~ 昨日の名言 2012年4月21日 ~
「原子力に代わる基幹電源はない」
発言の主は、福井県原子力安全専門委員会・中川英之委員長。
関西電力大飯原発3・4号機(福井県おおい町)の再稼働について、国の安全基準や関電の安全対策などの妥当性を検証する専門委員会の長が産経新聞のインタビューに応え、「個人的意見」とした上で述べた。産経新聞が≪大飯判断「素材そろった」 審議ヤマ場は来週≫(2012年4月21日)との記事で伝えた。
このところ、福井県の原子力安全専門委員会の活動は慌ただしい。 14日に枝野経済産業大臣が再稼働要請を福井県に対して行った後、16日には経産省原子力安全・保安院から説明を受ける会合、18日には大飯原発の現地視察を実施。そして20日には委員長がこの発言だ。
記事によると、中川氏は「議論に必要な素材はこれで出切っていると思う」との考えも示したという。
ここで言う「議論」とは大飯原発3・4号機再稼働に向けての安全対策の検証作業のことを、「素材」は国が示した30項目の安全基準と特別委員会が18日に行った現地視察を指すものと思われる。
今後の流れとしては、委員からの質問に対して国や関電が回答する形で議論が進むとのことだから、当然まだ議論は継続中と理解するべきだろう。
大飯原発の再稼働の是非に注目が集まるいま、議論が続く真っ最中に飛び出したこの発言、世間に“フライング”と取られることはないのか、今後が注目だ。
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