天皇親政の下での昭和維新を断行を目指す、陸軍の皇道派の影響を受けた20代の青年将校らが、近衛歩兵第3連隊、歩兵第1連隊、歩兵第3連隊、野戦重砲兵第7連隊の舞台を指揮して起こしたクーデタ。

叛乱軍は2月26日未明、雪の中を連隊駐屯地を出発し岡田啓介首相、高橋是清蔵相、斎藤實内大臣らを襲撃。ほぼ同時に総理大臣官邸、警視庁、陸軍省、参謀本部、東京朝日新聞を占拠した。

青年将校の行動に対して陸軍上層部は動揺。叛乱部隊が陸軍内の派閥闘争と無縁でなかったこともあり対処の方針はなかなか定まらなかった。翌27日に戒厳令（法律の一部を停止し、行政・司法を軍隊の支配下に移行する非常事態）が施行された時にも、反乱部隊を「二十六日朝来出動セル部隊」と呼ぶ有様だった。

叛乱部隊から、天皇親政と昭和維新を求められた昭和天皇は、叛乱の勃発直後から叛乱部隊を「賊軍」と呼ぶほどで、事態の速やかな収拾を希望していたとされるが、叛乱部隊に同情的な軍上層部によって、皇軍相撃つ事態は避けられ続けた。これに対して天皇は、「陸軍が躊躇するなら自ら近衛師団を指揮して叛乱を鎮圧する」と言ったと伝えられている。

叛乱部隊蹶起から3日目の2月29日、ついに討伐命令が出て「勅命下る軍旗に手向かふな」とのアドバルーンが揚げられた。叛乱部隊の下士官兵は午後には原隊に復帰し、指揮した将校たちは自決、あるいは逮捕されクーデタは収束した。

昭和維新が行われることはなく、結果的にはクーデタによって国の政体が転覆することもなかったが、若い陸軍将校らの叛乱で帝都が3日間にわたり麻痺し、国家運営が危殆に瀕する現実が示されたことは、その後の歴史に大きな影響を及ぼした。

事件への関与が疑われた荒木貞夫大将や真崎甚三郎大将（ともに事件後、現役を退き予備役に編入）が陸軍大臣に就任することがないようにとの配慮から復活した「軍部大臣現役武官制」が、逆に政治に対する軍部の発言力を圧倒的なものにした。

二・二六事件後、軍部の台頭を抑えるための粛軍や制度改革が行われたにも関わらず、世相は軍事色に染まっていった。

▼1815年 地中海のエルバ島に追放されていたナポレオンが脱出
パリに戻ったナポレオンは復位を果たすが、ワーテルローの戦いに敗れた後、大西洋のセントヘレナ島に幽閉される。（ナポレオンの百日天下）

▼1919年 グランド・キャニオンが国立公園に昇格
国定公園に認定されていたグランド・キャニオンが国立公園に昇格した。その後、1979年には世界遺産登録。

▼1936年 二・二六事件

▼1952年 チャーチルがイギリスの核兵器開発を宣言
英国首相ウィンストン・チャーチルが核兵器開発を宣言した。セラフィールドで生産されたプルトニウムを含む改ファットマン型原発の爆発実験は、1952年10月3日にハリケーン作戦という名称で行われた。実験場所は西オーストラリアのモンテベロ諸島だった。

▼1966年 ゴダイの虐殺
ベトナム戦争中、南ベトナム・ビンアン村ゴザイ集落で韓国陸軍猛虎部隊が、村の住民380人を虐殺した。同じ部隊は1月23日からこの日までタイヴィン村でも市民1,200人を虐殺している（タイヴィン虐殺）

▼1993年 世界貿易センター爆破事件
ニューヨークの世界貿易センタービル地下駐車場で、手製の爆弾が爆発。6名の死者と1,000名を超える負傷者を出す大規模な爆弾テロとなった。イスラム原理主義テロ組織アルカイダ、イスラム集団が関与したとされる。

