今年も郡山のおばちゃんからコシヒカリの新米が届きました。もちろん今回も郵便屋さん泣かせの30kg!
「知り合いの農家さんの田んぼで収穫されたコシヒカリだけを」30kgという肩書があってもなくてもやっぱりおいしいものはおいしいです。
福島のお米は1年を通して通販で買っていて「もうほかのお米には戻れない」ほどおいしいのですが、新米を新しいうちに食べると米の「つぶ感」というか「立ち上がり感」が別格です。
真空パックで届く通販のお米は収納場所の都合で一部は冷蔵庫、一部は米びつに保管してあります。それを食べ比べると、冷蔵庫に入れておいた米の方が圧倒的においしいことがわかります。
つまり30kgの紙袋で届くこの新米も、真空あるいは冷蔵して保存するのが理想的。でも一般家庭ではそうもいきません。なので当面はこの新米を新しいうちにたくさん楽しむことに全力を注ぎます。
最初の1杯は娘に献上
娘の朝ごはん用の大盛茶わんにツヤっツヤの新米と、納豆、釜揚げしらす。1年じゅう釜揚げしらすが美味しいのは静岡県の強みですね♪
大人は「ごはんの友」大会
・伊豆牛を焼肉のたれで焼いたもの
・焼いた伊豆牛に生わさび、スダチ、戸田塩を添えて
・辛子明太子
・塩昆布に削ったスダチの皮をあえたもの
・キムチ納豆
伊豆牛や生わさびが手に入りやすいのは伊豆の強みですね♪この日に思いついた「ごはんの友」はこのメンバーですが、他にもまだまだあります(伊豆には干物もあります!)よね。
福島米の現状
毎年ご紹介しているとおり、原発事故の被害とその後の風評被害にさらされた福島の米は、平成24年産米から県内産全ての米に対して「全量全袋検査」を実施し、安全性を確認してきました。
放射性物質の吸収を抑制するカリウムの追加施用など、安全なコメ作りのための工夫と努力を徹底した結果、平成27年以降、基準値超過が「全量全袋でゼロ」を通算5年間達成!
福島のお米の安全性が確認されたことにより全量全袋検査は終了し、令和2年産米からは無作為抽出によるモニタリング検査に移行しています。
ことしも福島のお米は食味ランキングで最高ランクの「特A」を2銘柄で獲得!もう「ブランド」としての実力は完全に復活しているのですが、実際の売れ行きは…
(1)重点6品目(米、牛肉、桃、あんぽ柿、ピーマン、ヒラメ)について、
ア 出荷量は震災前の水準まで依然回復していない。
イ 全国平均との価格差は徐々に縮小しているが、 牛肉、桃など全国平均を下回る品目も見られる。
という状況のまま。ちなみに上記の資料には続けて
「(2)仲卸業者等の「納入業者」が、納入先の福島県産品の取扱姿勢を実態よりも低く評価している認識の齟齬は総じてやや改善。」
という表記もありますが「実力と評価の乖離」は埋まらないままのようです。
「少しでも可能性があるなら」「○○に越したことはない」を考える
「福島のことはよく知らないけど、ほんのわずかな可能性であっても健康に悪いことを避けようとするなら、買わないに越したことはない」
「効果は薄いかも知れない(きちんと調べたことがないからわからない)けど、(テレビでなんかやってたから)○○に越したことはない」
…そうやって特定のリスクを避けることだけに囚われていると、もっと大きな何かを失ってしまうのではないか、ここをよーく考えたいと思うのです。
たとえば子どもたちが毎日通う学校ではまだ「基本的にマスク着用」と「黙食」が続いています。
海外ではマスクをしていた学校としていない学校で感染状況に差がないことなどが実証され「今後マスクの義務化を許可しない・禁止する」国や地域も出てきています。
友達とワイワイ喋りながら互いの表情を見てコミュニケーションする。おいしいものを「おいしいね」と話しながら食べる。
そんな、子どもたちのとても大事な時間を、大人たちの「悪いことのリスク要因になる"かも知れないもの"を避けるに越したことはない論法」で奪い続けるようなことは、すぐにでもやめるべきではないでしょうか。
守りたいもの、守らなくてはいけないもの、バランス…安全が確認されていて、こんなにおいしいのに、思うように売れない福島のお米を食べながら、そんなことを考えていました。
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