ナラ、クヌギ等の木粉(オガクズ)と米ヌカ等の栄養分を合わせたものに種菌を植えつけて培養したキノコの培地。
育て方2.湿らせた環境においておく。
【2日目~】
育て方3.2~3週間待ちましょう。
【14~21日目】
さて、ここからは特にコレといったやるべきことはありません。説明書きによると【湿度を保つよう、霧吹きや濡れタオル交換をしつつ、2~3週間待つ】のだそうです。。
じつはこの間、まったくきのこが出る気配も無かったので、僕もいよいよ飽き……、じゃなくて、不安になっていました。
……まぁ、こういうのはどうしても温度差がありますね。
僕自身、出産して間もない女友達に生まれたての子供の写真を見せられても、「へぇー」しか言えません。当事者と他人でテンションが違ってしまうのは仕方ないのでしょう。
育て方4.経過観察
【22日目~】
特に、【僕の部屋は乾燥しやすいうえ、季節も冬真っ只中】。
これでもじゅうぶん育つようですが、成長スピードは遅くなってしまうのだそうです。きのこも生き物なんですね。それでもすくすく育ってくれるので、愛着が湧いてきます。
育て方5.いよいよ収穫!
【26日目~】
「これって、いつ食べごろなんだろう……?」
そして3日後……、
「ただいまー」(きのこに向かって)
わーお!
わーーーお!!
驚いたのはエリンギ。
なんと、重みに耐えられなかったみたいで、そのままもげ落ちていました。傘は見事に反り返り、程よく柔らかったはずの柄もカタくなっています。もはや、僕の知るエリンギではありませんでした。
お別れの時
僕はきのこたちを、優しく刻み、そしてバター、ベーコンと共に塩こしょうで炒めました。
「この1か月、楽しかったよ……」
そんなことを呟きながら、弱火でじっくり火を通します。
バターの風味を漂わせながら、しんなりしていくきのこたち。
ついさっきまで、しめじもエリンギも生きていました。
しかし、そのきのこをもぎ、刻んで炒めている状態について言えば、
しめじもエリンギも死んでしまったのです。
大げさですが、そんな風に思いました。
およそ4週間。
短い付き合いでしたが、彼らのおかげで、生命の息吹を感じる日々を過ごせました。
育ちすぎたくらいですから、「生命をまっとうした」と言っていいでしょう。
ありがとう、きのこたち。
完
目次ページ
最終更新: