[空気の研究]武田鉄矢氏・松本人志氏、かく語りき

Rinoue125R

公開:

1 なるほど
847 VIEW
0 コメント

4月19日に放送されたフジテレビ系の『ワイドナショー』から、話題になっている部分のテキスト書き起こしを紹介します。話題になっているのは番組のちょうど真ん中辺り。

前振りは犬塚弁護士の「裁判官のある種の方向性が出た事件のひとつ」発言

ナレーション
史上初めて司法の判断によって原子力発電所の再稼働が禁止に。福島大一原子力発電所の事故を受け、各地で稼働停止となった各地の原子力発電所。そのひとつ、福井県の高浜原発3,4号機は原子力規制委員会の新しい安全審査を合格し、11月の再稼働を目指していました。
しかし、地元住民らがこれに反対、ただちに法的効力が発生する仮処分を申し立て、福井地裁はその主張を認めました。

電力会社は福島の原発事故を踏まえて対策をとったとしていましたが、判決は原発の安全性は確保されていないというものでした。

原発運転の即時差し止めは初のケースで今後の原発問題に大きな影響が出そうです。

(困ったように眉をしかめてモニタを見る武田鉄矢氏)

東野幸治氏(MC)
さてこちらのニュースでございますけど、あらためてこちらのね、図にしましたけど。住民がこのように仮処分を(中略)

さ、犬塚弁護士、えーこちらの結果でございますけど。

(松本人志氏はまるで苦虫をかみつぶしたような表情)

犬塚浩氏
あのー、実は、当初から予想されていたところがありました、はい。(中略)そういう意味では裁判官のある種の方向性が出た事件のひとつと言っていいと思いますね、はい。

東野氏
さ、この原発の問題は非常に難しいんですけれども、武田鉄矢さん、

『ワイドナショー』(フジテレビ系)2015年4月19日

ナレーション画面には松本人志氏や武田鉄矢氏などコメンテーターの顔が小窓で映されるのだが、武田氏の困ったような表情や、終始苦虫を噛み潰したような松本氏の面持ちが印象的。そして、最初に話を振られた武田氏の発言が始まる。

差し止めバンザイって簡単に行きませんよね

武田氏
うーん、あの、原発が危険であるという、一旦事故が起こると取り返しのつかないことになってしまうということ、それはもう、ニッポン国民全員がもう、懲りてるっていうかもう、十分知っているわけですよね。(息をスー)だから、原発は止めてしまおうというのが最も正しい答え(手刀を切るゼスチャ)なんですけども、

最も正しい答えのまま、ふるえ、いや振る舞えない経済的事情ってやっぱあるわけじゃないですか。

(なぜかピコンという効果音)

ですから、その差し止めバンザイって簡単に行きませんよね。

他のエネルギーをどうするかとか、たとえば、私どもは(手を宙に舞わせながら)テレビ局で仕事をしておりますけれども、テレビ局に、電力を消費しないために、1日6時間、放送を止めるとかって覚悟が各局にあるかとか。

(松本人志氏が深くうなずく絵)

(武田氏の話が続く)
そういう、ことまでも込みで考えて、原発再稼働認めずという決心をすべきであって、(スー音)なんか国は間違ったことをやってるぞ、ハンターイとかいうそういう…

(うなずく松本氏。隣を見てさらに深くうなずく)

『ワイドナショー』(フジテレビ系)2015年4月19日

ここが「1日6時間放送を止める覚悟」という話の出どころだ。繰り返し見たり、テキストに書き起こしていると、とくにこの冒頭の発言は、事前に準備されたものだということが見えてくる。

裁判官は好き嫌いで判断と茶化した上に暴言まで

1日6時間放送止める話は、よく読むとテレビによく出るタレントが放送局に対して覚悟を求めている文章になっている(テレビを見てもそうは聞こえにくいが)、どっち中途半端な内容だが、この続きはある意味「決定的」だ。

(武田氏のコメント続く)
単純な問題ではもうなくなったような、そこでもまたまったく同じような…、

(武田氏、手を差し出す。そして真顔を作って)

あの、原発、最初から嫌いなら嫌いって裁判官にも最初っから言ってほしいですよね。

(松本氏アップ。ずり落ちながら「そうそう」。他のコメンテーターもそうそう「おんなじ」「おんなじ」「全部おんなじ」と復唱する声)

松本氏
そりゃまあ、そう、問題視されてましたもんね。

武田氏
言わないから、でしょ。

(と松本氏に手で振りつつ)

思わずニュース見て、「おー深い考えがあって」とか思うんですけど、最初から嫌いっていう、言ってもらった方が分かりやすいですよね。

東野氏
そうですよね。

『ワイドナショー』(フジテレビ系)2015年4月19日

コメントをうまく切り出せたことに安心して、もっとサービスしようとしたのだろうか。松本氏がずり落ちるようなことまで語り始める。(事前の打ち合わせになりアドリブかもしれない。武田氏の「またまったく同じような」という言葉を受けて、出演者が「おんなじ」と声を合わせるのだが、何が同じなのか判然としない。わからないまま復唱するあたりにも、全体の方向性に合わせたアドリブ返しの匂いがする)

ここで武田氏が言っているのは、裁判官が好き嫌いで仮処分を判断したということだ。

しかし、福井地裁に仮処分申請を行えば、大飯原発で運転差し止めの一審判決を出した樋口英明判事が担当するのは自明だった。関西電力は裁判官の交代を求める忌避という手段までとっているのだから、樋口裁判長のもとでは関電に不利な判断が下される可能性を認識していた。

そのような話を「好き嫌い」の問題として扱って、はしゃいでいるわけだ。タレント根性なのか人間性なのか。この方が演じた教師もののドラマをほとんど見なかったのは、実に幸いであった。

非常に重要な部分だからもう一度。

思わずニュース見て、「おー深い考えがあって」とか思うんですけど、最初から嫌いって、言ってもらった方が分かりやすいですよね。

『ワイドナショー』(フジテレビ系)2015年4月19日

深い考えがあってのことだと、思わず思ってしまうのだが、
最初から嫌いだからと言ってもらった方がわかりやすい。

曰く裁判官は深い考えから判断を示しているのではない。好き嫌いで司法判断という暴言のさらに上を行く考えられない言葉だ。

救世主・長嶋一茂氏登場

こんなやりとりの後、突然、まるで救世主のような発言が飛び出します。長嶋一茂氏が、いかに空気を読むことなく、予定調和を破壊したか。これはまた続編として。

 【続編】[空気の研究]長嶋一茂氏・松本人志氏、かく語りき
potaru.com

最終更新:

コメント(0

あなたもコメントしてみませんか?

すでにアカウントをお持ちの方はログイン