美術館へ行こう! (深堀隆介さんワークショップ)

baikinman

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美術館というと鑑賞と思ってしまいますが、実は色々なワークショップを開催しています。

直接作家さんに指導してもらえたり、お話を聞くことが出来るんです!!

今回は佐野美術館で行われた、深堀隆介さんワークショップに娘と参加しました♪

実はキャンセル待ちの5番目だったのですが、当日に突如電話があったのです。

すでに開始時間の10時を過ぎていましたが、急いで美術館まで行き途中参加しました。

深堀隆介さん来館記念イベント ジェルキャンドルに金魚を泳がせよう

日 時2019年7月6日(土) 10:00~12:30
会 場佐野美術館講堂
定 員15組30名
参加費親子(2名)3,000円
申 込要申込・先着順
その他親子対象講座、子どもは小中学生。

一合枡にキャンドル用ジェルワックスの層を重ねて金魚を描きます。親子で楽しむ講座です。

深堀隆介展 | イベント・文化講座 | 佐野美術館 Sano Art Museum

 佐野美術館 Sano Art Museum
www.sanobi.or.jp  
 金魚養画場 美術作家 深堀隆介オフィシャルサイト RIUSUKE FUKAHORI Official site
goldfishing.info  

材料と道具

【下書き】
・新聞紙(机が汚れないように)
・A4用紙(下書き用)
・金魚の資料写真
・鉛筆
・消しゴム
・色鉛筆

【本番】
◎升(別の器で代用可能)
◎ジェルキャンドル
◎アクリル絵の具
◎アクリルメディウム
◎台所用洗剤

・筆(細い)
・バケツ(筆を洗う為)
・ぞうきん
・パレット
・ジェルキャンドルを温める器
・おたま(ジェルキャンドルを流すため)
・ドライヤー(アクリル絵の具を乾かすため)

◎は必須ですが、そのほかは代用品で大丈夫そうです。

まずは下書き!

まずはたくさんの金魚の資料から、お気に入りを選択。

升に入った金魚を描くため、上から見た図案になります。

母はこの金魚に決定
母はこの金魚に決定
娘が選んだ金魚の写真
娘が選んだ金魚の写真

ジェルキャンドルには直接下書きができないので、形状や大きさのあたりをつけるためにA4用紙に下書きします。

さっそく本番

大まかな手順は下記です。

1.ジェルを入れる。
2.腹びれを描いて、ジェルを入れて乾かす。
3.胴体を描いて、ジェルを入れて乾かす。
4.胴体の中間部と尾びれ下部を描いて、ジェルを入れて乾かす。
5.胴体の上部と尾びれ上部を描いて、ジェルを入れて乾かす。

