絵画に興味がないなんてもったいない!
絵画を楽しめれば人生が豊かになる!
という個人的な思いから、ちょっとでも興味を持てるような鑑賞方法を考えていきます!
突然ですが、「美術館」と言うとどんな場所を想像しますか?
・子どもは行かない場所
・絵画好きが静かに絵を鑑賞する空間
というイメージを私は持っていました。
でも海外ではちょっと違うんです。
今回は私がヨーロッパで驚いた、美術館について紹介します。
子どもの集団が座ってる!!
ヨーロッパの美術館を回っているときによく遭遇したのが、子どもの集団。
しかも小学校低学年ぐらいに見える子どもたちが、床に座って学芸員のお話を聞いているんです。
どうやら海外では、校外学習で美術館に行って本物の絵画を見て、その絵画についてプロからお話を聞くようなのです。
彼らは話を聞き終えると、スケッチブックを持って思いのまま気になる作品の前に行きます。
そして思い思いに絵を描いていく。
教科書を写すのではなく、本物の絵を見て真似をする。
美術館が特別な場所ではなく、教育の場だということにとても驚きました。
しかも小さな子供に鉛筆を持たせて名画の前をうろつかせることに、なんの不安もないようなのです。
今までそうやって子どもたちを教育したという歴史なのでしょうね。
大人も!!!
私がよく遭遇した驚きの光景のもう一つは、イーゼルを立てて名画を模写している人です。
しかも油絵!!!
しかも大して上手くなかったりする!!!(失礼すぎる)
日本の美術館では見たことが無かったので、はじめて見た時は本当に仰天しました。
なぜ日本の美術館で見ることがないのか気になって調べてみました。
どうやら法律で禁止されていることはないようですが
・美術館が欧米に比べて小規模である
・模写に対する理解が足りない
などが考えられるようです。
確かに日本の美術館は人混みの中での鑑賞で、座ってゆっくり眺めるなんてことはできません。
2021年のルーブル美術館の入場者数が年間約282万人に対して、東京都美術館は約104万人ですが、ルーブル美術館で混み合っている場所はモナ・リザくらいだというのが私の印象です。
そのぐらい、海外の美術館は人数に対して広大な鑑賞スペースがありますし、見どころとなる名画も数多く展示されています。
まとめ
ヨーロッパでは教会に行くと絵画や彫刻が何気なく飾られており、美術館も教育の一環で小さな頃から行く場所なのですね。
大人は自由に模写をしているし、どこの美術館も入場料がすごく安い。
絵画が日常生活と常にともにあるのです。
こんなに身近にあるんじゃ、絵画に対して気後れするなんてことはないですね。
確かにタンクトップを着たでっぷりした普通のおばちゃんやベビーカーを押したお母さん、子供連れなど様々な人が美術館に来ていました。
誰にでも開かれた空間が美術館なのです。
日本もこんなふうに気軽に、どこかに行こうというときの選択肢の一つに美術館がなればいいなぁと思います。
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