ビニールハウス作りの第7弾です。
前回は苦労の末、自宅の庭にビニールハウスの基礎を作成しました。おそらく水平にミリ単位で誤差が出てしまっているかと思います。この後の行程でどこかに歪(ひずみ)が出ないか少し心配ですが、先に進めて行きます(少しのズレなら義父が玄翁で叩いて修正してくれるはず!)。
レッツ、エンジョイDIY!
6日目~7日目
始めにハウス作りの工程のおさらいです。
1.義父の作業場で木材から壁、屋根のパーツを作成
2.自宅の庭に基礎を作成
3.基礎の上に床を作成
4.壁、屋根パーツの組み立て
5.ビニールシートの貼り付け
6.その上にクリアポリカ(波板)の貼り付け
7.鉢などを置く棚の制作
8.ライトの取り付け
9.南国フルーツの鉢植えの設置
今回は、「3.基礎の上に床を作成」を行っていきます!
根太(ねだ)を張ろう
ね だ[1]【根太】
1. 床板を受ける横木。「 -がゆるむ」
大まかな床貼りの手順は、次のようになります。
1.基礎に根太を張る
2.床の長さを図る
3.その長さで板を切る
4.釘で板を仮留めする
5.ビスで板を固定する
室内のフローリングではないので、床材を傷つけないようにと、あまり慎重になる必要はありません。鉛筆で引いた目印の線や、釘やビスも丸見えです。何日もかけて作業をして、雨が降ったらせっかくの天然の床板が痛んでしまいます。壁と屋根が出来上がるまでは急ピッチで作業を進めたいところです。
それでは早速、根太を張るところから始めましょう。
おお びき おほ-[0]【大引き】
…
2. 土台や束柱の上にあって、床下の根太(ねだ)を支える横木。尾引き。
実は義父は大工になる前は木工家具職人だったようです。そのため、木材の加工にノミをよく使用します。
ここまで、自分は根太をビス留めするだけで、その他は全部義父にお任せしてしまいました(汗)小学校の頃、版画制作で金賞をもらったことがあり、彫刻刀(ノミの仲間?)の扱いには自信があったのですが(笑)自分の出る幕はほとんどありませんでした。
ちなみに、わざわざ溝を作って根太を張るのは、床の上に人や物が乗っても、その重さに耐えられるようにするためだと思います。
床貼りの前に
根太張りが完成したところで、次はいよいよ床貼り、と言いたいところですが、その前に大事な工程があります。
現在、ブロックの上に床が置かれているだけなので、地震や強風を受けた場合に、横揺れで上物が微妙にズレてしまう可能性があります。最悪、ビニールハウスが倒壊してしまいます。このままでは非常に危険なので、床を貼る前にブロックと床部分を繋ぎ合わせます。
上の写真、金具の位置が少し左にズレています。これは、下のブロックを見ると分かると思いますが、ブロックの中に3つの空洞があり、真ん中に穴を空けてしまうと、ビスがしっかりと固定できないためです。
上の写真では、最初に真ん中に穴を空けてしまいましたが、こういう失敗は実際に作業をする中で気がつくことが多いです・・・。
また8ヶ所同様に補強を行い、何はともあれ、これでビニールハウス倒壊の危険性が大分小さくなったと思います!
これで横揺れ対策は完了です。
ひとつ心配な点は、1段目のブロックと2段目のブロックは何も固定されておらず、ビニールハウスの重みだけで支えられている点です。こちらは後の工程で、耐震性のチェックをすることにします。
初めての床貼り
今回のビニールハウス作りで一番楽しみにしていたのが、この床貼りの工程です。昔から成果が見えやすい単純作業をコツコツやるのが好きな性格で、まさに床貼りは長さを測る、木をカットする、ビス留めをするの単純作業の繰り返しなので、自分の性格にピッタリなのです。
床貼り作業は楽しくて時間を忘れて没頭してしまいました。実際には2時間くらいかかったと思いますが、自分の中では2、30分くらいに感じました。床を貼り終わったときの達成感も大きかったです。やっぱり自分は単純作業が向いているのだと思います。
楽しい楽しい床貼りが終わり、ちょっとしたウッドデッキのようなものが庭に出来上がりました。このままパラソルを立てれば、庭でバーベキューが出来きそう!床があるだけで、一気に完成に近づいたように見えます。
次回は壁、屋根パーツの組み立ての工程に入ります。
それでは、レッツエンジョイDIY!
おまけ(大工の神様)
以前、DIYの記事で大工道具の「指矩(さしがね)」を紹介しました。
指矩(さしがね)は、工具の一種。ステンレスや鋼、真鍮などの金属製で目盛りがついており、材木などの長さや直角を測ったり、勾配を出したりするのに使われる。L字型をしており、両方の辺(長手と短手(妻手))に目盛りがある。また、内側にも目盛りがある。
この記事に、とても気になるコメントが投稿されました。
> そういえばうちの近所のお寺にある聖徳太子の石像は、手に本物の指矩を持っています。なぜなんだろう?
(pamapamaさんのコメントより抜粋)
聖徳太子と指矩がまったく繋がらなかったため、すぐにインターネットで調べてみることに・・・。
すると、思いもよらない答えが見つかりました。
指矩はもともと中国から聖徳太子が持ち込み、大工に広めた道具なのだそうです。
また聖徳太子は、大工たちを集めて建築の基礎を講義していたとのこと。そういえば現存する世界最古の木造建築である法隆寺も聖徳太子が建立しているのでした。
聖徳太子と言うと、推古天皇の摂政として、冠位十二階の制度を設け、十七条の憲法を制定し、7人の話を同時に聞き分けることができる、すごい人というイメージしかありませんでしたが、聖徳太子の意外な一面に驚きました。
聖徳太子の石像が、手に本物の指矩を持っていた理由は、こういうことだったんですね。インターネットで「聖徳太子 指矩」と画像検索をしてみると、指矩を持つ聖徳太子像や肖像画が他にもいくつか見つかりました。
ちなみに、会社のDIYの先輩は、当然のように聖徳太子と指矩の歴史を知っていました(さすがです)。おまけに聖徳太子が「大工の神様」と言われていることを教わりました。
DIYを始めなければ、大工道具、建築の起源や歴史もずっと知らないままでした。とてもよい勉強になりました。
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最終更新:
akaheru
もはや「DIY」という言葉では片付けられない領域に来てますね!
続きが楽しみです♪
baikinman
ジューンベリーの木がどこに行ったか気になります。
植え替え??
cha_chan
ジューンベリーの木は、根が休閑期に入る秋~冬頃に庭のどこか別の場所に植え替え予定です。
長男が庭にヤシの木を植えたいと言っているので、ジューンベリーの植える場所がないかも・・・。
orangeoor18
見た目も安全性も完璧なウッドデッキですね!
> 実際には2時間くらいかかったと思いますが、自分の中では2、30分くらいに感じました。
自分も作業した時には「もうこんな時間」と思っていました。予定よりも時間が延びて、ホームセンターからの帰りが遅くなり、妻に怒られることもありました…。
cha_chan
久しぶりに時間を忘れて熱中してしまいました。
時間を忘れるくらい楽しいことをもっとたくさん見つけていこう、とポジティブに考えていこうと思います!
pamapama
聖徳太子とさしがねの関係はわたしも調べてみました。聖徳太子ってすごいですね。
それはさておき作っているのがビニールハウスだということをまったく忘れてしまう大河ドラマを見ているようです(*^-^*)今後がますます楽しみです!
cha_chan
すでに当初考えていたビニールハウスとまったく別物になっています・・・。これからもっともっとパワーアップしていきますのでお楽しみに!