久しぶりのプロ野球観戦は巨人対ヤクルトの11回戦。東京ドームです。開場時間は12時(試合開始は14時)ですが、その前から列に並んで東京ドームに入りました。この日は『レジェンズシート』で観戦です!
レジェンズシート
レジェンズシートのレジェンズとはプロ野球界の名だたるOBたちのことです。
東京ドームで開催されるジャイアンツ戦63試合で実施されます。座席の位置は3塁側内野席のエキサイトシートのちょうど真後ろになります。
レジェンズシートの特典はというと...
1. レジェンズの生解説
試合前に配布された専用イヤホンでレジェンズの生解説を試合開始の15分前くらいから5回終了まで聞くことができます。
2. お弁当サービス
3種類の中から好きなお弁当を1つ選べます。中には選手がプロデュースしたお弁当もあります。注文したお弁当は座席まで届けてくれます。
3. レジェンズへの質問
レジェンズが質問を受けつけてくれます。試合前に配布される専用シートにレジェンズへの質問を書きます。選ばれた場合はその質問にレジェンズが試合中に答えてくれるというものです。
4. アフターゲームグラウンドツアーに参加
これはジャイアンツが勝った場合に限りますが、グラウンドへ降りてヒーローインタビューを選手の間近で聞いて、選手とハイタッチもできるというものです。しかしこれは質問シートにレジェンズへの質問を書いて提出した人の中から抽選。アフターゲームグラウンドツアーに参加できるのは10組のみです。
質問シートの配布や専用イヤホンの配布、お弁当の注文、お届けまですべてスタッフがやってくれます。
試合終了後にグラウンドに降りることができるのはレジェンズシートからはわずか10組。近くにいたスタッフに『レジェンズシートは何人くらい?』と聞くと、200組400人とのこと。
それでもスタッフは『200組中の10組だから、確率は悪くないですよ~』と満面の笑み。5%...でもなんだか不思議と当たる気もしてきます。
レジェンズの生解説
試合が始まる少し前からレジェンズの生解説が始まりました。
この日のレジェンズはジャイアンツは宮本和知さん、スワローズは松岡弘さんです。
この生解説、普段のプロ野球中継の副音声レベル(これもけっこうおもしろい)かなと思っていたらとんでもない!相当おもしろいです。爆弾発言連発です。
宮本さんがジャイアンツ新人入団会見の直前にサッカーをやってて骨折して、球団からめちゃめちゃ怒られた話や、松岡さんがドラフト5位で指名されたけど、1位から4位までがすんなり入団が決まると、「いらない」って言われた話(実際に入団が決まったのは翌年のドラフトが始まる少し前だったそうです)、王さんの756号の秘話や5回2アウト、あと1人で勝利投手の権利が穫れるピッチャーに「代われ!オレが投げる」と言ってマウンドに上がった金やんのことは、「それじゃなかったらあんなに勝てないよ(松岡)」とか言ってましたね。
何度かON(王さん、長嶋さん)の話になりましたが、やはりONはプロ野球選手の中でも完全に特別な存在だったようですね。ぶつけてしまうことは絶対にあってはならなかったようです。まぁ、松岡さんは厳しいコースに投げれないから打たれる、だからONは打てると言っていました。ちなみに王さんに.330、長嶋さんには.340くらい打たれたそうです。かなりやられてますね。
話はどんどん盛り上がり最終的には、ミヤーンの名前まで。全部で30人くらい登場したんじゃないでしょうか。
レジェンズへの質問
レジェンズの話が盛り上がり、なかなか質問タイムへ行きません。
「じゃあ質問いきましょうか」という声が聞こえたのは試合が始まって2回終わりか3回くらいだった気がします。最初に選ばれた方の質問は『小林捕手と阿部捕手の違いはなんでしょうか?』というもの。なるほどいい質問です。こういう質問が読まれるんだなとしみじみ。答え終わるとレジェンズはまた球界の裏話で大盛り上がり。しばらくして2つ目の質問。進み具合からいって、質問に答えてもらえるのはせいぜい4~5人でしょうかね。
200組400人のうちの5人。まぁ普通に考えてなかなか当たらないですよね。
ちなみになんですが、わたしたちが用意してきた質問はというと。。。
嫁は、
『長嶋さんのおもしろいエピソードはよく耳にしますが、王さんのおもしろいエピソードがあったら教えてください』というもの。
そしてわたし。
『わたしには野球をやっている高校2年生の甥っ子がいます。内野手でたまに試合にも出させてもらっていますが、スローイングがあまりよくなく悩んでいるようです。なにかいい練習方法があったら教えてください』
というもの。
ふだんプロ野球界で実績を残した方に質問できる機会や質問に答えてもらえる機会なんてめったにありません。当たる可能性は少ないものの、列と名前が発表される瞬間はやはりドキドキです。
レジェンド生解説も終盤
しばらくしてまたまた質問タイム。
そして次の瞬間です。。。宮本さんの『10列の、にひゃくろくじゅう....』
バクバクです。心臓が止まるかと思った瞬間です。『...よん』
きました!10列264番、選ばれたのは嫁の質問です。
なんと400人の中から選ばれたのです。
『長嶋さんのおもしろいエピソードはよく耳にしますが、王さんのおもしろいエピソードがあったら教えてください』という嫁の質問に宮本さん、
『王さんはね~、現役時代は知らないんですけど監督時代はそれはそれは厳しかった.....』とにかく遠征先では外出禁止になることが多かったそうです。いつも外出禁止とかではなく、遠征前の3連戦で成績が悪かったりすると決まって遠征先では外出禁止になったようです。なので選手は遠征前の3連戦とかはかなり必死だったそうです。とくに必死だったのは札幌遠征前。選手は札幌のススキノで遊ぶのを楽しみしていたので札幌遠征前の試合は選手は選手は死にもの狂いだったとか(笑)。
質問に答えてもらえてこちらのテンションも最高潮です。レジェンズ生解説がもうそろそろ終わりというところで、5回目の質問タイム。
ここで何と、わたしの名前が呼ばれたのです!
そして『わたしには野球をやっている高校2年生の甥っ子がいます。内野手でたまに試合にも出させてもらっていますが、スローイングがあまりよくなく悩んでいるようです。なにかいい練習方法があったら教えてください』というわたしの質問に、
レジェンドの2人は揃って『キャッチボール』と言いました。
宮本さんは『まず捕る、そしてステップ、投げる。もう練習しかないんですね、これは。それがうまくできるようになれば、自然とスローイングもうまくなっているんですよ』と教えてくれました。
一見、当たり前のことしか言っていないように思うかもしれませんが、やっぱり野球の基本はキャッチボールなんですよね。「自然とスローイングもうまくなっている」、ここですね。
そして何よりもレジェンドの口から聞くと言葉に重みを感じます。金言ですね。
わたしが甥っ子にキャッチボールが大事だぞと言うのと、レジェンドが言うのとでは同じ言葉でもやはり違いますね(笑)
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