南北に連なる伊豆七島のほぼ中央に位置する神津島。夏になると海水浴客で賑わうこの島にある海以外のおすすめスポットが「神津島温泉保養センター」です。

神津島温泉保養センターはその名の通り、温泉施設です。泉質はナトリウム塩化物強塩泉。海際という立地のせいか、俗に言う「食塩泉」と呼ばれる温泉で肩こり、神経痛、腰痛、冷え性などの効能があると言われています。

この温泉の売りは何と言っても露天風呂。海辺にある湯船はとても開放的です。露天風呂は「大露天風呂」、「小露天風呂」、「展望風呂」の3つがあり、いずれも海岸にある自然の岩を利用して造られています。

露天のお風呂はとても規模が大きく、その広さはなんと275平方メートル。畳にしておよそ178畳（江戸間）もあり、日本有数の大きさだそうです。自然の地形を活かした開放的＆豪快なお風呂はぜひ一度は入ってみたい温泉です。

神津島温泉保養センターの入口は建物の2階にあります。受付を済ませると1階にある内風呂へ。内風呂は男女別で水着の着用は禁止です。

混浴の露天風呂は逆に水着を着用しなければいけません。内風呂の脱衣室で水着に着替えてから向かいます。

露天風呂は道路を挟んだ反対側の海辺にあり、道の下に造られた小さなトンネルをくぐって移動します。

崖から流れ出るお湯

道路をくぐるとまず最初に現れるのが「小露天風呂」です。小さいとは言え、一般的な温泉の露天風呂と同じくらいの大きさがあります。

このお風呂の特徴はなんと言っても海が近いこと。お湯につかると、目線に近いくらいの位置に海面があるように感じます。ちょっと荒れた日には海水が入ってくるのではないかというほどです。

お湯は脇にある崖から小さな滝のように流れ落ちて供給されており、野趣に溢れています☆

大露天風呂

小露天風呂脇の通路を先に進むとすぐに大露天風呂が見えてきます！

お風呂の脇や、さらに一段高くなった場所にはベンチが設けられており、くつろぐことができます。

さすがに日本有数の大きさとPRしているだけあり大変広いものです。なんでも、何百人もの人が同時に入れるとのことです。

これだけ大きいと温泉ではなく、まるで子供用のプールのようです（笑）

展望風呂

展望風呂へは、大露天風呂の横にある木製の階段を上っていきます。

湯船は大きな岩の上に造られており、少し高い位置から温泉に入りながら太平洋を眺めることができ、気分爽快です♪

これまでの2つの露天とは異なり、あづまやのような小さな木製の屋根が、他と違った趣を感じさせます。

私が訪れた時は天気がいまひとつだったのですが、雲がない日に湯船脇の木製デッキに立てば、水平線に落ちる太陽も見ることができます☆

神津島温泉保養センターは、温泉好きの方ならばこの露天風呂だけを目当てに島を訪れてもいいのではないかと思えるほどです。

そうでない方も神津島の海で泳いだ後、温泉に寄られてみてはいかがでしょうか。条件が良ければ温泉に浸かりながら太平洋に沈む美しい夕日を見ることができるかもしれませんよ♪

○営業時間： 午前10時～午後9時 閉館1時間前最終受付
○施設利用料： 大人 800円 子供400円
○休館日： 水曜日 夏季、ＧＷ（ゴールデンウィーク）、年末年始は営業
○注意事項：　　
　・露天風呂は水着着用。（※私が訪れた時は、温泉保養センターで比較的廉価な値段で水着の販売もされていました）
　・大露天風呂は7月1日から9月30日までの間のみ入浴可能。

※情報は変更される可能性がありますので、ご利用される際には下記WEBサイトで確認をしてください。

Text & Photo：sKenji