入るべき温泉
●湯泊温泉 ・・・ 開放感抜群の野天温泉!ぬるま湯でまったり過ごす
●平内海中温泉 ・・・ 景色が豪快!干潮時刻で湯加減が決まる岩場の海中温泉
●尾之間温泉 ・・・ レトロ感あふれる昔ながらの大衆浴場!
●楠川温泉 ・・・ 地元住民の憩いの場。大自然に囲まれた小さな温泉
●ゆのこの湯 ・・・ 事前予約制の五右衛門風呂!ひと味違う温泉体験
●屋久島温泉 ・・・ 露天風呂から東シナ海を一望!お湯のとろみで美肌効果も
●縄文の宿まんてん ・・・ ちょっとリッチな温泉施設!贅沢に浸かるならココ
※各温泉の詳細、アクセス方法はこのページの最後にあります!(^^)
注目すべき魅力
屋久島と言えば、スギの木などに代表されるような、豊かな自然が注目を集める世界自然遺産の島!
その自然を楽しむために、年間多くの観光客が訪れるのはご存知だと思います。登山やダイビング、ウミガメの観察や食事など、楽しみかたはいろいろあると思うのですが、それらと同じくらい、いや、それ以上にこだわってほしいのが「屋久島の温泉」なのです!
屋久島の観光情報において、島の温泉が多く語られることはあまりない印象です。他にも見どころがたくさんあるので、それも仕方がないかも知れません。
ですが!屋久島ほど、温泉のバラエティに富んだ島もなかなかありません!開放的な野天温泉から、五右衛門風呂、豪華な温泉施設まで!楽しみの合間にほっとひと息つくのも屋久島の醍醐味のひとつです。今回は、そんな屋久島の温泉を紹介したいと思います。
■1.大自然・屋久島が贈る“混浴 野天 海中 温泉”
自然いっぱいの屋久島では、サルやシカなどをはじめ、色んな生き物を見かけます。そんな生き物たちと同じように、裸になってお湯に浸かってしまうと、「人間も屋久島の前ではちっぽけな存在だなぁ」なんて、ありがちな考えを巡らせてしまいます。
【湯泊温泉(ゆどまりおんせん)】は宮之浦港よりバスで70分ほどの距離、島の南側の海岸沿いにある野天温泉です。海水浴ができそうな海岸があり、その手前の岩場に温泉が湧いています。温泉と海とが同じ高さなので、一見すると潮だまりにも見えてしまいますが、温泉付近や浴槽は綺麗に整えられていました。くつろぎながら景色が楽しめます。
お湯がぬるめなので、夏場の晴れた日に訪れるのが良いかも知れません。冬場だと若干寒そうな気もしました。長湯しても辛くないぬるさなので、のんびりだらだら過ごすにはちょうど良いかと思います。こんな景色だと湯船に飲み物でも浮かべつつ、ちびちびやりたくなってしまうのは僕だけでしょうか。
【平内海中温泉(ひらうちかいちゅうおんせん)】も島の南側、湯泊温泉よりやや東側にある、海に面した大きな岩場に湧く海中温泉です。その場所にはただお湯が湧いているだけ。施設と呼べる建物も無く、人々はみな岩陰で服を脱ぎ、そのまま温泉に浸かります。
なんと言っても、ここから見える大海原と、岩にぶつかる波飛沫が圧巻!あまりに気持ちよく波飛沫が立った時は「東映」の映画を想像してしまいました。また、この温泉が面白いのは、潮の干満に応じて海水が入りこむところ。干潮前後の2時間あたりが適温と言われているため、時には深夜や明朝に賑わっていることもあるそうです。じっくり浸かっていると湧き出ているポイントが見つかるので、ぬるく感じる時はそこに近づけば温まれるかと思います。
※なお、どちらも水着、下着は不可ですが、
【女性はタオルやキャミソールなどの着用
が許可】されています!ただ、許可された
のも最近のことだそうで、それまでは年配
女性とギラギラした(?)男性しかいな
かったという逸話も(笑)
■2.昔ながらの大衆浴場!島の暮らしを垣間見る
見所満載の屋久島観光ですが、ほとんどは自然と観光客という関係に終始すると思います。しかし、中にはもう一歩踏み込んだ、島の人々の暮らしに触れるような温泉もあるのです。
【尾之間温泉(おのあいだおんせん)】はモッチョム岳のふもとに位置する大衆浴場。木造のシブ~い建物が印象的な名湯です。350年前に発見されたと言われており、当時、「撃たれて傷を負ったヤクシカがこの温泉で傷を癒していた」という言い伝えもあるそうです。ここは、屋久島の中でも泉質が特に良いのだとか。浴室自体は簡素なつくりなのですが、それが逆に昔ながらの味わい深さを際立たせている気がします。また、かなり熱めの湯温にも関わらず、じっくり浸かっている人が多い印象です。のぼせないように注意してください。
浴室のコンクリートの壁には、「尾之間音頭」という、この地域の踊りの歌詞とその絵が描かれていました。屋久島の中でもこの地域独特の雰囲気が伝わってくるので、注目してみても面白いかと思います。
【楠川温泉(くすがわおんせん)】は、屋久島でもっとも長い歴史を持つ温泉だと言われており、始まりは安土桃山時代だとされています。こちらも効能が優れており、地域では湯治場として長く親しまれてきたそうです。温泉自体はとても小さく、それほど目立った存在ではないのが正直なところです。空港から近く、国道から分岐する脇道を進んですぐのところにあるのですが、やや気付きにくく、建物もこぢんまりしています。世界遺産として派手さを増していく観光スポットとは対照的に、地味にほそぼそとその役割を果たしている印象でした。
とはいっても、周辺の景色は当たり前のように緑に溢れていて、5~6月にはホタルも見られるそうです。建物は地元の人々がくつろぐためか、キッチン、テーブル、テレビ、扇風機などがありました。忙しい観光とはまた別の、屋久島の姿がここにありそうです。
■3.お客さんのためにひと手間ひと手間、「予約制・五右衛門風呂」!