▼2000年 アイスランドのヘクラ山噴火
「地獄へのゲートウェイ」と呼ばれるアイスランドの火山ヘクラ山が噴火。ヘクラ山は約10年という短い周期で噴火を繰り返している。また予兆から噴火までの時間が25分という記録も残る非常に危険な火山である。

▼2003年 ダルフール解放運動が警察署を襲撃。ダルフール紛争勃発
スーダン西部のダルフール地方で10年以上続いた紛争。スーダン政府軍・アラブ系民兵による、非アラブ系住民の虐殺が行われた。スーダンでは建国以来200万人の死者、60万人の難民が発生しているとされる。

◆1802年 ヴィクトル・ユーゴー
フランスの小説家で詩人で政治家。「ノートルダム・ド・パリ」「リュイ・ブラース」「レ・ミゼラブル」など作品多数。ルイ・ナポレオンの弾圧され19年間にわたり亡命生活を送る。

◆1808年 ドーミエ
ロートレックやゴッホなど多くの画家に影響を与えたフランスの画家。「クリスパンとスカパン」「三等客車」「ドン・キホーテ」など。

◆1873年 与謝野鉄幹
京都生まれの文学者、歌人、編集者。「明星」を創刊し北原白秋、吉井勇、石川啄木、鳳晶子らを発掘し世に送り出す。

◆1873年 河東碧梧桐
愛媛県出身の俳人。正岡子規に野球と俳句を教わる。「赤い椿白い椿と落ちにけり」

◆1882年 ハズバンド・キンメル
アメリカ海軍軍人。日本海軍の真珠湾攻撃当時の米太平洋艦隊司令長官。真珠湾攻撃の責任から司令官を引責解任させられたうえ、大将から少将に降格となって1942年予備役に編入された。

◆1911年 岡本太郎
芸術は爆発だ！

◆1919年 黒田三郎
広島県呉に生まれ、鹿児島で育ち、ジャワ島で戦争を体験した現代詩人。詩集に「小さなユリと」「もっと高く」「時代の囚人」など。

◆1930年 日高敏隆
東京出身の生物学者。日本動物行動学会の初代会長。京都大学理学部長。竹内久美子ら多くの後輩を育てた。たばこの好きな人でした。2009年、肺がんにより亡くなる。
エッセイの名手としても知られ受賞歴も多数。「動人物 動物のなかにいる人間」「帰ってきたファーブル」「春の数えかた」

◆1956年 桑田佳祐
サザンオールスターズ、ボーカル兼リーダー。

◆1967年 三浦知良
キング・カズ！

・1900年 品川弥二郎
長州出身の政治家。松下村塾出身。

・1936年 齋藤実
仙台藩水沢出身（現・岩手県奥州市）出身の海軍大将、政治家。海軍大臣、総理大臣を歴任した後、1935年に内大臣（天皇の側に侍して輔弼する親任官）に就任。二・二六事件で青年将校に暗殺される。日本ボーイスカウト連盟総長もつとめた。

・1936年 高橋是清
ダルマさんと親しまれた政治家。首相、蔵相を歴任。二・二六事件で青年将校に暗殺される。
・1945年 橋本関雪
神戸出身の日本画家。

・1958年 横山大観
日本画家。酒好きでご飯をほとんど口にせず、日本酒と魚で済ませた逸話は有名。

・1976年 金城哲夫（きんじょうてつお）
沖縄出身の脚本家。「ウルトラQ」「ウルトラマン」「快獣ブースカ」「ウルトラセブン」「怪奇大作戦」などの脚本や企画、構成を担当した。ウルトラマンではジラース、ウー、メフィラス星人などを。ウルトラセブンではメトロン星人、ワイルド星人、ノンマルトなど、いずれもシリーズの中で社会性を反映する作品を執筆している。

・2002年 成田亨（とおる）
青森県出身の造形作家、デザイナー。初期のゴジラシリーズのミニチュア制作から特撮の仕事に携わるようになり、円谷特技プロでウルトラシリーズのヒーロー、怪獣、メカのデザインを行った。ウルトラマンやケムール人、バルタン聖人などのデザインはとくに有名。