【DIY】 ビニールハウスを作ろう! Part9

cha_chan

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7 コメント

ビニールハウス作りの第9弾です。

前回はビニールハウスの屋根パーツの組み立てまで行いました。作業開始から8日、大工の義父のおかげで、ついにビニールハウスの全体像が見えてきました。

次の工程は住宅で言うと、屋根貼りと外壁貼りの工程になります。ここまで完成すれば、雨風からビニールハウスを守ることができるため一安心です。

それでは、やって行きましょう。
レッツエンジョイDIY!

9日目~10日目

始めにビニールハウス作りの工程のおさらいです。

1.義父の作業場で木材から壁、屋根のパーツを作成
2.自宅の庭に基礎を作成
3.基礎の上に床を作成
4.壁、屋根パーツの組み立て
5.ビニールシートの貼り付け
6.その上にクリアポリカ(波板)の貼り付け
7.鉢などを置く棚の制作
8.ライトの取り付け
9.南国フルーツの鉢植えの設置

今回は、「5.ビニールシートの貼り付け」を行っていきます。

・・・と言いたいところですが、ここで問題が発生しました。なんと、うっかりビニールシートの貼り付けの工程をすっ飛ばしてしまいました。これには私だけでなく義父も気がつかなかったようです(汗)

「ビニールシートはどうしても貼りたければ後から内側から貼ればいいや」という事になり(いい加減・・・)、そのまま5.をすっ飛ばして、「6.その上にクリアポリカ(波板)の貼り付け」を進めることになりました!

クリアポリカを貼ろう

ビニールを貼らない時点ですでにビニールハウスではありませんが、ビニールハウスにクリアポリカを貼っていきます。

ポリカとは

ポリカーボネートは、エンジニアリングプラスチック(耐熱性や強度、曲げ弾性率にすぐれたプラスチック素材)の一種で、高い透明性と耐衝撃性などの特長をもっています。

ポリカ.COM

クリアポリカ
クリアポリカ

クリアポリカは透明度・強度・耐熱性が高いなどのメリットがありますが、カスリ傷がつきやすい・変色しやすいなどのデメリットもあります。より透明度が高く、高級感のあるアクリル板を使おうと考えていましたが、義父から値段が比べ物にならないくらい高いと言われ、即決でクリアポリカを使用することにしました。

クリアポリカは専用のハサミを使用して切断します。ここでも最初に義父が使い方の見本を見せてくれましたが、持ち方が普通のハサミとは違い、初心者にはなかなかうまく扱えず・・・結局切断は義父にパスして、自分はポリカのカット箇所に印付け担当となりました。

ちなみに、壁と屋根のポリカの切断時の注意点は、雨水が流れる方向に注意するという事です。ポリカの波が必ず縦向きになるように切断してください。

クリアポリカ用のハサミにもいくつか種類があるようです。
クリアポリカ用のハサミにもいくつか種類があるようです。
こちらはポリカを柱に留める際に使う釘です。
こちらはポリカを柱に留める際に使う釘です。

写真のステンレス連結傘釘は、スポンジ部分で連結した釘で、使用する際はスポンジをブチブチ千切って1つ1つに分けて使います。この釘は波状のクリアポリカの山部分に3山くらい(一般的には5山間隔くらいでいいようです)の間隔を空けて打ちつけていきました。

ステンレス連結傘釘
ステンレス連結傘釘
屋根にクリアポリカを貼っているところ。釘の傘部分が波の形状にピッタリ合い、スポンジが雨水の侵入とポリカに傷がつくのを防ぎます。
屋根にクリアポリカを貼っているところ。釘の傘部分が波の形状にピッタリ合い、スポンジが雨水の侵入とポリカに傷がつくのを防ぎます。

次に屋根に貼ったクリアポリカの境目にトタンを貼っていきます。実はここでも義父がトタンを折って手作りしてくれていました!

屋根の間に自作のトタンを貼る義父
屋根の間に自作のトタンを貼る義父
こんなところにトタンの設計図を発見!
こんなところにトタンの設計図を発見!
寸法もピッタリ。さすが大工です。
寸法もピッタリ。さすが大工です。
屋根トタンが換気口の僅かな隙間に綺麗に収まっています。
屋根トタンが換気口の僅かな隙間に綺麗に収まっています。

クリアポリカを屋根に貼り付けたあとは、壁の貼り付けです。温室なので壁も屋根と同じく、クリアポリカを貼りつけて行きます。

波の向きが縦になるように貼りましょう。
波の向きが縦になるように貼りましょう。
壁を貼り終えたところで、ちょうど雨が降ってきました!
壁を貼り終えたところで、ちょうど雨が降ってきました!

今回の工程の難所は?

今回の工程で難しかったのが、ステンレス連結傘釘でクリアポリカを留める作業です。全体でざっと400本くらいは釘を打ちましたが、私も妻もこれに大苦戦しました。

というのも、そもそもポリカが滑りやすく釘がうまく入らないということ、また雨水が流れない波の頂点に釘をまっすぐ打たなければなりません。それから玄翁(ハンマー)で壁に釘を打つときは、真下に釘を打つときと違い、まっすぐ釘を打つ難易度は数段上がります。

最初、5本に1本くらいは釘が曲がってしまったり、斜めに入ってしまったりしてやり直しを何度もし、釘も大分無駄にしてしまいました。壁貼りを始めた段階で、「これは全然終わりそうにないぞ・・・」と長期戦を覚悟したほどでした。

ただ、繰り返しの作業の中で自分で気づいたこともありました。それは釘をまっすぐに打てる玄翁の持ち方です。よく見ると、義父も玄翁をこの持ち方をしていました。

間違った持ち方
間違った持ち方
正しい持ち方
正しい持ち方

玄翁の持ち方が改善され、多少釘打ちの精度も上がりましたが、スピードはほとんど変わらず・・・。半ば途方にくれ、会社のDIYの先輩に現状を相談してみることに。するとDIYの先輩が「クリアポリカを少し持ってきて」と言うので、言われたとおり自宅から切れ端を持ってきて、渡しました。

次の日。「これ、使ってみて」と渡されたのは、なんと超便利に改造されたクリアポリカの切れ端ではありませんか!

最終更新:

コメント(7

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  • B

    baikinman

    プロやDIYの先輩が手伝うと、クオリティーが違う!!
    棚が入るのが楽しみです♪

  • P

    pamapama

    先日の台風でも正直あまり心配しなかったほど(笑)素晴らしい建造物です。それにしても先輩お手製の道具が目からウロコのスグレモノですね!

    • C

      cha_chan

      DIYの先輩の道具は本当に使えます。商品化した方がいいのでは?というレベルのスグレモノです!

    • O

      orangeoor18

      > クリアポリカは専用のハサミを使用して切断します。
      写真に載っているように刃の形が波状なんですね。

      これまでの工程もそうですが、棚の制作は特に興味ありです!楽しみにしてます!

      • C

        cha_chan

        実は次の行程の棚の制作がまだ出来ていません。しばらくそのままになってしまっているので、早く棚を作って、いただいたアイデアの電気の取り付けまで進めたいと思います!

      • A

        akaheru

        おお、まもなく完成?と思ったらまだ工程5なんですね・・・。すごい大作です。

        こんな素敵なハウスで栽培されたら植物も喜ぶでしょうね。

        完成が楽しみです。

        • C

          cha_chan

          そういえばハウスの中にあるジューンベリーの木が、ここ数ヶ月でものすごく成長しました。
          そろそろ休閑期に入るので外に移動できる時期ですが、このまま中で育てた方がいいかもです。