神津島 - 神々と魚たちと釣り人が集う島(東京・伊豆諸島)

shima

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天上山で空中散歩!海の透明度は日本一!

 東京からおよそ180km弱。式根島の南西に位置し、伊豆諸島9島の中ではちょうど真ん中にあたる島が神津島です。 伊豆諸島の島々にはそれぞれ名前の由来があるのですが、神津島は伊豆諸島を創造した神々の集まった場所だったという伝説があります。「神々が 集う島=神集島」が転じて「神津島」になったとか。神々は命の源でもある”水”をどう配分するかについて会議を行ったと言われ、これは「水配りの伝説」として伝えられています。(その結果、一番多くの水の配分を受けたのが御蔵島と言われています)

 そんな神津島は海にも恵まれ、その水質・透明度は日本一の認定を受けた実績があります。実際、透き通るような海は見ごたえ抜群!特に晴れた日の沢尻湾は遠目からでも、沈む岩まで鮮やかに見せてくれます。ぜひダイビングも一度は経験したいところです! また、釣りの島としても有名。魚たちも良い海を知っているんでしょうか。神津島は釣りのメッカでもあるのです。大物狙いの釣り人たちがちょくちょく足を運ぶ島でもあり、桟橋などで釣り糸を垂らす姿も見かけるかと思われます。

神津島の見どころ  

景色を楽しむ

天上山 (場所)

標高572m、手軽に本格登山が楽しめる、神津島のシンボル的存在。登山コースもいくつかあるので、体力に合わせてコースを選ぶことが出来ます。特に最高地 点付近は高い木々もなく、砂地に近い状態。なんだか月世界を思わせる雰囲気もイカしますが、上は大空から下は集落や広がる海まで視界が開ける開放感もなかなかのものです。ちなみに神津島は「神が集う島」という意味に由来しますが、天上山はまさにその神々が集う会議場だったと言われています。もうひとつ、天上山は「花の百名山」としても有名です。特に5月半 ば~6月上旬のツツジの時期は見ごろ。    

天空の丘 (場所)

天上山登山の道中にある360度邪魔のない大パノラマが見られる展望地です。特に晴れの日は期待大。良ければ南アルプスや富士山まで見ることが出来ます。  

赤崎遊歩道 (場所)

普通なら歩くどころか、近づくことすら躊躇してしまう断崖絶壁。その迫力たるや相当なものですが、そんな断崖絶壁の下、奇岩の上にて舗装された遊歩道が赤崎遊歩道です。横にはごつごつした岩肌、反対側には青い海が広がります。木製の遊歩道というのも珍しく、岩肌の色とも馴染んで良い感じ。海の上でも歩いているかのような気分は中々に粋であります。そして時折遊歩道の脇に飛び込み台が設置されていて、まるで「飛んでくれ」と言わんばかりです(?)。    

温泉保養センター (場所) 

神津島唯一の温泉施設。男女別浴の内風呂と男女混浴(水着着用)の露天風呂とに分かれています。露天風呂は大きく3つの場所に分かれており、それぞれ違う高さから沢尻湾を眺めることが出来ます。特に手前の小露天風呂は、海と同じ高さかつ温かいので、あたかも海全体が温泉かのよう。また、たまーに飛来してくる海鳥 も風情があります。「糞だけは落とすなー」と祈りながらも、可愛らしい海鳥にも愛着が湧いてきたり。登山疲れを癒すに最適です。   

沢尻湾海水浴場、キャンプ場 (場所)

神津島では最もポピュラーな海水浴場であり、キャンプ場です。キャンプ道具は持参になりますが、自炊可能で使用料も無料。海も温泉も眼の前というのが人気の秘訣でしょうか。サーフィンやボディーボードに興じる若い世代もたまに見かけます。 

多幸湾 (場所)

神津島において、メイン集落のある前浜付近を”オモテ”と考えるなら、多幸湾は”ウラ”にあたるでしょう。前浜近辺と比べるとひと気は少ないですが、その分プライベート空間を満喫出来るのが多幸湾だったりします。騒々しい場所を離れて、人通りの少ない海で、さざ波をBGMにしながら、のんびり過ごす。仲の良 い人とゆっくり会話するなら、きっと良い雰囲気を提供してくれるでしょう。北側、日向神社方面に歩くと「多幸湧水」、都道に沿って南へ歩くと黒曜石を一望 できる展望台がそれぞれ見どころ。お気に入りのポイントを見つけてみては。  

多幸湾海水浴場、キャンプ場 (場所)

その多幸湾にくっついているのが海水浴場、キャンプ場です。述べたとおり、前浜付近や沢尻湾周辺と比べると人は少ないですが広々と遊べます。特にキャンプ場内は大きなグラウンドも併設されており、集団で遊びに来た場合は沢尻湾よりもオススメです。また、島内唯一の”都営”キャンプ場ですので、スタッフも常駐しており、何気に不便しません。さらに唯一テントやキャンプ道具の貸し出しも行っているため、キャンプ初心者でも十分遊べます。海(多幸湾)へも山(天上山)へも続く道があり、神津島で遊ぶ際の拠点としても機能してくれるでしょう。

食を味わう

よっちゃーれセンター (場所)

島の方言で「寄っておいて」の意味を成す「よっちゃーれ」を名に冠した海産物加工場兼食堂兼お土産屋さんです。目の前の港には、お昼過ぎになると漁を終えた男たちが帰ってきます。そんな獲れたて新鮮の魚介類を加工し、神津島の味に仕上げるのがよっちゃーれセンターの役目。よくよく見るとわかるのですが、海産物の加工品やお土産にありがちな合成着色料や保存料と添加物は基本的に使用されておらず、素材そのままの味で提供してくれます。お昼休憩に、お土産に、魚介類の珍味や島の味覚はここで味わうがベスト!!

神津島の情報あれこれ

【名称】

神津島(こうづしま)

【所在地】

 東京都神津島村
maps.google.co.jp  

(地図)

【面 積】18.48㎢

【周 囲】

33.3km

遊 び

 登山
potaru.com

、釣り、ダイビング、サーフィン、ビーチバレー、海水浴、キャンプ、テニス、ゲートボール 

食べる

赤いか、イセエビ、カジキ、岩のり、ところてん、あしたば(参照記事1、2)

郷土料理

きりぼし餅、タカベ料理、トコブシの刺身、赤いか料理、イセエビ料理

変わりモノ

うつぼのから揚げ、磯のりおにぎり

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