戦争体験を風化させず次世代に伝えるための施設『かながわ平和祈念館』に行きました。
横浜市港南区の住宅街にひっそりとたたずむこの施設、平日ということもあるのか見学者はいませんでした。
入口にあったパネルです。
『平和を希求する心を私たちは永遠に失ってはならない』
戦争を知らない私たち世代が、戦争の悲惨さをしっかり知るためにも、こういう施設に訪れることが大切なのだと思います。
壁面には当時の新聞記事と写真がコラージュされています。
中国残留孤児・夫人の帰国状況と、その中の神奈川県民の割合が掲示されていました。
平成6年度(1994年)の情報なので、その後の25年はどのようになったのでしょうか。
月日の経過を感じる薄くなった遺言書。
24歳の男性の文字とは思えない、美しい筆跡です。
墳墓の地南の島に
野ざらしの遺骨の下より
泣く泣く拾ふサイパン島の石
平和祈念館
今も遺骨が野ざらしになっており、厚生労働省のページを見ると海外戦没者概数
約240万人のうち、未収容遺骨概数約112万柱もいらっしゃるそうです。(平成30年6月30日現在)
そして、戦没者遺骨収集帰還事業というのがあることも、今回初めて知りました。
調べてみると多くの団体が戦没者遺骨収集のために活動をされているようです。
人骨は100年ほどで無くなってしまうそうなので、多くの方が日本に帰ってくることを願います。
ライブラリ室では、4名の方の証言とドキュメントの視聴もできます。
全てを視聴すると60分ほどかかりますが、来館された方にはぜひ見てほしい内容です。
その中で戦争体験者の方の『戦争は無意味』とおっしゃっていた言葉が印象的でした。
どんな理由でも、そこにある命を絶ってしまう戦争はやってはいけないのだと感じました。
最終更新:
pamapama
わたしは戦争に関するものを見ると必ず亡くなったおばあちゃんのことを思い出します。おばあちゃんに「戦争の時のことを聞かせて」と言って話してもらったのは小学校の時、夏休みの宿題のための1度だけ。なぜもっといろんなことを聞いておかなかったのかと後悔しています。こういった資料は永遠に遺していかないといけませんね。
baikinman
同じく、私ももっと祖父から聞いておけばよかったと思っています。
ただ、私の両親が戦争体験した祖父から話を聞いているようなので、今度ゆっくり聞こうと思います。
orangeoor18
> 戦争を知らない私たち世代が、戦争の悲惨さをしっかり知るためにも、こういう施設に訪れることが大切なのだと思います。
大人になると自ら行こうとしない限り、訪れる機会はほとんどないかもしれませんので、こうした考えは大事だと思いました。身近なところでも戦争を知れる施設や戦跡が残っていますので、いつか訪れてみようと思います。
baikinman
> 身近なところでも戦争を知れる施設や戦跡が残っていますので、いつか訪れてみようと思います。
見つけたらぜひシェアしてください。
私は下記が気になっています。
静岡平和資料センター
https://www.shizuoka-heiwa.jp/
cha_chan
長崎の原爆資料館を訪れた際、一番印象に残ったのが、「被爆者の訴え」というコーナーでした。写真や展示品だけでは伝わらない原爆投下時の長崎をリアルに感じ取ることができました。記事にもありますが、戦争の無意味さ、恐ろしさ、悲惨さを知るには、戦争体験者の実体験に勝るものはないと思います。このような記事を読むたびに、絶対に戦争を風化させてはならないと感じます。
baikinman
戦争が無意味だと感じるには、戦争体験者のお話をお伺いするのが一番だと思います。
小学生の子供たちとも、こういった施設を訪れていこうと思いました。
akaheru
その施設のある沿線に10年近く住んでいますが、恥ずかしながら知りませんでした。
あまり行く駅ではありませんが、その施設の看板もほとんど見た記憶がありません。
こういった施設の存在はもっとアピールしていったほうがいいですよね!
(もちろん、自分でも知ろうとしないといけませんが・・・)
baikinman
ネットで検索してもほとんど館内の情報が無かったので、記事を書いて多くの人に知って訪れていただきたい施設です。