「えー!?運休!!」
先日のとある金曜日の夕方。
会社からの帰宅時、駅で思わず口にしてしまいました。
この日はプロ野球のクライマックスシリーズ第3戦の日。
私の応援する広島カープが勝てば日本シリーズ進出が決まる試合で、一刻も早く家に帰りテレビで応援するつもりだったのです。
電車の運転再開予定時間は未定・・・・。
なんで今日なの!?とひとりぶつぶつ言いながらも、仕方がないかと割り切り、家以外で観戦する方法を考え始めました。
「そうだ、スポーツバーへ行こう!」
こういう理由ならば「飲んで帰ってもしょうがないじゃん?だって、電車が動いてないんだから!」と胸を張って(?)かみさんにも言えますし。
そう思い、「ちょっと電車が動く気配がないから、ご飯を食べてゆっくり帰るね(♪)申し訳ない。すまん。ごめん。」と自宅に連絡をして、早速グーグルマップでお店を探し始めました。
何店舗かヒットし、2番目に訪れたちょっとイタリアンな趣のお店に入店です。
(最初のお店はなんだか薄暗くて怖かった)
おお、カープの試合中継やってるやってる♪心の中で小さくガッツポーズ。一番見やすいカウンター席で静かに観戦開始です。
数名いた先客はカウンターで店員さんとおしゃべりをしていたので、集中して試合を観ていたのは自分一人だったと思います。
しばらくして、お隣に座っていたおじさんが「うーん、こりゃカープの勝ちだな!パ・リーグの試合もやっているからそっちに変えてくれる?」なんて言い出したではありませんか!
「ちょ、ちょ、ちょっと待ってください!」と待ったをかけました。一応自分の現在の状況をお伝えしたほうが丸く収まると思い、なぜこの店に来たのかを周りの人たちに話しました。
そこから、そこにいたみなさんとの会話がスタートです。
せっかくの金曜日なのに電車が運休なんて困っちゃうよね。というところから会話がスタートし、横のおじさんとプロ野球トークで盛り上がりました。
自分より恐らく10歳以上は年上だと思われるその方は横浜ベイスターズファン。「いやいや、今年のソト選手の活躍はものすごかったですね」など約15分その選手の話が続きました。
その後、そのおじさんがシピン選手(ベイスターズの前身、大洋ホエールズ等で活躍した選手)が好きだったということで、「ライオン丸、なつかしいですね!」からまたひと盛り上がり。さらには当時の先発ローテーションへと話が移りました。
スポーツが持つ大きな力
こういったスポーツ好きの人と話をすると(特にお酒の席)、一気に距離が縮まる感覚があります。
「共通の娯楽を楽しんでいる同士」という感覚がそうさせるのでしょうか。自分の好きな選手を称えてくれた日にはもううれしくなっちゃって、(この人は悪い人じゃない!)と自動判定。こちらも負けじと「お返し」します。
自分はこれまで球場や居酒屋、レストランや電車の中(!)で面識のない方とスポーツトークで盛り上がったことが幾度となくありますが、これは何歳年齢が離れていても関係ありません。そこがスポーツのすごいところです。
何十歳も歳が離れた人と「自分のヒーロー」が同じってこともちらほら。これは他のジャンルではあまりないのでは、と思います。
人と人をつなぐ。そんな役割をスポーツは果たしてくれます。
また、よく「ワールドカップの間は世界的にテロや事件の発生が少なくなる(みんなが観戦するから)」なんてことを言われますが、スポーツにはこういった大きな力もあると思っています。
ちなみに、そのおじさんとはスポーツトーク(ほぼ野球)をさんざん続けた後、お互いの子供の話になりました。おじさんのお子さんはもう高校生のようで、進路のことをもっぱら話し合っているとのこと。とにかく自分が誇りを持ってできる仕事についてほしい、といったありがたいお話を頂戴し、人生の後輩として聞き入りました。
またそのうち、今回行ったお店にお邪魔したいと思います。電車が止まってしまったら。
※その後、地元に帰ってから友人と飲みに行ったことは絶対内緒デス。
最終更新:
pamapama
むかし初めて入った中華屋さんで4人掛けテーブルへ通されて何も考えずに座ったところ、自分の背中側にテレビがあり、ナイターを見る他のお客さん全員に対してわたしひとりだけが向かい合っているというつらい状況に陥ったことがあります(^_^;)でもテレビが置いてある飲食店の雰囲気は大好きです。
cha_chan
自分はスポーツ番組はあまり見ませんが、超人的な身体能力(スポーツ等のスーパープレイ系のムービー)を見るのは好きです。あまり人とのコミュニケーションには繋がらなそうですが…。
スポーツではないですが、我が家は自然好きの息子繋がりで、地域や世代を超えて色々な方と繋がり、コミュニケーションを取っています。
baikinman
祖父母がジャイアンツファンでした。
おじいちゃんがニコニコするから、ジャイアンツに勝ってほしいといつも思っていました。
おじいちゃんとおばあちゃんには野球が生きる楽しみだったと思います。