ラブホテルの舞台裏 ~清掃編~ 【素敵なラブホ事情1】

naoki1014

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数年前、僕はラブホテルと呼ばれるレジャー施設で清掃のバイトをしていました。ラブホの職場環境は「面白いと思えば面白い、特殊と思えば特殊、普通と思えば普通」という何とも不思議な感覚があります。このシリーズ?では謎の多いラブホテルの舞台裏に少しずつ迫っていきたいと思います(脇汗)。

お客様は王様です☆ 私達はサーバントです^^

『サーバント』。聞きなれない言葉ですが、日本語で使用人や召使いという意味です。僕が働いていたホテルには駐車場の入口にでっかい看板があり、「お客様は王様とお姫様です。どんなことでも私達サーバントにお申し付けくださいませ!」という文字が大きく描かれていました。

「俺達は召使いなのか・・・?」

召使いというと昔話のシンデレラを想像してしまい、ほとんど奴隷のようなイメージしかありません。一体どんな目に合うのか?何をさせられるのか?最初からビビりまくりでした。

なんのことはない、普通の掃除だった・・・

作業に入ってみると、なんのことはない普通の掃除でした(笑)。ホテルには1号室~12号室があり、お客が部屋に入ると赤いランプが点灯して入室となります。2~3時間後、会計になると部屋のランプがゆっくりと点滅し、お客が完全にホテルから退出するとランプが高速で点滅します。

清掃員は素早く部屋に突入し、お掃除開始!2人1組でチームを組み、客室と風呂に別れて作業に入る。客室は『ゴミ拾い⇒テーブル掃除⇒自販機の補充⇒掃除機』という手順で清掃し、風呂は『部屋の換気⇒風呂掃除⇒トイレ掃除⇒洗面台の掃除』という手順で掃除する。最後に2人で協力してベッドシーツを交換して作業終了!そして次の部屋へ~という流れが続くのでした。

1部屋10分で掃除するのは結構しんどい!

清掃は少しずつ慣れていけばできるけど、1部屋あたり10分で作業を終えなければならず、そのスピードについていくのが大変です。丁寧にやると間に合わず、急いでやると綺麗にならない!そのジレンマで頭がおかしくなってしまいます。1通り仕事を覚えるとペースが掴めて落ち着きますが、最初の2ヶ月くらいは掃除のスピードも精度も悪いので苦労しました。

風呂掃除で大変なのが、お客がエアーマットを使用したとき。ローションでヌルヌルのベタベタになった状態なのでタオルで拭いただけでは綺麗になりません。シャワー全開で熱湯をマットに叩きつけ、ローションを溶かしながら流した後、水滴が残らないようにタオルで吹き上げるには5分以上かかります。

客の快楽度に比例して掃除が大変になる

でも、ヌルヌルしたエアーマットを触るのは気持ちよかった!お客さんはこのヌルヌルマットでどんなプレイを楽しんだのか?実際、それを想像する余裕はありません(笑)。それくらいローションを洗い流すのは面倒です。おそらく、お客が気持ちよければ気持ちいいほど掃除が大変になります。ベッドシーツが体液でぐっしょり濡れていると敷布団にも体液が付着しているので、布団を倉庫から持ってきて取り換える破目に・・・

そういうお客さんは精力が抜群で大抵は何回も発射しています。ゴミ箱に捨てられてるコ〇ドームも半端な数じゃありません。気持ちよければ気持ちいいほど後処理が大変!万物に共通することかもしれないけど、快楽の裏には常にリスクが存在するのでしょうか?酒、タバコ、ギャンブル、そして・・・。神様が仕組んだ快楽の罠に、私達は踊らされてるだけなんでしょうか?  

おススメの仕事です☆

ラブホ清掃はキツい部分もあるけど、いいこともあります。体を使った軽作業なので運動不足に陥ることがなく、1年中スリムな体をキープできます。土木作業のような重労働でもないので怪我をする危険性もなく、飲食店のように接客もないので社交性も求められません。

毎日、同じ作業の繰り返しで飽きてしまうのが難点ですね。週5日フルタイムで入ったら、単調な内容に数ヵ月でモチベーションが落ちるかも?あと、職場に慣れると「正社員にならないか?」と誘われるのが嬉しくて辛いです。社員になるとホテルに住んで24時間拘束されるので、囚人のような気持ちになってしまうかも・・・^^

 ~【素敵なラブホ事情】 全エピソード・リンク集~
potaru.com

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