長男の日課 ~庭の偵察~

cha_chan

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我が家の植物好きな長男が、毎朝日課にしていることがあります。
何かと言うと、庭の偵察です。

小さい頃から、ほとんど毎日欠かさずに朝起きるとすぐに着替えて1人で外に出ていきます。休みの日も朝は早起きして偵察に出かけていきます。

大体10分くらいで帰ってくるのですが、「イチゴが赤くなってたよ!あとちょっとで収穫できそうだよ!」とか「ヘチマの花が咲いたよ!」とか庭の変化を教えてくれます。

今回は我が家の庭を熟知している長男に庭を案内してもらおうと、一緒に庭の偵察に同行してみました。

長男による庭案内

庭に出て最初に教えてもらったのが、軒先に出ていたジャボチカバの木(右)とココヤシの木(左)です。

ジャボチカバは長男の小学校の入学記念に買った記念樹で、木の幹にブドウのような見た目の実がなる面白い果樹です。ライチのような味がする美味しい果樹です。

毎年恒例のヘチマ棚。本当はブドウを植える予定でしたが、いつの間にか長男のヘチマ棚になってしまいました。

毎年ヘチマを収穫して、ヘチマタワシを大量生産しています。
すでに長男の部屋には大量のヘチマタワシに占拠されていますが、本人はまだまだ生産を続ける様子・・・。

ヘチマのどこにそんな魅力があるのか聞いたところ、「ヘチマの実からタワシが作れるなんてすごくない!?」とのこと。

確かに、今の時代に生まれた子供はプラスチックで作られたスポンジしか知らないと思います。ひと昔前は当たり前のように自然で作られたものが使われていました。

長男の場合、食器でも道具でも、何でも自然のもので代用したり作れることに感動し、それが興味や好奇心に繋がっているのだと思います。
ある意味、時代を逆行しているのかもしれません。

こちらはラズベリーの木です。

ベリー系は初心者でも易しく作れて、味覚も楽しめるお気に入りの果樹です。
我が家では、イチゴ、ブルーベリー、ブラックベリー、ラズベリーを育てています。

この時期になると、毎朝ボウルいっぱいに食べごろの果実を収穫してきてくれます。

これまでに色々と種や苗を買ってきて枯らしてはダメにしてしまいました。でもベリー系の木は簡単に育てることができ、収穫するという成功体験を得やすく自信を育てることに繋がっています。

イチゴが赤く熟す頃になると虫や鳥に狙われてしまうので、長男なりに考えて袋がけをすることでイチゴを守っているのだそうです。

収穫は長男と虫や鳥との競争です。

まずは考えて行動することが大切です。
対人間との戦いで負けてしまうと心が折れてしまいますが、自然相手での挫折であればまだ我慢して立ち向かえます。いきなり大きな挫折を経験する前に、小さな挫折をたくさんしておくのが大事だと思います。

この紫の花はサルビアの仲間で、花弁の付け根に蜜があります。
長男はすでに知っていて教えてくれました。

庭のコンクリートの隙間に枝豆とトウモロコシとインゲン畑があります。
この三種は、妻が畑の予備校で習ったことを実践して植えた野菜です。

何をのぞき込んでいるかと思ったら、昔長男がまいたひょうたんの種が芽を出していたのを見つけたみたいです。

我が家では、庭のあちこちで長男が拾ってきた種が発芽しています。
時には一気に何百本もクルミやかりん、ヤシの芽などが出てびっくりすることもありますが、思いもよらぬものが雑草に交じって生えてくるので、なかなか面白いです。

これからも長男がありのまま、自分らしく生きていけるように、日課の庭の偵察を見守っていきたいと思います。

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