島の上に鉄道駅!三重県・賢島を歩いてみた【旅レポ】

tanoshimasan

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突然ですが、賢島(かしこじま)をご存知でしょうか。賢島とは、三重県志摩市、英虞湾(あごわん)に浮かぶ有人島で、【日本で唯一、鉄道駅のある島】なのです。

【日本で唯一、鉄道駅のある島】と言うと、特別な印象を受けますが、実際どんな島なのでしょうか?

……と言うわけで、朝方の近鉄・賢島駅に到着!
ちょっと歩いてみました。

賢島の風景

そう、ここは【近鉄・賢島駅】。日本最長の路線網を誇る、近畿日本鉄道・志摩線の終着駅です。伊勢志摩観光の拠点としても知られています。

賢島大橋(左が賢島、右が本州。その間10m未満だそう)

賢島大橋(左が賢島、右が本州。その間10m未満だそう)

ja.wikipedia.org

本州とは10m程度しか離れていないそうですが、賢島は立派な島。近鉄によって橋が架けられ、観光地として開拓されました。その結果、【日本で唯一、鉄道駅のある島】になったのです。

駅の外はこんな感じ。周辺のホテルからバスの送迎があるためか、かなり広いスペースです。【日本で唯一、鉄道駅のある島】と言うと、なんだか特別な印象を受けたのですが、どこにでもあるのんびりした風景ですね。

賢島駅近くの踏切です。

看板には、「賢島宝生苑」「プライムリゾート賢島」「エスパーニャクルーズ」「志摩マリンランド」「賢島スポーツガーデン」「志摩ローズファーム」などなど。色々と行き先が書いてあります。

観光バスの駐車場から道路沿いを撮ってみました。こうして見ると、他の観光地と変わらない駅前の風景ですね。奥にはマンションも見えます。賢島という名前ながら「島っぽくないなぁ」と思いました。

「島っぽくないなぁ」……なんて思いながら歩いていると、海が見えてきました。前言撤回!やっぱりこうして見ると島っぽいですね!

志摩半島や周辺の島々は、いわゆるリアス式海岸。地図で見るとけっこう複雑な地形をしているのです。

賢島の港

海を眺めてみます。さざ波すら立たない静かな海。まるで湖畔のような穏やかさです。そして、そんな海の上に顔を出す、低い島々の景色。

決して派手ではなく、どちらかと言うと素朴な景色です。でも、その穏やかさがなんだか心地いい。夏ですが、朝ゆえに気温はまだ低く、涼しげな風が吹きました。

年季の入った看板がとても味わい深いですね!「いけす料理」と書いてありました。この志摩の海、魚はもちろんのこと、サザエや牡蠣といった貝類がもうたまらなく美味いのです。海の香りが突きぬける風味、コリコリプリプリの歯ごたえも最高なのです。

……おなかすいてきた。

向こう岸に見える島・横山島(よこやまじま)。この賢島から船で約1分、民宿・石山荘が1件あるだけの島です。他に何もありません。

この島で民宿を営むあたり、面白い歴史とか、こだわりがあるんだろうな~なんて想像してしまう。一度泊まってみて、色々話を聞いてみたいなぁ。

……なんて思いながら、ぼーっと眺めます。

堤防の上に貝殻が並べられていました。それだけのことなのに、なんだかイイもんですね。

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴと音を立てて船がやってきました。観光船が帰ってきたのかな?

修学旅行か何か(?)の中学生でした。静かな賢島に賑やかな声です。

賢島をゆっくり回っても1時間程度。ふたたび賢島駅に戻ると、新たに特急列車が到着し、観光客がぞろぞろと出てきました。

午前8時30分。

【日本で唯一、鉄道駅のある島】は徐々に活気を帯び始めそうです。

賢島駅

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