。で、29でまたご飯食べられるようになったのですが、そこが一番の思い出ですね。

――生活するにはお金が必要ですもんね。展開が変わったのは何があったのでしょうか?

「M1グランプリ」がない時で、2012年の暮れに「THE MANZAI」という大会で決勝出場して潮目がゴロっと変わりました。巷では広く知られている話ですが、どんなお笑い芸人でも大小にかかわらず3回チャンスが来る。僕は何もない5年間の前に2回チャンスがきて消費していたので、ラスト1回残っている!ということで、もうちょっとやってみようかなと。でも今振り返ると、今回のこの漢字ドリルの話は、6回目くらいのチャンスです。

――倍に増えているわけですね(笑)。運もあるでしょうけれど、何かもってますね。コンビ組んでいるお相手ともずっと仲良く二人三脚で?

もっていると思わないとやっていられなかったんです。仕事ゼロの5年は相当きつかったので。誰かに何か言ってもらえるわけではなく、自分で何かあるやろって思い続けてきました。相方もバイトで生活凌いでいた頃は同じでした。コンビが長続きする秘訣は、うーん。ずっと一緒にいるので嫌いなところは数えきれないほど目に付きますが、ここスゴイな!というところがあるかないかでしょうね。僕の場合、相方の頬を思いきりビンタする芸が若手の2年目くらいからあって、20年間延べ1万発くらい引っ叩いている。痛いけれど絶対ウケる。僕が逆だったら、「そろそろやめてくれへん?」と言うと思いますが、相方はそこに関しての文句は絶対言わへんのです。笑いにつながるネタに関しては文句を言われたことがないんです。

習い事を披露する場をつくってあげたい。

――肉筆で文字を書く機会がとっても少なくなっている今、篠宮さんは意識して難しい漢字も含めて書くようにしていますか?

YouTubeの「鬱」の覚え方は視聴数26万回!

YouTubeの「鬱」の覚え方は視聴数26万回!

笑いの案出しはネタ帳に手書きで書きます。清書はパソコンですが。難しい漢字を書けた時の気持ちよさがあるんで、書けるようになりたいという欲が出ます。パソコンで打っても、同じ読み方で違う漢字がありますよね?たとえば「褒める」と「誉める」。どういう使い分けであるのか?そういう意味も気になってしまって。調べていくとそれも書きたい、となります。漢字のルーツは中国になりますが、意味によって漢字を分けるのは日本語だけです。

――漢字一文字でも奥深いですね。では篠宮さんが芸人さんとして毎日心がけている暮らし方はありますか?

嫁が…いますが、いわゆる鬼嫁でめちゃめちゃ怖いんで、お笑い芸人として気を付けていることは、嫁の機嫌を取ること。嫁の機嫌が悪くなると生活に影響があるんです。5歳の息子、3歳の娘がいますが、家にいる時は一生懸命遊んであげます。そこも、嫁の機嫌をみながらですが。たとえば遊び過ぎて、子どもが汗びっしょりになったとします。そうすると「風邪ひくやないか!(コロナの)この時期、病院も行けないのにどうしてくれるんや!」と怒られますし。逆に遊ばなさ過ぎても「家にいるんなら子どもの面倒くらい見ろよ」と叱られますし。なるべく怒られないように機嫌を取っておけば、家がとても快適なので。

――全部ネタになりますねー(笑)。奥さんは強めなくらいがうまくいきますよね。お笑い芸人を一言で表現すると、あるいは漢字で表すとなんでしょう?

「苦」でしょうか。楽しいだけではないです。嫁がブチ切れても、親が死にそうでも、笑わせるメンタルをもっていないとダメです。ちょっとイカレちゃっているのかな?と思われるかもしれない。イメージとしては幕の内弁当。仕事が多様化して、お笑い以外の仕事をいっぱいしています。ごちゃまぜな感じが幕の内っぽいかなと。何が入っているかわからない。

――では、子どもの習い事について一言アドバイスをお願いします。

子どもと接していて思うのは、今は情報が多すぎてネットで調べればすぐ出てくる。習い事やってもアウトプットする場がないと、ただやらされている感じで難しい。ダンスや水泳など家族に披露するだけでもいい。そういう機会をつくってあげたいですね。僕は幼稚園の頃エレクトーン通わされましたが、両手で弾けずにやめました。

編集後記

――ありがとうございました!誰も目を付けなかった難漢字を、スマートなネタにしているセンス。芸歴21年のなせるワザでしょうか。かわいいお二人のお子さんの姿もチラチラSNSで拝見できて和めます。年々、自分の手で難しい漢字が書けなくなっており、篠宮さんの本は子どもだけでなく、大人も頭の体操によさそう。リアルな場でお笑いを聞ける日の復活を楽しみにしています!

2020年4月 リモートによる取材・文/マザール あべみちこ

活動インフォメーション

オジンオズボーン篠宮暁の秒で暗記! 漢字ドリル
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www.amazon.co.jp  

篠宮暁 著
宝島社
定価 1,739円(税込)
発売日 2020/2/18

松竹芸能所属芸人・オジンオズボーンの篠宮暁さんによる初の著書『オジンオズボーン篠宮暁の秒で暗記! 漢字ドリル』がついに登場!「鬱」や「薔薇」といった画数の多い難しい漢字も、分解してリズムに合わせて声に出せば、楽しく“秒で"覚えられるようになる、画期的な本です!

【新刊】書けたらカッコイイ 漢字が秒で覚えられる! #秒で漢字暗記
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www.amazon.co.jp  

篠宮暁 著
高橋書店
定価 1,210円(税込)
発売日 2020/5/26

テレビ・SNSで話題! 難しい漢字が一瞬で覚えられる オジンオズボーンの篠宮が考案した「秒で漢字暗記」の最新刊が早くも発売。

このページについて

このページは株式会社ジェーピーツーワンが運営する「子供の習い事.net 『シリーズこの人に聞く!第173回』」から転載しています。

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