先日、近所の自然農をやっている長男の友人から、「マコモの刈り込みと麦まきをやるから、やってみたい方はどうぞ!」とお誘いがかかりました。
毎年この時期、田んぼにお誘いがかかるのを楽しみに待ち構えている我が家は、2つ返事で参加することになりました。
マコモの刈り込み
マコモはイネ科の植物で、マコモの茎の根元が肥大化した部分をマコモダケと言い、古くから食用とされていた植物です。
ちなみに、マコモは菌が入らないと根元が肥大化せずマコモダケができません。
菌が寄生した、というと病気になってしまった!とマイナスイメージですが、マコモに関して言えば大当たりというわけです。
マコモの背丈はなんと2m以上にもなり、まさに巨大な稲といった感じ。
ジャイアント馬場が何百人と壁のように立ちはだかっている状況を想像してみると、子供にとっては大迫力に違いありません。
そんな巨大なマコモを、地道に1本1本鎌で刈り込んでいきます。
「ワイルドだろ~?」と、採れたてのマコモダケを生のまま味見。
とても甘味があって美味しいようです!
写真だと分かりづらいですが、マコモダケの先っぽの部分が竹の節のようになっているのを長男が発見。
マコモダケと言われる所以がここにあるのかもしれませんね。
「パワー!」
マコモをお腹に巻いて何をしているのかと思ったら、腹筋で葉っぱを破るという新しい遊びを見つける長男。
「バリッ!」と葉っぱが破れる音にドヤ顔でした。
お兄ちゃんが遊んでる横で、まじめな娘はせっせと刈り込み。
娘はのんびり屋さんで取り掛かりはすごく遅いですが、一度取り掛かると地道な作業を集中してコツコツと進めることができます(私とそっくり!)。
そして長男の友人のワンちゃんも、泥んこになって一緒にお手伝い!
みんなで協力し合った結果、楽しい刈り込みもあっという間に完了してしまいました。今回刈り込んだマコモの葉っぱは集めてしめ縄にするとのこと。
あの出雲大社の太いしめ縄は稲わらで作られているようですが、ご本殿や瑞垣(みずがき)の中のお社のしめ縄はすべてマコモで作られているとのこと。
マコモは神が宿る霊草とされ、神聖なものとして古くから神事で使用されてきた歴史があるそうです。
しめ縄の編み方を教わる娘。
一生懸命編んだしめ縄を頭に装着。
マコモの刈り込み体験を通じて
今回のマコモの刈り込み体験を通じて、マコモの生態系だけでなく、マコモがどのような形で日本文化に根付いてきたか、その歴史を少しだけ知ることができました。
マコモの歴史はとても古く、稲が渡来する前から日本に自生し、昔から私たち日本人の暮らしに深く関わってきたようです。
そんなマコモには、土地の浄化作用や、血液の浄化作用もあると言われています。
おすそ分けをいただいたマコモでマコモ茶を作り、体内を浄化したいと思います。
続く。
最終更新: