陸前高田の海と山をのぞむ田んぼで生まれた「たかたのゆめ」。しっかりした食感と香りの良さが人気の陸前高田の新たなブランド米です。
たかたのゆめは、あきたこまちやひとめぼれの美味しさと強さを受け継いで生まれたお米です。誕生当初は「いわた13号」と呼ばれていました岩手やいわきなど東北には「いわ」がつく地名が多いから、いわた13号も東北生まれかと思ったら、意外やジュビロ磐田で有名な静岡県磐田市で誕生したお米なのでした。
開発したのはJTさん。開発後保管していた種籾を復興支援のために陸前高田市に寄贈して、陸前高田の農業の復活の象徴として2012年から生産が始められたのが「たかたのゆめ」なんです。
その生い立ちも興味深いところですが、やっぱり知りたいのはお米そのものの特徴ですよね。開発されたJTさんによると、
「たかたのゆめ」の特徴は、“食味のよさ”と“丈夫で病気に強い”こと。炊き上がりの見た目はつややか。味はすっきりとしていて印象的な甘みが感じられ、食感は粘り気がありもっちりとしています。
とのこと。「丈夫で病気に強い」のは復興が始まったばかりの陸前高田の農家の皆さんにとって、とてもうれしい特徴です。そしてもうひとつの特徴「食味のよさ」は、たかたのゆめを食材として扱う料理店の人たちにとっても、お米を食す私たちにとってもとってもうれしい特色です。
実は、たかたのゆめの種籾はほんの少ししか保管されていなかったので、毎年時間を掛けて少しずつ生産する田んぼと収穫量を増やしてきたんです。今では駅のおみやげ品店でも取り扱っていただいて人気です。下の写真は一ノ関駅の茶房さん。のぼり旗まで立てて応援してくれています。
もちろん、たかたのゆめは陸前高田市内の料理店でも味わうことができますよ。たとえば竹駒の未来商店街にある「てるてる・くいどころ小澤」さん。
美味しそうな(じっさいに美味しいんですよ、ほっぺが落ちるくらい)二色丼(上)も、煮穴子丼(下)も、お米はたかたのゆめ。たかたのゆめは、食感はぷり・もちで、お米そのもののすっきりした味わいが特徴だから、具材の味わいを引き立ててくれるんです。まさに丼にぴったりのお米。
丼の他にも、基本どんな食べ方でも美味しいお米ですが、最近の人気はおにぎり。なんとたかたのゆめは「おにぎり協会認定食材第一号」に選ばれているんです。粒感があって、さっぱりしていて、冷めても美味しいとくれば、たしかにおにぎりにぴったりだと頷けますよね。
たかたのゆめの公式ホームページにおにぎりレシピも掲載されているので、ぜひ見てみてくださいね。そして、たかたのゆめの美味しさを味わいに陸前高田にいらしてください。(どうしても無理って方には、東京駅の駅弁屋 祭さんで、たかたのゆめを使った特製幕の内弁当が販売されているそうですからお試しを!)
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