宮之浦港から南方へ車で20分ほどの場所にある【ゆのこの湯】も、これまた一風変わった玄人好み!なんと、最近では珍しい五右衛門風呂ということで、廃材を有効利用してお湯を沸かしてくれるそうです。
この温泉に行ってみようとした時、予約制だと言われてしまい、何事かと思ったのですが、ここはお客さんが1回入浴するたびお湯を入れ替え、毎回廃材を薪にして湯を沸かすというのです。「なんとも手間暇がかかっていますねぇ」なんて、思わず感心してしまいました。周辺は緑で囲まれており、建物の付近ではお湯を沸かすための廃材が置かれているそうです。こういう自然の感じ方もあるんですね!
(ちなみに値段は大人400円だとか。安すぎない・・・?)
■4.ちょっと贅沢に・・・。リゾート屋久島
屋久島旅行は安い買い物ではありません。きっと、お金や時間を掛けて、「気合を入れて楽しもう!」なんて人がほとんどだと思います。「だからこそ、贅沢したい」という人は、【屋久島温泉 JRホテル屋久島】【縄文の宿まんてん】に入っておくべきでしょう!
どちらも、天然温泉を活かしたホテル。不必要に派手というわけでもなく、宮之浦岳の山のようにどっしりと構えている印象でした。
【屋久島温泉 JRホテル屋久島】の温泉の見どころは、高い位置から東シナ海が一望できる露天風呂、【縄文の宿まんてん】では、香りが漂う檜風呂が楽しめるそうで、どちらもワンランク上の豪華さといったところでしょうか。他にもサウナで汗を流したり、有料でタイ式マッサージを受けたり、これもまた身体を喜ばせてくれそうですね!
個人的には安く長くの貧乏旅行派ですが、たまにはこんな贅沢もしてみたいかも・・・。
温泉情報はこちら!
【湯泊温泉(ゆどまりおんせん)】
【温泉名】:湯泊温泉
【泉 質】:アルカリ性単純温泉
【効 能】:神経痛、筋肉痛、関節痛など
【場 所】:鹿児島県熊毛郡屋久島町湯泊
【ア ク セ ス】:宮之浦港からバスで80分ほど「湯泊」下車、徒歩5分
【料 金】:こころざし(100円)
【営 業】:24時間(潮の干満に関係なく入浴できるが、ややぬるめ)
【定休日】:―
【TEL】:0997-43-5900 屋久島町商工観光課
【特 記】:バスで1時間以上かかる距離です!運行時刻を確認しておきましょう!
水着・下着着用不可の混浴なので注意。
女性はパレオ、キャミソールなど着用が許可されている。
【平内海中温泉(ひらうちかいちゅうおんせん)】
【温泉名】:平内海中温泉
【泉 質】:アルカリ性単純温泉
【効 能】:神経痛、筋肉痛、関節痛など
【場 所】:鹿児島県熊毛郡屋久島町平内湯之上7-2
【ア ク セ ス】:宮之浦港からバスで75分ほど「平内海中温泉」下車、徒歩10分
【料 金】:こころざし(100円)
【営 業】:24時間(干潮時の前後2時間が適温と言われている)
【定休日】:―
【TEL】:0997-43-5900 屋久島町商工観光課
【特 記】:バスで1時間以上かかる距離です!運行時刻を確認しておきましょう!
水着・下着着用不可の混浴なので注意。
女性はパレオ、キャミソールなど着用が許可されている。
【尾之間温泉(おのあいだおんせん)】
【温泉名】:尾之間温泉
【泉 質】:単純硫黄泉
【効 能】:リュウマチ、神経痛、婦人病など
【場 所】:鹿児島県熊毛郡屋久島町尾之間1291
【ア ク セ ス】:宮之浦港から車、バスで60分ほど
【料 金】:大人200円、小人100円、(外の足湯は無料)
【営 業】:7~21時(月曜日12時~21時)
【定休日】:月曜日の午前中
【TEL】:0997-47-2872
【特 記】:湯温が高め!のぼせないよう注意!
【楠川温泉(くすがわおんせん)】
【温泉名】:楠川温泉
【泉 質】:アルカリ性単純温泉
【効 能】:リュウマチ、神経痛、皮膚病など
【場 所】:鹿児島県屋久島町楠川1364-5
【ア ク セ ス】:宮之浦港から車、バスで10分ほど「湯ノ川温泉」下車すぐ
【料 金】:大人300円、小人150円
【営 業】:9:30~20:00
【定休日】:なし
【TEL】:0997-42-1166
【特 記】:
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