先日、紹介した三陸鉄道の北リアス線、南リアス線の全線再開日が、鉄道会社から発表されました!
南リアス線は4月5日、北リアス線は4月6日に全線再開!
東日本大震災の影響により、一部区間が不通となっていた三陸鉄道が、今年4月6日に全線再開します。およそ3年ぶりのことです。沿線に住む方をはじめ、多くの方が待ちに待った三陸鉄道の復旧です。
南リアス線は4月5日に、北リアス線は4月6日に全線で運転が再開されます。
釜石駅・宮古駅では、それぞれ運行再開式典が行われるそうです。
一日の運転本数は、南リアス線が盛駅~釜石駅間で上下各9本、北リアス線が宮古駅~久慈駅間で上下各11本となります。詳細な運行情報は、下記をご参照ください。
新車両が導入されます!
三陸鉄道では、全線再開に合わせ、新しい車両を5両導入するそうです。新車両は、クウェート国からの復興支援を一部活用して造られています。気になる新車両ですが、三陸鉄道のWEBサイトによると、下記のとおりです。
■新車両情報
【北リアス線】
○お座敷車両 1両
・企画列車、団体貸切列車として使用される。
車両の外観及び内部は、岩手の古民家をイメージし、和風照明を使用する。
空気ばねの台車を採用することにより、従来車両よりも乗り心地が向上。
車内には、映像モニターが設置され、岩手の伝統工芸品が展示される。
展示物は、スポット照明を使用して、博物館の展示をイメージさせる。
○一般型車両 3両
・北リアス線の老朽化した車両の置き換え用として、南リアス線で
使用されているものと同型の車両(36-700形)を導入。
【南リアス線】
○レトロ車両 1両
・祝日等に定期列車で運転するほか、団体貸切列車として使用される。
車体長20mで現在のレトロ調車両と同型だが、色やデザインの一部を変更。
なお、三陸鉄道は、北リアス線の新お座敷車両の投入に伴い、愛称を公募するそうです。応募についての詳細は2月に公表されます。
その後も続々と続く三陸鉄道の企画
前回、様々な企画をご紹介しましたが、さすがは三陸鉄道、その後も「新酒列車」「節分☆豆まき列車 」などの企画列車を運転したようです。
現在も、車内を椿の造花と写真で装飾した「つばきまつり号」の運行や、バレンタイン企画として、バレンタインデーショコラ(オリジナルカード付)を販売しています。
■南リアス線・つばきまつり号運転情報
【運転日】平成26年1月19日~3月23日の土休日
【時 刻】盛 発 11:30 → 吉浜 着 12:04
吉浜 発 12:16 → 盛 着 12:55
盛 発 13:30 → 吉浜 着 14:13
吉浜 発 14:30 → 盛 着 15:05
※貸切団体等により運転できない場合があります。
★希望すれば、乗車証明書と世界の椿館入館料半額券がもらえるそうです。
一日も早い北リアス線と南リアス線の接続を!
震災前、三陸鉄道の北リアス線と南リアス線の間には、JR東日本の山田線がありました。JR山田線は北リアス線と南リアス線の終着駅である、釜石駅と宮古駅をつないでいた路線です。
しかし、JR山田線も東日本大震災で大きな被害を受け、現在は運休しています。再開の目途は不明です。JR東日本は、赤字路線だった山田線の復旧について、バス高速輸送システム(BRT)による仮復旧を提案し、沿線4市町は鉄道での復旧を求めて、話し合いは平行線をたどっていました。しかし、先日、JR東日本側は新しい提案として、JR側が鉄道を復旧させた上で、第三セクターの三陸鉄道と沿線4市町に無償譲渡する案を提案したとのことです。
釜石~宮古間においても、一日でも早く鉄道の運転が再開され、南リアス線・盛駅と北リアス線・久慈駅が一本でつながってほしいと思います。
北リアス線・宮古駅
参考WEBサイト
Text:sKenji
最終更新: