突然ですが、賢島(かしこじま)をご存知でしょうか。賢島とは、三重県志摩市、英虞湾(あごわん)に浮かぶ有人島で、【日本で唯一、鉄道駅のある島】なのです。
【日本で唯一、鉄道駅のある島】と言うと、特別な印象を受けますが、実際どんな島なのでしょうか?
……と言うわけで、朝方の近鉄・賢島駅に到着!
ちょっと歩いてみました。
賢島の風景
そう、ここは【近鉄・賢島駅】。日本最長の路線網を誇る、近畿日本鉄道・志摩線の終着駅です。伊勢志摩観光の拠点としても知られています。
本州とは10m程度しか離れていないそうですが、賢島は立派な島。近鉄によって橋が架けられ、観光地として開拓されました。その結果、【日本で唯一、鉄道駅のある島】になったのです。
駅の外はこんな感じ。周辺のホテルからバスの送迎があるためか、かなり広いスペースです。【日本で唯一、鉄道駅のある島】と言うと、なんだか特別な印象を受けたのですが、どこにでもあるのんびりした風景ですね。
賢島駅近くの踏切です。
看板には、「賢島宝生苑」「プライムリゾート賢島」「エスパーニャクルーズ」「志摩マリンランド」「賢島スポーツガーデン」「志摩ローズファーム」などなど。色々と行き先が書いてあります。
観光バスの駐車場から道路沿いを撮ってみました。こうして見ると、他の観光地と変わらない駅前の風景ですね。奥にはマンションも見えます。賢島という名前ながら「島っぽくないなぁ」と思いました。
「島っぽくないなぁ」……なんて思いながら歩いていると、海が見えてきました。前言撤回!やっぱりこうして見ると島っぽいですね!
志摩半島や周辺の島々は、いわゆるリアス式海岸。地図で見るとけっこう複雑な地形をしているのです。
賢島の港
海を眺めてみます。さざ波すら立たない静かな海。まるで湖畔のような穏やかさです。そして、そんな海の上に顔を出す、低い島々の景色。
決して派手ではなく、どちらかと言うと素朴な景色です。でも、その穏やかさがなんだか心地いい。夏ですが、朝ゆえに気温はまだ低く、涼しげな風が吹きました。
年季の入った看板がとても味わい深いですね!「いけす料理」と書いてありました。この志摩の海、魚はもちろんのこと、サザエや牡蠣といった貝類がもうたまらなく美味いのです。海の香りが突きぬける風味、コリコリプリプリの歯ごたえも最高なのです。
……おなかすいてきた。
向こう岸に見える島・横山島(よこやまじま)。この賢島から船で約1分、民宿・石山荘が1件あるだけの島です。他に何もありません。
この島で民宿を営むあたり、面白い歴史とか、こだわりがあるんだろうな~なんて想像してしまう。一度泊まってみて、色々話を聞いてみたいなぁ。
……なんて思いながら、ぼーっと眺めます。
堤防の上に貝殻が並べられていました。それだけのことなのに、なんだかイイもんですね。
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴと音を立てて船がやってきました。観光船が帰ってきたのかな?
修学旅行か何か(?)の中学生でした。静かな賢島に賑やかな声です。
賢島をゆっくり回っても1時間程度。ふたたび賢島駅に戻ると、新たに特急列車が到着し、観光客がぞろぞろと出てきました。
午前8時30分。
【日本で唯一、鉄道駅のある島】は徐々に活気を帯び始めそうです。
賢島駅
■近鉄賢島駅
伊勢志摩と言えば、「伊勢神宮」に始まり、「鳥羽水族館」、「志摩スペイン
村」などなど、観光地が盛りだくさん!僕の故郷・関西では「近鉄特急に乗っ
て伊勢志摩へ行こう!」といったCMがよく放送されていました。
賢島駅はこの伊勢志摩観光ルートの終点にあたるのです。
まだまだ「島記事」あります。
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