数年前、僕はラブホテルと呼ばれるレジャー施設で清掃のバイトをしていました。ラブホの職場環境は「面白いと思えば面白い、特殊と思えば特殊、普通と思えば普通」という何とも不思議な感覚があります。このシリーズ?では謎の多いラブホテルの舞台裏に少しずつ迫っていきたいと思います(脇汗)。
ラブホの清掃は汚いこともある
ラブホの清掃といえばベッドシーツを交換したり、風呂場を掃除したり、洗面台の鏡を拭いたりする軽作業的なイメージがあると思います。労働環境における3K『キツい、汚い、危険』というキーワードのなかで、『汚い』という部分が当てはまるのは清掃業の宿命です。
トイレ清掃で便器を拭いていると、バイ菌が空気感染して体内に入り込み、知らぬ間に風邪を引いてしまいます。清掃員に成りたての頃は、マスクも着用せずにトイレ掃除をしていたので、2ヶ月に1度くらい風邪を引いてました。
ゴキブリくらいは普通に出ます
僕がいたホテルは築40年くらいの古い建物で、お世辞にも綺麗な内装とは言えません。清掃中にゴキブリが出没する確率は10分の1くらいです。8号室に清掃に入った際、洗面所のゴミ箱がひっくり返っていたときがありました。ゴミ箱には張り紙がしてあり、「この中にゴキブリが入っています!」と書いてありました。
ゴミの仕分けを素手でする正社員
客室から出るゴミは『燃えるゴミ、燃えないゴミ、資源ゴミ』に仕分けされます。ほとんどが燃えるゴミなので、回収したゴミを燃えるゴミのポリバケツに1度全部ぶちまけます。その後、清掃用のトングでゴミを挟んで仕分けます。
ある日、社員がトングを使ってゴミの仕分けをしていたところ、偶然そこに通りかかった社長に「君はバイトではなくプロなんだから、ゴミの仕分けは手でやらないと駄目。もっと汚い仕事もあるよ」と指導されていました。ポリバケツにはガラスの破片があったりして危険です。それを素手でやれと・・・?社長の言うもっと汚い仕事とは何なのか?未だに気になります。
精子の匂いはみんな同じ?
ベッドの脇にあるゴミ箱には、使用済みのコン○ームが捨てられている場合が多いです。ゴミ箱の中がビチョビチョになっていることもあり、風呂場に行って洗うと精子の匂いがツーンと鼻につきます。草原の香りを1000倍くらい濃縮したような独特の香りは万国共通なんでしょうか?
ベッドシーツを交換していると、たまに「ギャー!」と叫ぶ人がいます。理由は使用済みのコン○ームを足で踏むことがあるからです。避妊具をベッドの脇に投げ捨てるのはワイルド過ぎる気がします。たまに生理用品がベッドの脇に転がっているときも驚きます。一体どんなプレースタイルだったんでしょうか?
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