母:腹びれ
母:腹びれ

まずは一層目の腹びれ。

やや胴体に入り込んで描くことがポイントのようです。

アクリル絵の具は水で溶くとはじく為、中性洗剤を水代わりにすることで、アクリルがはじくのを防ぎます。

透明感を出すためにアクリルメディウムを入れます。

絵具をドライヤーで完全に乾かしてから、ジェルキャンドルを入れて2分ほど待ちます。

母:胴体
母:胴体
娘:胴体
娘:胴体

お次は胴体です。

中性洗剤とメディウムの使い方が分からず、何だか粉っぽい感じに・・・。

娘はちょっと大きすぎたみたいで、深堀さんが尾びれの書き方の技など、教えてくださっていました。うらやましい。

出来たら、絵具をドライヤーで完全に乾かしてから、ジェルキャンドルを入れて2分ほど待ちます。

母:胴体中間部と尾びれ下部
母:胴体中間部と尾びれ下部

お次は胴体中間部と尾びれ下部です。

アクリル絵の具が上手くジェルにのらずはじいてしまいました・・・。

それも味だと思いそのまま突き進みます。

この時、目元に黒を薄くのせました。

出来たら、絵具をドライヤーで完全に乾かしてから、ジェルキャンドルを入れて2分ほど待ちます。

母:胴体上部と尾びれ上部
母:胴体上部と尾びれ上部

最後に胴体上部と尾びれ上部を描いて、水草を浮かせました♪

時間がなかったので描きこむことが出来なかったのですが、うろこも描くとよりリアルになるようです。

出来たら、絵具をドライヤーで完全に乾かしてから、ジェルキャンドルをやや多めに入れます。

とここで升を動かしてしまい、ジェルキャンドルがよれてしまいました・・・。

仕方ないのでジェルキャンドル増量・・・。

左:母、右:娘
左:母、右:娘

完成!!

しかし、増量したジェルキャンドルから大量の泡が・・・。

まるでエアポンプから大量に泡が出ているみたい・・・。

娘は、大きすぎて納得できず・・・。

一発勝負がこの制作の難しいところだと思います。

作品を飾るときは、サランラップなどをかけて誇り付着防止が必要とのことでした。

まとめ

作家さんが試行錯誤した末にあみ出した技などを教えていただける、美術館のワークショップ。

なかなか思うようにできず次回への課題はありましたが、とても楽しい時間でした。

特に水にはじくアクリル絵の具をどうやってジェルに定着させるかは、自分で方法を探すことが出来なかったと思います。

深堀さんの作品はジェルキャンドルではなくアクリル樹脂を使用しているそうですが、身近にある材料で同じように作ることが出来るのは感激でした。

自分で作ったあとに、深堀さんの作品鑑賞をするのも楽しみの一つです。

展覧会の詳細 | 佐野美術館 Sano Art Museum
 展覧会の詳細 | 佐野美術館 Sano Art Museum
www.sanobi.or.jp  

最終更新:

コメント(10

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  • J

    jina

    美術館のワークショップ人気なんですね!キャンセル待ちもできるだなんて!それに制作物クオリティ高めですね^^ 楽しそう!!!

    • B

      baikinman

      色々ものづくりをやっていますが、作り上げた後の達成感は今回のワークショップが断トツ一番です。
      どの方の作品も、出来上がった作品の完成度が高かったので、すばらしいワークショップだったと思います。

    • P

      pamapama

      あーそうやって書くんですか!でも実体がいるように見えるからすごいですよね!ママの作品はとても上手。娘さんの作品も「ポニョ」みたいですごくかわいいと思います(^^)/

      • B

        baikinman

        ポニョだと思うと可愛いですね。
        娘が聞いたら喜びそうです。

      • C

        cha_chan

        一発勝負でこの美しい出来はさすがです!娘さんの「納得がいかない」という気持ちが素晴らしいと思います。とても良い経験ですね。

        深堀さんの作品の作り方が気になっていましたが、こういう仕組みだったのか!と目からウロコでした。

        • B

          baikinman

          このように作家さんの技法を教えてもらえるなんて、得してしまいました。
          キャンセル待ちしてみるものですね。

        • O

          orangeoor18

          > 一発勝負がこの制作の難しいところだと思います。
          三層目ぐらいで失敗しても後戻りができないので、プレッシャーとの戦いですね!

          筆を器用に扱うことができないので羨ましいです。
          なぜこの順番なのかと思いましたが、何層も重ねて立体的に見せるためだったんですね。

          • B

            baikinman

            立体的に見せるためには、下層と上層で描き方を変えるとよさそうです。
            下層部はぼかして、上層部はうろこまで丁寧に描くと、もっとリアルに見えるかもしれません。
            ただ、ジェルキャンドルは柔らかいので、なかなか難しいですね。

          • A

            akaheru

            どちらも上手にできてますね!

            それにしても、当日の連絡で直行する行動力が素晴らしいです。

            そのアクティブさを見習わないといけません。

            • B

              baikinman

              好きなことに対しては、行動力があるようです。
              他ではからっきしダメです・・・。