振り返ってみるとホストは芸人みたいなもんなのか? 【噂のホストNo.1】その24

naoki1014

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ホストクラブとは男性従業員が女性客の隣に座って接待をする飲食店。主役はあくまでもお客様である女性です。ホストは女性を良い気分にさせて喜ばせるのがお仕事です。「イケメン!色恋トーク!枕営業!自分の持つ武器を駆使して女性を満足させてみろ!」という成果主義の特殊な世界。そんなファンタジーワールドに迷い込んだ僕のホスト体験記を告白します。

お笑いライブに出演しても度胸はつかなかった

結局、お笑いライブに出演して度胸をつけようと思った作戦は失敗に終わりました。相方として共演してくれた声優の女の子とは音信不通となり、大した笑いも取れないままコンビも解散。一体何のためにお笑いライブに出たのか意味が分かりません。

1回のライブ出演で主催者に支払う参加料は3000円。お客さんを1人呼べば500円のキャッシュバックされますが、少なくとも6人の客を呼ばないと赤字です。携帯メールを駆使して東京近辺に住んでいる知人に連絡しても来てくれない!

そりゃ、素人に近い無名のお笑い芸人のネタを貴重な時間とお金をさいて誰が見に来るかって話だよ><。。。なんか、悔しい!それでも少しは成果もありました。ライブで知り合った芸人の女の子がお店に来てくれたんです。

1000円でいいから女を連れてこい!

ヒロヤ「イナバ、1000円でいいから女を連れてこい!」

という幹部ホストの言葉が神様のように聞こえました。酒代と接客料金を含めたらホストクラブで遊ぶ金は初回でも7000円はします。それが破格の1人1000円!この話に食いついてくれたのが女芸人の小野村さんです。小野村さんは24歳の独身女性で芸人と声優をかけもちしながらスターを目指す個性派でした。

小野村「1000円でいいならいくいく~」

という軽いノリで友達と2人で来店してくれました。平日の朝方に店を開ける2部営業のホストなんて暇で暇で仕方ありません。小野村さんと友人の内田さんを暇なホストが4人で囲んでサービスします。

ホスト歴10年のヒロヤさんは芸人の域を越える

ホスト歴10年の幹部ホスト、ヒロヤさんは常に高いテンションを保つ人でした。店内に響くダンスミュージックに合わせてズボンの上げ下げを繰り返し、初対面の女の子にも平気で汚い尻を見せまくる尻芸をネタにする人でした。小野村さんと内田さんは「ワ―キャー!」叫んで喜んでいます。

冷静に考えてみると、芸歴10年のベテラン芸人でさえ、恥じらいもなく客前で尻を出したりしません。ライブ全体の空気を読んで下ネタを慎重に選びます。ヒロヤさんときたら、いとも簡単に爽やかに自然体でペロンペロンと尻を出す・・・。しかもこれが女にウケまくる。

一体、俺はお笑いライブで何やってたんだ・・・???

自分だけでなく、本気でプロを目指してライブに出演していた芸人以上の笑いを・・・この汚いケツ1つでさらっていくなんて・・・これを売れない芸人が目撃したら暴動を起こすだろう・・・

芸人もホストもコストに見合うサービスが必要?

お笑いライブに1人客を呼ぶと500円キャッシュバックされる素人芸人と、ホストクラブに1人客を呼ぶと5000円の指名料金がキャッシュバックされる新米ホスト。単純に計算するとコスト的には10倍の価値が必要になります。

それだけ質の高いサービスが求められる訳ですが、それがケツ出しだったり、一気飲みだったり、枕営業だったり、同棲生活だったり、割と心と身体を削ったサービスなのでしょうか?

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