――では最後に、特にスポーツをしている子を育てる親へ何かアドバイスをお願いします。
日本は世界で一番考えない民族です。便利を追求しすぎて、すべて先回り。人は考えることを奪われてしまった。サッカーの練習メニューすら、なぜそれをするのか?どんな意味があるのか?10歳の子どもですら質問するイギリスと、監督に言われた通り練習メニューをこなす日本。ピッチに出たら、自分で考えて球を回さないとならない。ヨーロッパに勝つには、自分で考えるという意識の違いからですね。例えば、日本の英語教育も今や小・中・高と9年間くらい勉強しても全然話すことができないのは、学習方法がダメだから。読み書きよりも、聞けて話すことが大切です。サッカーができて、英語ができれば、世界で通用しますから。
編集後記
――ありがとうございました!反骨精神を持つロッカー体質の人が私は好きですが、幸野さんはサッカー界を牽引するスマートなロッカーと言えるかもしれません。自分の生き方は自分で切り拓くのは、当たり前のようでなかなか難しい。コロナ禍で内向きになりがちな今こそ、靄を晴らすべくキッパリとしたケン語録は気持ちがいいです。どこから読んでもやさしく、日常でヒントになるメッセージが詰まっています。これからも応援しています!
2020年9月リモートによる取材・文/マザール あべみちこ
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このページは株式会社ジェーピーツーワンが運営する「子供の習い事.net 『シリーズこの人に聞く!第177回』」から転載しています。
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